ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密のレビュー・感想・評価
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従来の様式美を今風にアレンジ
アガサ・クリスティの「オリエント急行殺人事件」しかり、横溝正史の「金田一シリーズ」しかり、原作の本はもちろん売れに売れたし、何度もリメイクされている。なので正直100%物語に没入することができない。推理モノは結末ありきなのでどうしてもリメイクとは相性が悪い気がしてならない。それでも何度もリメイクされるのはやはり話題性があるし、せっかくオリジナルの難解な脚本を書いたとしても「辻褄が合わない」、「ご都合主義だ」と批判される恐れがあるからだろう。
なので今作の登場を嬉しく思う。
リメイクじゃなくても探偵、推理モノの映画は様式に縛られていて似たような印象、結末で終わってしまうことが多いが今作にはその例に従うことなくちゃんと今の時代に合った探偵物語を描くことに成功している。しかし完全にぶち壊さずにちゃんとポイントを抑えているところも好印象。
嘘をつくと吐いてしまう
名探偵というより迷?探偵
重くない結末
などなど、意外性のある演出が光っている。監督はSWep8を監督したライアン・ジョンソン。監督デビュー作も探偵モノだし、この分野は得意なのかもしれない。
ダニエル・クレイグのジェームズ・ボンドとは違った「完璧じゃない」演技が良かった。けれど個人的には個性が他の有名な探偵たちに比べて薄いなと思ったので、続編の製作も決定したらしいので、今後さらにこの探偵の造形が掘り下げられより魅力的な人物になっていくことに期待しよう。
精密
ナイフは複数形になったとき、FがVになる。あたまに発音しないKがある。──とは、むかし英語の授業で習った。だから何──。というか、それだけなんだが。
まったく、しつこいスターウォーズファンどもには、飽き飽きだね──と言ったかどうか知らないが、SW監督に抜擢され、佳作をつくったにもかかわらず、慮外の偏屈評価を浴びたライアンジョンソン監督が軌道修正した感──のある緻密なサスペンスだった。
SW最後のジェダイは、配役や筋書きのことから、次第に大きなアンチが形成され、監督批判にまで及ぶ、バッシング大会になっていた。SWには偏執がむらがる──ものだ。
それらを経て、SWを逃れ、SWで付いた虚聞をふりはらい、SW傾倒する映画ファンたちが、ぐうの音も出ないような映画をつくってやろう──そんな意気込みが、Knives Outには、すごくある。
まぶしいばかりのオールスター総出演だが、映画を特徴づけているのは、人物の鈍色の肌感だと思う。
一般に、メジャー映画では、俳優の顔にカメラが近寄るなら、それなりの修整がはいる。ものだと思う。
それが、化粧か脂粉か、あるいは編集時の後加工か、やりかたはいろいろあるのだろうが、ようするにすっぴんをアップにはしない──と思われる。
Knives Outでは、その処理を、ことごとく欠いている。
それぞれ、年齢なりのしわや、あばたや、経年変化の度合いを、そのまま見せている。それが、一族の強欲な人間性をあらわしているし、一方でマルタの善良な人間性もあらわしている。
ジェームズボンドのときは隙なくシェイプされているダニエルクレイグも、ここでは切れ者だけれど、陽性で鷹揚な探偵になっている。
スターを起用してはいるけれど、全員が、一般人の肌質を見せている。それが、かなり特徴的だった。
とはいえ、各々スターのきらめきを、隠しおおせてはいないところが映画の魅力になっている。
ジェイミーリーカーティスの白髪ショート(←すごくかっこいい)や、トニコレットの不満面に、持ち味があらわれていたし、とりわけ、すっぴんのマルタ役Ana de Armasの、好ましいナチュラルさを、あますところなく引き出していた、と思う。
マルタの出自は発言者によってエクアドル、パラグアイ、ウルグアイところころ変容する。一族は心がきれいで控えめなマルタに一定の親近をよせ、きみは家族だと言ったりしている──ものの、同世代のメグを除けば、その相関性には、金持ちが貧乏な第三者にみせる憐憫しかない。
概して、すじがきは犬神家の一族をほうふつとさせた。
映画は盛り沢山の伏線と布石、それらの回収の労作だった。
重厚な屋敷、みごとな調度、輪にディスプレイするナイフコレクション、ぎゅう詰めのプロット、おびただしい小道具、回想と述懐へのシームレスな編集、考え抜かれた台詞とキャラクタライズ・・・。まさにぐうの音も出ない、舌を巻く傑作だった。
M. Emmet Walshが出ていたので製作年度を二度見した。
またラストのSweet Virginiaが超なごめた。
ボンドとキャプの共演♪
ジェームズ・ボンドとキャプテン・アメリカの共演!そして、満足度99%という前評判でしたから、かなり期待してました本作。感想としては、まあまあ面白かったかなという感じでした。
ミステリー作品を見てるときに根拠なくあらゆるものを疑ってしまう癖がある僕でも、この真相は全く予想できませんでした。2つの異なる人間の行動が重なることで、別の予想外の筋書きが現れる。面白い脚本でした♪ただ、設定はアガサ・クリスティっぽいというか、どこかで見たことあるし、どんでん返しについてもそこまで「ヤラれた!」感はなかったかなと。トリックもそこまで深みがある訳ではなかったし。あのナイフが放射線状になってる椅子はなに?刃の館の由来とかもあんまり説明されてなかったですよね?嘘つくと吐いちゃう看護師??どういうこと?なんだか喉の小骨みたいな気にあることがたくさんありましたね。。
カブレラ役のアナ・デ・アルマスは、最近よく見ますね。次の007作品にも出演するみたいだし、かなり飛躍しそうですね。
待たされている間に、車内で熱唱しているダニエル・グレイグが微笑ましかった。ボンド役の超シリアスな役どころの印象が強かったので、可愛く見えましたね(笑)
ミステリーだが流れは普通と違う!
まさに「間違いの悲劇」だ
映画「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」
(ライアン・ジョンソン監督)から。
監督が「アガサ・クリスティーに捧げて脚本を執筆した
オリジナルの密室殺人ミステリー」だったらしい。
映画「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」
(レジス・ロワンサル監督)を観た後だったので、
犯人を推理する作品が続き、けっこう楽しかった。
しかし、ラストでこんな台詞が待っていた。
「この事件の全容を言い表すなら」と前置きをして
「まさに『間違いの悲劇』だ」。
確かにその通りなのだが、欲を言えば、
それは鑑賞者が楽しむ表現でしょ、と思ってしまう。
「どんな映画だった?」と訊かれて、
「う~ん」と考えた後、
「この事件の全容を言い表すなら」と前置きをして
「まさに『間違いの悲劇』って感じだね」。
その楽しみを奪われてしまった。(笑)
メモから選んだ、気になる台詞は
「老いとは執着心が薄れることだと想像します」。
「野球ボール」の意味は、
「あなたは自分のルールを守り抜きゲームに勝った、
その善良さで」が関係するのかな。
遺産相続ミステリー
めっちゃ、面白かった! 意外に評価点が低いのは、タッチの軽さのせい...
ep8は忘れてあげよう
有名どころをふんだんに使って
タイトルなし(ネタバレ)
推理小説好きにはたまらない趣向があるのでズバリ言っちゃおう。お屋敷の最上階で金持ちが遺体というクラシックな設定で始まるこの探偵映画は、半ばで「誰が犯人なのか」「どういう経緯でそうなったのか」が明らかになっちゃう。映像で示されちゃうので、これで犯人が違ってたら夢オチしかないごハットトリック。ああ、それなのに、なんと「犯人が違う!」だけじゃなく、真相はそこそこほっこりというマジカルな作品だった。ブラックジョーク連発、かつ、シブい画続きなので、一般ウケはしないだろうが、密室劇だけではなく、プチカーチェイスなど屋外での展開もある。ウソつくと吐いちゃうなどコミカルな要素もあり、飽きさせないプロットといい、さすがはSWシリーズ唯一の突っ込まれエピソード(ジェダイの復讐)を撮ったライアンジョンソン監督。クセのある個性派キャストも含めて、僕好みの軽妙なおもしろミステリに認定。
一言で言うと、おもしろい
ラストの【My Home】【私の家】と書かれたカップで
飲み物を飲む彼女がすごくクールでした。
最初に出てきたカップから、ラストにつなげるあたりがなんだか洒落てました。
そして、わかりやすくどんどん解析してくれる映像のおかげで全く混乱せずに謎解きを見ていられる作品でした!!
と思われといて、ラスト突然どんでん返しー!です!笑
そりゃこんな簡単にどんどん進むわけないですよね!w
ラストで続々とあの簡単な説明たちがつながっていきます。
シンプルに面白かったです。
そしてどこまでも、主人は彼女への信頼が絶大だったのですね。
家族、親戚をも越える、他人への信頼。
すごいですね。
実際、自殺しなくてよかったけど、彼女をかばうために、自殺するって、どれほど愛されていたことでしょう。
そう思うと、どんどん暴かれる探偵のお話ですが、人間愛や、家族、他人、いろいろなことが詰め込まれていた作品だなと感じました。
まさにアガサ・クリスティ現代版
練られたストーリーで最後まで飽きない
まず出てくるお屋敷が凄くお洒落でそれだけで観てるのが楽しくなる
ストーリーはミステリーとしては、ばっちりと構成されていて、推理しながら観るのも良し、何も考えずに物語に飲み込まれて結末を見届けるのも良し。観る人それぞれの楽しみ方ができる
ダニエル・クレイグが一枚上手の探偵役、クリス・エヴァンスが皮肉たっぷりの放蕩息子役を演じている。二人ともこれまでとは違った役柄なので、新鮮味があって良かった
今回、その死が事件の発端となった裕福な犯罪小説家ハーランの声を吹替えであてているのが『ルパン三世』シリーズの次元大介で有名な小林清志さんで、コバキヨファンは吹替えで必見! 85歳の渋カッコいいおじいさんの声を演じているので、吹替えで観たら、コバキヨボイスに魅了されストーリーが全然頭に入ってこなかった(笑
(後程、オリジナル音声で観ることに)
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