「耳の構造のせいか方言が聞き取りづらい」はるヲうるひと 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
耳の構造のせいか方言が聞き取りづらい
2021年映画館鑑賞55作品目
6月21日(月)フォーラム仙台
原作脚本監督出演佐藤二朗
アドリブで強引に笑いを取りにいくいつもの佐藤二朗の姿はない
『99人の壁』の名司会者しか知らないチビっ子には見せられない佐藤二朗
これこそが本来の俳優佐藤二朗なのかもしれない
なぜか昭和の臭いがプンプンするエログロ
飛び交うのは関西弁系だと感じたがロケ地は佐藤二朗の地元愛知県
離島の売春宿「かげろう」で働く売春婦たちの悲喜交々
店の佇まいは少々古めかしいがどう見ても普通の一軒家
店で働く女の子たちは全体的にデッドボール系のちょっと残念な面々
純子役に今藤洋子←誰?
りり役に笹野鈴々音←誰?
さつみ役に駒林怜←誰?
唯一の綺麗どころが最年長の坂井真紀演じる峯
逆にリアリティーがあって生々しい
世の多くの男性にとって朗報
今藤洋子と笹野鈴々音のヌードが拝める
『楢山節考』の清川虹子やあき竹城のような喜ばしくない系かもしれない
でも自分としては女優魂で一肌脱いだのだから有難い限り
佐藤演じる哲雄は先代と正妻の間に生まれた息子で売春宿かげろうのボス
とんでもない暴君
山田演じる得太と仲演じるいぶきは先代と妾の間に生まれた兄妹
得太は哲雄の子分でいぶきは病気で働けない売春婦
およそ兄妹とは思えない関係
正妻と妾のあいだには意外な秘密が
金髪に無精髭にドカジャンがこんなに似合うイケメン俳優は山田以外いない
ミャンマー人と純子の初めのやりとりが一番面白かった
余談だが佐藤二朗は演技派俳優という称号が嫌いらしい
カメレオン俳優という言葉が嫌いな成田凌と似ている
大根役者と差別化するものだとネット民は悪びれることもなく正当化している
演技派だとか個性派だとかカメレオンだとかヤフーニュースが取り上げる芸能記事を書くようなバカライターが好んで多用する言葉だ
下手くそな俳優は大根でもヘチマでもいいが実力がある役者はシンプルに俳優でいいはず
それでも意地を張って使いたがるのはバカとしか言いようがない