「本格ミステリー好きにはたまらない」ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
本格ミステリー好きにはたまらない
「あの」SWエピソード8で監督したライアン・ジョンソンが自ら脚本を手掛けた本格ミステリー。
最近この手の本格ミステリー映画って減ってる気がする。犯行の動機が弱いとか、展開が強引とか、トリック重視になりすぎて現実味がないとか、たしかにいろんな理由がある。屍人荘の殺人とか設定に工夫を凝らすミステリーが増えているのも事実なんだけど。でも少年時代に推理小説が好きだった身としては寂しく思っていた。
そこでこの映画。
古びた洋館、自殺と思われる死体、多額の遺産、様々な確執のある家族たち。ワクワクする要素がありすぎだ。でも、キチンと舞台は現代(スマホがちゃんとキーになったりする)。
ダニエル・クレイグの探偵もよかったが、何よりも看護師役のアナ・デ・アルマスがいい。亡くなったじいさんとのやりとり(囲碁やったり注射を受けるシーン)でふざけたり、なだめたりする姿が本当に人間的で優しさに溢れていた。そりゃ観た人のほとんどがマルタの味方になったんじゃないかな。
ライアン・ジョンソンいいじゃないか!
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