ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密のレビュー・感想・評価
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古き良きミステリー
ホーンテッドマンションを思わせる古き館。そこに住む財産と名声を手に入れた、年老いた推理作家の死体…。
その財産を手に入れようと、館に集う欲深な親族達。作家が、ただ一人心許した若い女性。そして、ツイードスーツを着こなしたチョイ悪オヤジ風の名探偵…。
ミステリーの王道となる舞台と登場人物が、全て整った犯人捜しの作品。次第に解き明かされていく、トリックや犯人像は、アガサへのリスペクトを感じるミステリーとして仕上がっていました。
また、所々にクスッと笑いを誘う台詞もあり、エンターテイメントとしての楽しませる要素も散りばめられていました。
探偵役のダニエル・グレイクも、007の時の表情とはひと味違う、かっこよさは抑えたお茶目な役柄。
正義の味方の印象が強いクリス・エバンスは、ひと癖もふた癖もあるイケすかない野郎に。
トゥルーライズでシュワちゃんの奥さん役だったジェイミー・リー・カーティスは、髪の毛が真っ白で、随分年老いた感じでした。
最初から最後まで、犯人捜しの推理に引き込む演出は見事。きっとアガサもほくそ笑んでるでしょう。
ジェシカおばさんの事件簿w
まず要のストーリーが良かったです!
さらにそれをテンポのよい展開と、時にシニカルに、ウィットに富んだ演出でぐいぐい見せてくれます。
それぞれキャラの立った登場人物の描き方も上手く、演者がまた良い。
極上ミステリーであり、加えてエンタメとしての完成度も高かった☆
文句しに面白い映画でした!
ちなみにレビュータイトルについては、物語に無関係なところで劇中に登場...こういうミステリ好きをフフッとさせるようなオマージュもちりばめられており、楽しめた要素のひとつです。
ヒューにドピューッ!
観客もそこに参加しているかのような一体感を覚えたほどミステリーの秀作でした。アガサ・クリスティに捧ぐというオリジナル脚本に加えて、豪華な実力派俳優たち。すぐに死んでしまう富豪のじいちゃんがトラップ大佐だし、キャプテンや007まで出演している。ギャラだけで凄い製作費になりそうな本作。犯人はわかってるんだし、あとは罪がどこまで軽くなるのか?くらいにしか思ってなかった・・・
そんな単純じゃない!と、鎮痛剤とモルヒネの関係だとか、10分以内と言われてるのに、もっと時間がかかってるだろうとか、ストーリーが進むにつれ徐々に頭の整理が出来てくる。密室劇の雰囲気からちょっとしたカーアクションも魅せてくれるし、アナ・デ・アルマスの「嘘をつくと吐く」という体質がコメディ要素を全開にしてくれるのです。また、ダメダメ探偵のように思わせておいて、ここぞというときに活躍する展開も良かった。
そんな本筋以外でも移民問題やネオナチ少年など、さらっと社会派要素も取り入れていたり、遺産相続の在り方も考えさせてくれた。とにかくみんな金が欲しいんだよ!と、家族それぞれの思惑があったり、ワトソンに任命されたアナちゃんの心理変化とか、見どころ満載になっていました。終盤になって大爆笑連続というのも新しい感覚でした。
『相棒』好きにはたまらない⁉️
ストーリーは2時間ドラマによくある、遺産をめぐるもののようだし、予想通りに話しも進んでいくんだけど、ただの2時間ものじゃない!「ヨシッワカッタ」と何度も思わせつつ、「よくある展開やん。」と思わせつつ、なかなかどうして、楽しいドラマが進んでいきます。
探偵は遣り手かどうなのかよくわかんない感じなんですが、右京さんなみの渋さと飄々ぶりで『相棒』好きにはたまりません💛
台詞も無駄なものが一つもありません。ちゃぁんと意味のあるものばかりです。
シリーズになってほしいな🥰
おもしろかった‼️
犯人当てる気満々で、さっぱり当てられないまま終わりましたw
凄く楽しみにして観に行って、期待通りの面白さでした。クリスティオマージュ満載の、探偵、館に、被害者、容疑者一族。館のインテリアの凝り様、クスリと笑える演出。現代風に、移民問題がスパイス。これは、新しい名(迷?)探偵シリーズの始まりかもしれません。
序盤から中盤にかけて、トリックのあらましが明かされてしまい、これどうなるの!?これで終わりじゃないだろうし、と思っていたら、二転三転、どんでん返し、楽しませてもらいましたよ!
職業柄、薬物にはまあまあ詳しいので、途中ツッコミ入れつつ観てたのですが、実は、、、 これはネタバレになるので。最後、かなり感心しました。ツッコミ所が全く無いわけでは無いにせよ、辻褄が合っていて破綻がない。
探偵のキャラも大好き。続編早速楽しみです。
帰宅して、レビュー読んだら、結構途中で犯人分かってたー!って方多いですね、、、スゴい。尊敬。
人間の本性垣間見たクラッシックな傑作サスペンス
主の遺産相続巡って、人間の本性垣間見た刑事コロンボを彷彿する様な傑作サスペンス
徐々にテンポアップして事件の全容を明らかにするスリリングな展開に惹き込まれる
日本のマンガから人気が高まった囲碁が、重要シーンに登場するのが嬉しかった
最初は掴み所がなく考えている事が不明だが、展開が進むにつれ、人物に寄り添って真相見抜く探偵を、ダニエル・クレイグがイメージ一新して見事に演じている
本作は、アカデミー賞脚本賞にノミネートしている
なかなか良くできたストーリー。
出だしからいきなり犯人探しで作品に集中しないと取り残されてしまいそうで集中力を維持するのが大変(笑)
登場人物が多くて犯人を予想するのが大変だけど途中から何となく解ってしまう展開。
だけど予想を裏切る結末でなかなか楽しめました。
犯人を当てる後半のシーンのスッキリ感はあるけど、それは複雑過ぎだろ(笑)
主役の看護師マラの欲の無い素直な性格が印象的。
自分のルール(信念)を貫く姿勢を上手く表現していた印象。
ラストシーンは笑えた(笑)
探偵役のダニエル・クレイグさん。
スパイの役よりこっちの方が似合ってしるかも( ´∀`)
アナ・デ・アルマスの魅力が半端ない!
マルタの設定の魅力に尽きる‼️
周りの往年の役者、若手の役者のキャスティングが素晴らしい。
動物と小道具の扱い方も良い‼️
しかし、全体的に見ると普通。
英語を理解出来ればもっと良い点数だろうね。
いろいろエッジが効いてました
やっぱりというかまんまと騙されてしまった。どうしてこんなに騙されるだろうと過去を振り返ってみたら、小学校高学年の時に姉の影響でアガサ・クリスティを読み始めたときからずっとだった。アガサはその当時、20冊くらい読んだと思うんだけど、ことごとく犯人の予想ははずれ、ミスリードに惑わされて、最後の種明かしでうーんと唸る。でも、騙されやすい体質になったおかげで、今回は楽しめましたよ。
ベストセラーを連発して莫大な財産を築いたミステリー作家のハーランが、85歳の誕生日パーティーの夜に謎の死を遂げる。パーティーに参加した親族たちは、ハーランのお金や名声を利用してぶら下がっていい生活をしている。この前置きだけで、エルキュール・ポアロが登場しそう。
ハーランが甘やかしたせいで、子供やその配偶者や孫はきっちりだめ人間に仕上がってましたね。プライドだけ高くて中身がなくて、お金にはがめつく、一番の関心事は遺産のこと。この手のミステリーにはかならず登場する人たちです。ハロウィンでかっこいいシニアを演じていたジェイミー・リー・カーティスが、すごく嫌味な金持ちマダムを好演。
途中で、あれひょっとして凡作なのって思わせる展開。なんだよ、評判と違うじゃないかと思っていると、二転三転する展開がはじまり、気がつくと気持ちよく騙されてました。
最後は、エッジの効いたフィニッシュで大笑い。
家族は他人の始まり。そんなことは初めから分かり切っていたこと・・・
アガサに捧げた映画だと聞いた。
で、観に行った。
冒頭から種明かしをして見せて、それをミステリー映画として成り立たせる
にはかなりの力がないとできやしない。
自殺か他殺か。
他殺でないとミステリー映画にはならない。
そんな風に見るものに思わせる力量は大したものだ。
ピンクの半ズボンを履いた像が舞台の下手から現れて、幕引きをするよりも難しいのだ。
その時点で、この映画の結末はどうするんだろう?と、興味が沸き起こってしまう。
人間は嘘をつく。当たり前の話だ。
しかし、この主人公はそうはいかない。嘘をつけば嘘だとわかる身体反応が表れてしまう。
こんな設定を思いつくのは並みの才能ではなくて異才なのだろう。
しかし、ハラドキ感を後半戦で最高潮に持っていけるのはただものではないのだ。
前半戦は少し眠ってしまった。
退屈があって興奮が際立つのだろ。
面白い!笑った!
ミステリーで犯人をあてるのが全くできないので、この作品でも最後までえ?え?となって楽しめました!何より笑える箇所が沢山あってよかったです。ダニエルのヘリンボーンのスーツ(「ツイード野郎」とか言われてたな)、古くて立派な洋館からてっきりイギリスが舞台だと勘違いしてしまった。でも、移民の話題と右車線でアメリカか~とわかりました。
故人の母上を、ダニエル・クレイグが敬意をもって訪ねる場面がすごく好きです。ラ・トラヴィアータの最後の場面の曲が流れる中で、年をとると執着心がなくなるものなのではないでしょうかと話しかけるダニエルは、とても品がありました。
一方で、「ローガン・ラッキー」でのような、抜け感ダニエルも見ていて楽しい。マルタがクリーニング屋に行ってる間、車の助手席で音楽聞いてノリノリの探偵も確かにダニエルでした。
ダメ家族の中でも、長女のリンダだけは父親の「ゲーム」を楽しめたかな。最後の煙草の場面、良かった。
本格ミステリー好きにはたまらない
「あの」SWエピソード8で監督したライアン・ジョンソンが自ら脚本を手掛けた本格ミステリー。
最近この手の本格ミステリー映画って減ってる気がする。犯行の動機が弱いとか、展開が強引とか、トリック重視になりすぎて現実味がないとか、たしかにいろんな理由がある。屍人荘の殺人とか設定に工夫を凝らすミステリーが増えているのも事実なんだけど。でも少年時代に推理小説が好きだった身としては寂しく思っていた。
そこでこの映画。
古びた洋館、自殺と思われる死体、多額の遺産、様々な確執のある家族たち。ワクワクする要素がありすぎだ。でも、キチンと舞台は現代(スマホがちゃんとキーになったりする)。
ダニエル・クレイグの探偵もよかったが、何よりも看護師役のアナ・デ・アルマスがいい。亡くなったじいさんとのやりとり(囲碁やったり注射を受けるシーン)でふざけたり、なだめたりする姿が本当に人間的で優しさに溢れていた。そりゃ観た人のほとんどがマルタの味方になったんじゃないかな。
ライアン・ジョンソンいいじゃないか!
これは面白い!
派手なアクションも新鮮な設定もないけど、いやむしろ古風な本格ミステリーもの。
しかしキャラクターと展開で最後まで楽しめた。
パラサイトよりこっちの方が面白かった!
ブレードランナーに出てた可愛い子が主役で、
トリックもよくできていて、それでいてわかりやすい。
ミステリー小説好きなら絶対おすすめです。
トリックわかってるけど、もう一度見たいぞ!
面白い♪
ドーナツの穴が埋まらない!
マルタが犯人ではないことは最初から予想がつくし、探偵への依頼主は出てこないし、犯人の痕跡も随所に残されていたのに・・・最後まで楽しんで観ることの出来るアタシってw
推理小説好きにはラストが物足りない感もあるのかもしれませんが、アタシは十分楽しめました♪
検証のためにあと2~3回は観たいwww
コメディ色が強めな個性的なミステリー
コメディ色が強い
もう少しシリアスさがあっても良いと思うほど、ニヤッとくるシーンが盛り込まれている
個性的なミステリー
一見コロンボ形式で、最初から犯人がわかってる前提でストーリーが進んでいくのだが、妙な展開が用意されている。キャラの特異体質は、おーその前提を入れるのかという斬新なワクワク感があった。
トリック
そんな短時間で?と少し無理やりな設定な気がした。
真相の意外性
正直、めちゃくちゃ意外かと言われると、そうでもない。ただ、真相を当てるのは難しいと思う。このまま進むと何かが負に落ちないけど、その何かがわからない。そんな感じ。まさにドーナツ。
その他
登場人物が多いわりには、背景等が深掘りされるキャラが少ない。もっと、聞き込みシーンを減らして、事件前日のストーリーを増やした方が良かったのではと。
全320件中、281~300件目を表示