はるヲうるひとのレビュー・感想・評価
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何かになれてもなれなくても、そん時はそん時の風が吹きようぞ。
いつもオチャラケて、隙をみせて、いい人を演じることの多い佐藤二朗が、そんな目でばかり見ないでくれと、俺だって黒いとこあるんだといわんばかりに、そのすべての鬱憤を吐き出した毒のような映画。佐藤二朗のボケを期待してやってきた客を見事に裏切る。そりゃあ、痛快なくらいに。ざまあみろと言わんばかりに。文句言うやつには"殺すぞ、チ●カス!"と罵声を浴びせるくらいに。
出てくるのは、"ナハクソ"みたいなやつばかり。なんの役にも立たず、どちらかと言えば汚い存在。だけど、クズとは言い切れない。そんな奴らが生きている。一生懸命かどうかはわからない。もしかしたら、生きてる意味さえもわからない。暴力におびえ、金に困り、泥水をすするような毎日。みじめだ。"まっとう"とは程遠い。だけど、愛おしいんだよなあ。泣けるんだよなあ。そこには、ささやかでも幸せをつかもうとする健気さがあるんだもの。クソ野郎のテツオだって、こじれるさ、その生い立ちじゃ。そして過去を知れば、押しつぶされるさ。
理不尽な暴力と暴言、笑わない佐藤二朗から発する緊張感、抑圧された山田孝之の爆発、曲者ばかりの役者のパッション、わずかな息抜きのような軽めの笑い、非現実的でありながら近い過去にはあった世界。好きだなあ、この絶妙なバランス。次はどんな佐藤二朗を見せてくれるのか、楽しみだ。
※●は、書き込みできない表現らしいので公開拒否されました。ご想像ください。しかしまあ、殺すぞ、はいいのか。そのくせチン●スはダメなのか。笑えるじゃねえか。
感情のぶつかり合いが素晴らしい
不思議なことになぜかこの映画を見た後、この映画を振り返っている間すがすがしい気分になれた。それはこの映画が綺麗ではなく、忖度なしに役者同士が心の内をさらけ出して真正面からぶつかっているところにあるからだと思う。
内容としてはどす黒く、暴力と嘘にまみれている。一つの島を舞台に売春を生業にしている一つの家がある。佐藤二郎演じる絶対的な権力を持つ長男、その兄におびえて細々と生活する山田孝之と仲里依紗。そして遊女が4人。
この作品は嘘で塗りたくって描いているのがわかる。原発を反対する活動をして金を巻き上げる島民、金のため生活のために客と疑似的な恋愛を行う遊女たちなど、島の美しい外見だけでは想像できないきな臭さが映画を見ていくにつれわかる。
キャスト全員の演技はなくてはならないくらい輝いているが主演の二人の演技がずば抜けており、見ていて感情が引っ張られる。
佐藤二郎は売春に携わる仕事をしているがそんな彼が売春という職業、売春婦に対して言葉にできないほどの憎しみを持っており、一言では言い表せないくらい複雑な役柄だし、場面の絵の使い方が意表を突かせる。例えば古びた家の内装を多めに見せたかと思うと、次では自宅に移り、いきなり近代的な一般の家庭をのぞかせるシーンを入れたのがとても好きだし、その家を見せて「これがまっとうな生活だ」といいながら、そんな家の床に唾を吐きかけるのが彼の屈折した人間性をあぶりだしてとても見事だ。
また本作では生きづらさを抱えた人の心の叫びをこれでもかと痛いくらい感じ取れる一作である。おそらく孝之と仲はともに障害を抱えているように見えたがそんな彼らが自分の脳みそから搾りだすように感情をさらけ出すのはとても見事だし終盤の孝之のナイフを持ちながら二郎に語り掛けるときの表情の出し方は言葉が出ないくらい圧倒される。
生の感情をさらけ出し、綺麗なものを一切出さず観客に対して気持ちをぶつける演技をやるからこそ、この作品は見ているこちらも本気で構えなければ受け止められないくらいの熱量を感じた。
二郎さんも、孝之さんも、マジでした
佐藤二郎さんの監督・脚本・出演。
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離島の置屋。時代も場所も特定できない閉ざされた空間で描かれる腹違いの兄弟妹と四人の遊女たちの物語。
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これは悲劇だった。
しかし映画としてすこぶる面白かった。
かなり好きだった。
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鬼畜の如き長男を演じた二郎さんがホント怖かった。父と心中した妾を憎み、山田孝之さんと仲里依紗さんが演じた妾の子やら置屋で働く遊女たちを支配し容赦しなかった。残酷だった。
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余りにも愚かで屈するばかりの情けない男を演じた孝之さん。撮影最終日は一日中泣いていたという孝之さん。マジでした。完全に入ってました。
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上映後、二郎さんの舞台挨拶があり、興味深いエピソードをたくさん聞くことができた。益々この作品が好きになった。
愛がなんだ!
佐藤二朗が、原作・脚本・監督って、絶対コメディ要素が強いと思っていたのに、全く無し。
舞台は小さな島の売春宿。メインキャストの山田孝之と仲里依紗は兄妹で、腹違いの兄が経営者の佐藤二朗。そこに勤める売春婦の坂井真紀たち4人。
みんな、不満や悩みを抱えながら愛の無いセックスを生業としている。ほとんどのシーンがリビングでの口喧嘩、たまに暴力。せまい空間で感情をぶつけ合います。ある意味、家族以上の関係と言える。
最初、傲慢で上から目線の二朗さん演じるテツが、不快でしかたなかったが、後半、何故そうなってしまったのかが分かると納得。
過去の事件の、まさかの展開にもビックリ。
とにかく役者全員の演技合戦の様な緊迫感。観ていて全員主人公に感じたくらい引き込まれた。特に仲里依紗ちゃん、凄かった。
合間合間の原発反対運動が、丁度良い息抜きになって、中弛みも疲れもなく最後まで楽しめました。
ラストの台詞で、ジワ〜ときました。
人の生きる意味って?愛って?幸せって?
説明できる人いますか。
二朗さん、ホントすごいです。
皆芝居の密度が凄い
今や都市伝説のような、あの島を舞台とした作品。
島という物凄く閉塞感のある、先の見えない暮らしの中で生きる人たちの偶像劇です。
物語の軸となる兄弟3人を始め、皆芝居の密度が凄い。もうそこが見所でしょう。
ボケてない佐藤二朗がすっごい新鮮で、だからか余計に強烈な印象がありました。
芝居のテンポは同じなのですが、笑いの隙が一切ないので見ていて緊張感があります。
そして山田孝之の演技がずば抜けている。
特に山場となる独白のシーンは、瞬きするのを忘れてしまうように魅入っていました。
この作品、二人の芝居で回っているといっても言い過ぎでないでしょう。
終始諦めの中で生きる人々を描いているのですが、これが観ていてちょっとしんどいですね。
そんな本当先の見えないような島の暮らしなのですが、そこにミャンマーが良い風を入れてくれるんです。
そしてこのミャンマーが割と物語のキーになっていて、やっぱり笑顔でいる事って大事なんだなって教えられました。
そして、それを感じ取ったのか最後は笑い合っていましたね。
母が言っていた「笑え」の教えのように。
この作品、とても初監督とは思えない仕上がりで、次作にも大きく期待してしまします。
何というか佐藤二朗という男の、新たな側面をしっかりと目にしました。
やっぱり観る人を選ぶテーマや作風だと思いますが、とても心に残る良い作品でした。
“まっとう”とは市町村合併する前の白山市。ちなみに今でも松任駅。
“嘘”という漢字は虚ろな口・・・などと漢字の成り立ちを語る癖は『肉子ちゃん』にも通ずるものがあった。違いは肉子ちゃんは明るく、哲雄は怖い・・・まぁ、普段の彼の演技を知ってるからかもしれないが。
最初にタコの映像が出てくるけど、これをビニール袋に入れた様子はまるで得太が哲雄から逃げ出せないでいるメタファーなのだと思わせる序盤。パシリの得太とイブキ。兄妹でなぜ逃げ出せない?などと考えながら見ていたけど、相当なトラウマを抱え続けてきた得太と病弱な妹じゃ無理があったんだろう。
ストーリーは陰鬱でしょっぱいハナクソのようなものかもしれないが、山田孝之の演技力が凄すぎて、他の誰もがそれを超えられないほどだった。坂井真紀だって凄い演技なのだが、彼には敵わなかった。そうした個性的な面々が佐藤二朗から逃れられない鳥籠の鳥。そして、個性的な売春婦たち。
そんな中でも客の一人、薬局店主に搾取されているミャンマー人男性がひときわ目立っていた。「愛のあるセックス」を求めていた童貞くんだったのに、リリーという小柄な女性に恋するようになる様子が笑いとともに描かれていました。塗り薬のネタや、キスするときに何故目を開けているのか?ということが伏線として生かされていたことにほっこりさせられます。
原発反対運動なんてのが余計なサブストーリー。誰も真剣に反対していないところが痛すぎた。でも彼女たちだけは嫌がっていたよね。
洋邦問わず古くからある売春宿物語。ほとんどが女性たちが蔑まれても、たくましく強かに生きていく姿を描いているけど、この作品も違わず生きる希望を見いだせるものでした。また、差別や貧困といったテーマとともに最後には同性愛の問題まで提起するなんてのはちょっと詰め込み過ぎ感もあったけど、佐藤二朗の熱量を感じられる作風には驚かされる。今後もクリエイター側としての彼に期待します。
令和になってこういう題材で映画を作る人がいるとは思わなかった。女優陣が濃い。何だか泪が出てくるし。
①昭和では女郎屋・売春宿を舞台にした映画は星の数ほどあった。平成或いは21世紀になって極端に減った。時流かな、と思います。だから「はるヲうるひと」ってどういう意味だろうと思っていたら“売春”のことだったのね。なあんーだ。②佐藤二郎はTVでの一本調子のお笑い演技が鼻につくけど映画作家としてはなかなかの腕前があったんだ。ちょっと見直しました。③昭和の女郎屋映画は暗い雰囲気のが多かったけど、この映画は暗いようでどこか可笑しいのが宜しい。単に苦界に沈んだ女たちを悲しく描くのではなく「どっこい生きてます」という視点が話の支えになってます(まあ、昭和の映画でもありましたけど)。④薬局のお婆ちゃんとか、寒いのに日焼けしようとしている男とか、処女と筆下ろしするために売春宿にくるミャンマー男とか、時々挿入される本筋とあまり関係ないところで笑わせてくれます。(ミャンマー男はその後本筋に絡んできますが。)⑤クライマックスで思わぬ真相が暴露されて、それまでのモヤモヤが晴れるという話の構成はロマン・ボランスキーの『チャイナタウン』(そういえば『クルエラ』もそうでしたね)をはじめ古今東西の映画では珍しくありません。ただ、この映画でも彼らの抱えている問題の深刻さが分かっても何も解決されないのが切ないところだけど。⑥坂井真紀が言う『何かに成れても成れなくても何とかなるわよ。』という諦感はあらゆる人生に共通しているかも。⑦難を言えば哲男の役は佐藤二郎がやらない方が良かったのでは。でもやりたかったんでしょうね。おいしい役だもの。⑧あと、どうでもいいことですけれども、レビューの中に雰囲気だけで映画を作るな、みたいなことを書いている人がいましたが、雰囲気だけの映画でも佳作・秀作はあります(この映画が雰囲気だけの映画と言っているわけではありません)。大事なのは話の中身云々より映画としての力があるかどうかということ。一から十まで説明してくれるような観客に媚びる映画ばかりを作る方が映画を駄目にします。かの淀川長治先生は仰いました。『どんな駄目な映画でも私は一ヶ所でも好きなところを探そうとして映画を観ます』『映画とは格闘すること。一回や二回観ただけは本当にその映画を理解できたとは言えません。』確かに時間潰し(カップルに多い)に映画を観たり、分かりやすい映画しか観ない人には向いていない映画であるのは確か。ちゃんちゃん。
渡鹿野島のことですよね?
ようやく公開出来ましたね。
佐藤二朗ファンなので鑑賞です。
佐藤二朗の怖い1面や山田孝之と仲里依紗の演技はなかなか見ものです。
ただ、、、ストーリーはイマイチかな。
確かにちょっとすごい話だけど、予想は超えてこない。「渡鹿野島」を題材にするならもっとグロかったり怖かったり、逆に夢の島やファンタジーだったり、もっと何か欲しいところです。エロも特に凄くはない。
春を売る人を、単純にハナクソ呼ばわりして、「可哀想な人」で終わってしまうのは絶対に良くない。
結局何も起きないのかーい。という感じでした。
演技はすごいけど。
また、佐藤二朗節と言えるようなセリフが沢山ありますが、あれは佐藤二朗が言うから面白いのであって、他の人が言っても面白くはない。
佐藤二朗の監督・脚本・出演、山田孝之主演で映画化。観終えて、やる気...
佐藤二朗の監督・脚本・出演、山田孝之主演で映画化。観終えて、やる気漲る気持ちを感じる。いいね!
振り切った演技
出演している役者さん達の鬼気迫る演技は良かったですが、それ以外は??? 何が訴えたいのか?テーマ設定はどんなものでも、何か訴えるものがあると思うけど、この作品には感じられませんでした。
ハナクソよりもしょっぱい結果に…
1970〜80年代の映画みたいだったな。
ストーリー自体は全体的にハッキリしなかった。
描かれているのが基本的に1つの置屋なのに、そこに携わる人たちのことがイマイチ見えてこない。
単にまとめると「哲雄(佐藤二郎)にビクビクしながら生きている人たち」という印象。
それでも約2時間観ることができたのは、役者陣の演技力のおかげであって。
これらは上記のことを差し引いてもおつりが来る程素晴らしかった。
ただ、この映画が作られた想いからするに、演技よりも話の内容がメインで魅せる作品だったのかな。
結果、ハナクソよりもしょっぱくなってしまった。
佐藤二朗の気持ち悪さは買う。しかし撮り散らかした感。
「宮本から君へ」で魅せた不気味な佐藤二朗は買う。
山田孝之の流石の受け演を得て自身の気持ち悪さ描出に成功。
だが物語に難あり。
何がどう収まったのか分からず、これなら横溝正史を正面から撮ればと。
撮りたいモチーフを撮り散らかしている感も。
惜しい。
期待しよう。
佐藤二朗の狂気が愛を際立たせる
素晴らしかった!
今まで観たことのない佐藤二朗
今まで観たことのない山田孝之。
役者としての真摯な覚悟を身体を張って見せてくれた坂井真紀。近藤洋子。笹野鈴々音。仲里依紗。
好感度やイメージではなく作品に実直に向き合うプロの姿勢にKOされました。
売春をする人ではなく確かにはるをうるひとだと感じました。人の心を少し温めるはるをうるひと。
売春はお金で愛のないセックスを売ること。しかし本作の遊女のみなさんはどこか人間臭く優しく差別のない人たちでした。
特に純子を演じた今藤洋子さんが絶妙なツッコミで笑いを封印した二朗さんの代わりに殺伐とした空気を何度も和らげてくれました。
そして本作のキーマンとなるミャンマーから来たユウさん(太田善也さん)がずっと最高です。嘘のない純粋さでりりさん(笹野鈴々音さん)を一途に愛します。
りりさんとユウさんの愛のあるキスを観た瞬間、胸が締め付けられました。温かいフリの回収に涙。
佐藤二朗演じる哲雄の狂気があるからこそ作品に溢れる優しさが際立ちます。
本作での佐藤二朗さんの挑戦と携わった全てのスタッフさんと役者さんに心から拍手を贈ります。
佐藤二朗と山田孝之の役者魂に拍手
佐藤二朗さん、ただのおもしろオヤジではなかったのですね。あの冷酷非道、血が通ってる人間とは思えない言動、スゴかった、悍ましかった。
口ではいいこと言ってんのかと思いきや、突然の豹変。めちゃめちゃ怖すぎました。
あー、この方、アル中、DV夫、ダウナー系の役、めっちゃハマるんだなと、新たな発見です!
山田孝之も3年ぶりぐらいにくる重ーい役って仰ってた通りの、底辺も底辺、本当にクソの役でした。
彼の作品、いろいろ観てますが、あそこまで生きている意味何?みたいな役は初めてかもです。
相当、辛かったみたいですね、あの気持ちを保つって、一日中泣いてる日もあったって言ってましたね。
抱えているものが重すぎて、つぶされそうだったけど、お父さんとの約束を頑なに守って、病気がちな妹をいつも守って、必死にひたすら客引きをして毎日生きてきた得太。哲雄と対峙するシーンの緊迫感はさすがでした。
置き屋の女郎たちも、そこに女を買いに来る男たち、そこには何一つの光さえもない。ただの色欲が蠢く空間。作品中、ただ一つだけあった一点の花は、同じように女を買いに来た1人の客、向井理。
住む世界が違う男の輝き。やってることは同じなのに、そこにいる存在の違和感はなんだろう。
そして、唯一言える確かなことは、得太といぶきの母親、哲雄の母親もそれぞれ自分の子供を心から愛していたということです。
佐藤二朗の別の魅力を知る
自分はコメディアンとしての佐藤二朗のファンで、テレビドラマ版DEATH NOTEで真面目な刑事役で出てた時等は(別にこの役二朗さんじゃなくていいのにな)と思っていたくらいでした。ザ・ファブルでも彼の魅力を引き出せていたとは思えず、やはり福田雄一監督のように好きにやらせてくれる監督か、斎藤工監督のように佐藤二朗のために前振りを用意してくれないと面白くないのかなと思っていました。そこへ佐藤二朗自身が監督ということでもうそれは好き勝手やるんだろうな、と思っていました。
いや、めっちゃこええー!
すごいパワハラを静かな口調でやるので、5秒後に何してくるか全然読めない恐怖。性的表現もこの人の時だけ異質なので、これ自分で演技プラン作ってるなんて実の娘見たらどうすんだと心配になりました。
静かな人が怖いというパターンはよく見ますが、突出していたと思います。
コメディ部分も他の役の人(特にミャンマーの人) でしっかりカバーしているので、怖さと笑いと愛についてバランスよく描いていると思いました。
佐藤二朗って役者なんだなと
出てる役者さんみんなすごい、、物語に引き込まれた。
とくに、佐藤二朗の優しい物言いの中に狂気が見え隠れするのが怖かった。
元が舞台だからかなー。演者さんたちの感情の動きを物凄く丁寧に撮影していると思う。
表情と間が絶妙で、クスッと笑えて泣いて心がギュッとなる作品でした。
あとエンディングロールで、脚本協力で城定秀夫氏の名前見つけてフフッってなった。
恋の豚だけ見たことあるけど、結構面白かったんだよね。
生きづらさを感じてしまった・・
まず、平日午前というのに結構お客入っていたなぁ〜。熱狂的な山田ファンなのか、映画自体に関心あるのか・・期待しつつ観たのですが、とにかく重い。題材も結構エグいから好き嫌いが大きく分かれるかも。島から出られず、精神的にも束縛されると愛を忘れ、人間は人間ではなくなるのか・・でもそもそも人間って何?真っ当な人生って何?そんな哲学的なことを考えてしまった。人間ほど厄介な生き物もないなぁ〜。山田ファンは満足する映画でしょうが私としては妹役の仲里がかなり名演技でした。役者さんに★4つです!
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