劇場公開日 2021年6月4日

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「愛がなんだ!」はるヲうるひと 涼介さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0愛がなんだ!

2021年6月13日
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佐藤二朗が、原作・脚本・監督って、絶対コメディ要素が強いと思っていたのに、全く無し。
舞台は小さな島の売春宿。メインキャストの山田孝之と仲里依紗は兄妹で、腹違いの兄が経営者の佐藤二朗。そこに勤める売春婦の坂井真紀たち4人。
みんな、不満や悩みを抱えながら愛の無いセックスを生業としている。ほとんどのシーンがリビングでの口喧嘩、たまに暴力。せまい空間で感情をぶつけ合います。ある意味、家族以上の関係と言える。
最初、傲慢で上から目線の二朗さん演じるテツが、不快でしかたなかったが、後半、何故そうなってしまったのかが分かると納得。
過去の事件の、まさかの展開にもビックリ。
とにかく役者全員の演技合戦の様な緊迫感。観ていて全員主人公に感じたくらい引き込まれた。特に仲里依紗ちゃん、凄かった。
合間合間の原発反対運動が、丁度良い息抜きになって、中弛みも疲れもなく最後まで楽しめました。
ラストの台詞で、ジワ〜ときました。
人の生きる意味って?愛って?幸せって?
説明できる人いますか。
二朗さん、ホントすごいです。

涼介