「ハードルは高い」プリズン・サークル naomayuさんの映画レビュー(感想・評価)
ハードルは高い
受刑者同士の対話をベースに犯罪の原因を探り更生を促す「TC」というプログラムが導入されている刑務所のドキュメンタリー。
語り(ナレーション)はなく、無機質な刑務所の四季の移り変わりで時間軸を表現している。
受刑者が作った「嘘しか言わない少年」の話が心に響いてくる。
誰しもが何かを抱え、何かが欠落してしまっていることが端的に表現される。
TCの検証結果が良好で、コストを抑えて一般化できるものになることを祈りつつも、受刑者の生い立ちを聞くと、その原因部分の改善が本当に大切だと感じさせられた。
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