「万人受けはしないが心えぐる怪作」はるヲうるひと Mistyさんの映画レビュー(感想・評価)
万人受けはしないが心えぐる怪作
本作は、2019年度第35回ワルシャワ映画祭の1-2コンペティション部門(長編監督2作目までの部門)への正式出品に続き、2回江陵国際映画祭(2020年11月5-7日開催)にて最優秀脚本賞を受賞している。監督佐藤二朗のコラムを読んで鑑賞。一番は山田孝之を筆頭に出演者の演技力の凄さに舌を巻く。売春と暴力が中心の陰鬱とした閉鎖的な社会で生きる女、それを取り巻く男たちの世界。最後に明かされる真実が兄弟の力関係と観客を驚かす。佐藤二朗にはこんな才能(脚本も監督も演技も)があったのかと驚かされた。
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