「暴力の連鎖を止めたいと思う全ての人へ」プリズン・サークル redirさんの映画レビュー(感想・評価)
暴力の連鎖を止めたいと思う全ての人へ
ということばでエンドロールがおわる。
ここにいる人たちは、そこに至るまでのそれなりの理由や経緯がある、そのことさえもここでTCというサークルに入ることで気づくこともあるように感じた。
赤ちゃんや幼児の頃の体験を思い出すことで生き直しをしようとするようなところも。
それでもやりたいことがなくても生きていこうとする姿が清々しくて、最後の取材者とのインタビューで、握手してもいいですかと照れながら明るく聞いて刑務官にダメと言われて決まりだし規則だし約束だけど握手とできないことが悲しかった。
砂絵の街の冷たい色のない風景。無関心と事なかれ主義の私たち。出所してもやる気、教育の効果だけではうまく転がらないこともある。
許し。赦し。
自分がこうなってしまった起因となる社会や環境いじめたやつへの赦し、こうなってしまった時分への赦し、被害者の許しと赦し。多くの方はら加害被害双方向の自己、対象との許しや赦しの授受を積み重ねていくのだろうし常に無関心になりがち、無関心を強いられがちな私たちも勇気を持ってそのサークルに踏み入れ踏み込み砂の町に彩りをつけていく努力が必要と思う。
それにしても日本のシステムの冷たいこと。
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