「全体的に良かった」淪落の人 ツネミさんの映画レビュー(感想・評価)
全体的に良かった
・香港には外国人家政婦がとても多いのか、そのコミュニティが道端で段ボール?で区切って雑談とかしてるのが興味深かった。現地について検索してSNSから参加したのか、香港に行く前から知ってた人達なのかよくわからなかったけど、全員がいい人で明るくてほっとした。
・主人公のリョンが気難しいという事だったから、相容れるまでどうなるんだろうと思ったけど、結構早めに仲良くなったので、そこまで頑固な人じゃなくて普通の人だったんだなと思った。後半にかけて物凄く良い人だったけど、一体何きっかけで、エヴリンに心を許したのがいまいちわからなかった。
・離婚が成立したお祝いに女子会を行ってたシーンで店から買ってすぐのドレスを着て行ったあと、パーティのお開き頃にじゃんけんで何を決めてるのかなぁと思ったら、長めに来てたドレスを返品してて、日常的なことなんだと思ったら驚いた。カメラも結構使ってから返品してて驚いた。
・外国人家政婦の社会的地位が物凄く低そうだったけど、あんまり悲壮感がない感じでよかった。15年くらい家政婦をしている人が奥様が亡くなったので国に帰ると泣いていた。加えて子供にはこんな仕事はさせたくないという感じで複雑な印象を受けた。実際に家政婦をしている人たちは夕食は別々とか冷淡に扱われているのが一般的なのかなぁと思うと切なくなった。
・巨大アパート?の部屋の汚さと狭さが凄くて驚いた。
・リョンの妹と何で不仲で、写真を見て何で和解したのかがわからなかった。そして、凄く良さそうな暮らしをしていて驚いた。現状、夫はいたのか、一人暮らしなのか謎だった。
・リョンの世話をしていた男の人が、親族か世話をする仕事なのかなぁと思ったら元職場の後輩で好きで慕っている人で驚いた。
・登場人物がほぼ全員良い人で、嫌な人は野菜売りのおばさんとエヴリンの母親くらいで少し物足りなかった。
・慕ってる男が沢山のAVを持ってきて一緒に観ていたのが謎だった。リョンはエロいから家政婦が長くいないタイプなのかと思ったらそういうわけでもなくて加えて、日本人のAVぽくて益々謎だった。
・どんな状況でも夢を持つってことはとてもいいことだというのはぐっと来た。