「素晴らしい監督」プリズン・サークル ピンクマティーニさんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしい監督
先日、監督のトークショーを兼ねた上映会に行ったところ満席で鑑賞できず。再度出直しました。
常々、犯罪をおかした人たちを一刀両断に裁けないよね、というのが感覚としてあり、自分とは別物として思考停止したコメントしかしないアナウンサーやコメンテーターに物足りなく、しらける思いでいた。
この映画を見れば、暴力や共感性の欠如というのは、彼らを取り巻く環境が大きく影響しており、それは社会の一部で、私たちとつながっているということがわかる。多かれ少なかれ皆、経験したり、見聞きしたことがあるありふれたことなのだ。
彼らが自分の体験や感覚を言葉にして交換するうち、色々なことに気づいていく。あるいは、つらすぎることには自らフタをしてしまっていたことに気づく。
監督の粘り強い交渉の甲斐あって実現したこの作品。他にも興味深いテーマを手掛けていらっしゃるようなので、観てみたいと思った。
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