タイトル、拒絶のレビュー・感想・評価
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染みる。
デリヘルで働こうとしてどうしてもできなくて逃げだした雑用係の主人公目線で、デリヘル嬢たちと従業員の男たちを描く話。
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主人公は自分は嫌われ者のカチカチ山のタヌキだと思い、デリヘル嬢たちはみんなに好かれてるウサギちゃんだと思ってる。自分のことは卑下してて、周りのことは下に見ない。
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デリヘル嬢たちは周りのことも見下して自分のことも内心では嫌い。それでも彼女たちは主人公のことは好きだと言う。
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男たちは自分も同じ底辺に変わりはないのに、デリヘル嬢のことを自分より下だと見下している。
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この三者それぞれが絡み合って、ラストへと向かっていき、それぞれどんな結末を迎えるのか。劇中ずっとつかなかったライターがついた時、どんなことが起こるのか。大号泣する沙莉ちゃんと共にめちゃくちゃ心に染みるラストでした。
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口が臭い設定のでんでんさん、ほんとに画面から口臭ただよってきてる感じしたな(笑).
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観る価値ないです。今年最低レベル
「映画作ったりTVディレクターやったりする人間は偉くて、風俗産業にかかわっている人間や空き缶集めている人間や無職の人間は卑しい」という考えがこの作品の根底にあるようですが、私は映像関係の仕事が偉大だと思ったことが一度もなく、登場人物たちに言わせているセリフ・やらせている行動のすべてがばかばかしくて見ていられませんでした。技も心もなさげな俳優たちはギャーキャーわめいているだけで、どの人物にも私は感情移入しなかったし、興味も抱けませんでした。特に男優たちの演技がひどすぎました。私は映画に楽しみや感動や学びを求めてお金を払っているだけで、映画の役割はそれ以上でも以下でもありません。プロデューサーも監督も俳優たちも謙虚になってください。
舞台の方も観たかった
それなりに理解できたつもりだけど、何度か観るとまだ気づけてない部分があるんじゃないかなと思う。
ゴミを捨てる側と引き受ける側、作品の中ではそれを男と女で区別してたけど、そこはもっと違う分け方でも観た人それぞれでいいんじゃないかな。
みんな弱くて汚くて、そんな自分や他人を卑下してる。
自分にも他人にも嘘ついて生きてる。
そんな中でも一番嘘で塗りかためてるように見えてた人が、見終わった後に考えてみると実は一番正直だったんじゃないかと思ってみたりもする。
そういう訳でまだ全然まとまらない。
まとまらないままもまたアリなんだろうけど、きっとまた観てしまうな。
すみません
私、中年のおっさんなんだけど、割と平凡な人生を歩んで来ちゃったと思うの。
そんな私だと、この映画のレビューを書くには人生経験が足りないのかな。何も感想が浮かばないんです。
伊藤さんや恒松さん、その他の方も巧い役者さんなんですよね。
だから、普段の表情の合間に見せる違う表情が凄く良いんです。
だけど、その時の感情を読み取ろうとすると、ある程度までは想像できるんだけど、私の人生経験だと深い所までたどり着けないんですよね・・・。
何かよく分かんないんだけど、映画に負けた気がしてきます。
私は私のなかにゴミを受け入れて、ちゃんとバランスとって生きてんだから。
半端ねえな、この映画。女優陣の本気度が高すぎる。"底辺"の人間の鬱屈したエネルギーが沸々とたぎっている。それはデリヘルに身を落とした彼女たちだけじゃなく、伊藤沙莉演じるスタッフ・カノウの「私は、カチカチ山のタヌキです。ウサギじゃなくてタヌキ。」と自嘲する台詞にも表れている。そもそも伊藤目当てでこの映画を観た。「ホテルローヤル」の中の伊藤もその役割を見事に演じ、存在感抜群だったが、メジャー作品よりはこちらのほうが彼女の味が出ると期待したからだ。はたして、その期待以上のパッションはあったし、この役は現状、彼女こそ適役であろうと思えた。
しかし、もっとも目を引いたのは恒松演じるマヒルだった。小さい頃から容姿を武器にした生き方を身に着け、笑顔で男を手玉にし、今も器用に生きている。いや、生きているように、見える。その笑顔は、つくられた笑顔だ。(そう思わせるのだから恒松は演技巧者なのだが)。それは仮面で、自分を守る盾で、金を稼ぐ道具なのだ。自分は「ゴミ箱」だと言い切り、感情をフラットにして仕事に徹し、他の女の子とも阿らない。それはけして彼女の矜持からくる行動ではなく、そうでもしてないと何かの拍子にぶっ壊れてしまうからなんじゃないか?と思えた。彼女は自分を社会不適合者だと自覚していながら、それでも自分は社会のなかでしっかり役割を果たしてきたことを知っている。セックスワーカー(労働者)として。だから、労働にはそれなりの対価を要求するのは当然のことだ。使い捨てられちゃたまらない。そう、点かなくなったライターのようにポイ捨てされたくはない。点かなくなったって、東京を燃やすくらいの熱量はまだ体の中に仕舞っているよといわんばかりに。だから、彼女が屋上で何をするのか、声を殺して見入った。そして、ああ、そうするのか、と見届けたときに、彼女が生身の人間に見えた。
「私の人生に、タイトルなんて必要ないんでしょうか?」とカノウは言う。タイトルなんてなくたっていいよ、別に要らんよ、と僕は思う。だけどそれぞれの人生の主役は自分なのだ、とは言ってあげたい。そう、平日の昼間に1人で映画を観ているような社会不適合者である僕自身に向けても。
もう一度観て理解を深めたい作品
伊藤さん主演てことで以前から観たくて
楽しみにしてました。
大好きな片岡さんも出演されるし。
まず、女優陣が半端ないです、
圧倒されます!魂が劇的にこもってます。
彼女らは、この作品のなかで役として
生きてます。凄く生きてます。
命与えてます。
題材自体がハードかつアンダーグラウンドなので、
場合によっては題材のみが取り上げられて
しまわれがちですが、この作品は
題材こそ風俗ですが、女性のヒューマンドラマ。
見事に描いてます。
きっと十分すぎるほどの取材を繰り返し、
物語を作られたんだろうなと思います。
あとがない、これしかない、どーしようもない
日常を過ごす彼女らの言葉にできない慟哭が
画面からヒシヒシと伝わってきました。
ラストの恒松さんの表情。凄いです。
素晴らしかった。
作品のテーマや監督さんの、作者の伝えたいことの
考察もしたいのですが、
正直、女優陣の演技に圧倒されてしまい、
ラストの独白を十分聞けなかったり、
ストーリーを冷静に咀嚼する余裕がなかったです。
なので、もう一回観ます。
あ、一点。
般若さん、好きなんですがこーいう役所を
キャスティングされるのわかりますが、
そこはかとない、優しさ、見えちゃうんですよねー。
だから、好きなんですが(笑)
うーん、期待していたよりはイマイチだったかなー、、、 やはり舞台な...
うーん、期待していたよりはイマイチだったかなー、、、
やはり舞台なのかなー
伊藤さん、恒松さんはめちゃくちゃ良くてキャストがどうにか支えた印象だった。
全国のデリヘル件数22,000件 デリヘル嬢総数400,000人 ...
全国のデリヘル件数22,000件
デリヘル嬢総数400,000人
女性美容師数よりも多く、クラスに1人か2人はデリヘル嬢って計算。
近くて遠い彼女たちの普通の部分と狂った部分を「台詞」ではなく「映像」で詳らかにして欲しかった。演者さん達の「演技」が素晴らしかっただけに。
とはいえ、演劇ファンにはたまらないんだろうなぁ、この作品。
女性監督だからか、男性達の描写が男臭くて(最近の映画は中性的に描かれることが多い)、次回作はヤクザ映画なんかいいんじゃないかなぁ。
恒松さんの演技に撃たれました
伊藤沙莉さんを目当てにされている方が多いですが私もです 同時期に「ローヤル」「十二単」と本作と3本公開されていて、各々大事な役をしているというのがすごいですね 同じシネコンで3本ともかかっていたら、と思って調べてみましたら2本まででした 「ローヤル」「十二単」と共に話題作に出演しながら、(失礼ながら)本作のような「単館向き」の作品にも出られているのがうれしいですね キネ旬の前号で数ページの特集記事が組まれていたり、バラエティにも出演されたりと、彼女の真の姿がみえてきているようでファンとしては嬉しいです
他の方も書かれているように女性監督が、自らを卑下するような風俗業の「待機場」を描くことでみえてくる女性像や、そこで働くほかに行き場のない男性の描き方が、後味が悪いなりに心に残りました 「風の電話」のモトーラさん、元ボイメンで「デッドエンドの思い出」で爽やかな好青年だった田中俊介さんも、今作はまったくどうしようもないと思われる役を演じてくれました でも最も驚きだったのが「くちびるに歌を」で合唱部の中学生を演じていた恒松祐里さんが、5年後ああいう役をされていたことです いやらしさはないものの、どこか儚くもどす黒さを持っているようなマヒルの役をやりきりました 山手線のホームアナウンスが流れ、どなたか鶯谷の雑居ビルとまで特定されていました 東京のスポーツ紙には数多くこういった派遣型風俗店の広告が掲載されていますが、その一軒一軒でああいったやり取りが行われているのだろうと、とてもリアルでありました
(11月19日 イオンシネマ京都桂川で鑑賞)
マヒルの接客が見たかった
デリヘルの待機所の人間模様を描いているから、ありがちな接客シーンが無い。
すなわち人気ナンバー1のマヒルの接客はお目にかかれなかった。
観ているとデリヘルのお客さん同様に、こじらせ系とかやさぐれ系なんかより、お金が大好きでちょっと感覚が麻痺して、それでニコニコ楽しそうで一番ぶっ飛んでそうなマヒルに惹かれる。そんな無意識からマヒルの接客シーンを待っている自分がいた。
どんな職業でも、段取りが良かったり気持ちよく仕事を姿を見たくなるものだ。
店の子に手を出して扱いやすくする店長、付け込み過ぎだよなー。リアルだけど。
伊藤沙莉を食う恒松祐里
セックスワーカーの日常や仕事にフォーカスすることで、社会性や非日常的なリアルを描く映画はたくさんあるが、この映画はシンプルなヒューマンドラマだ。その人の性格やその場の状況をあらわす間や空気の伝え方がすごく上手いし、難しい感情表現や会話も長い説明を入れずに簡潔に確実に表現している。とても質の高い映画だと思う。
【映画のタイトル】
ほとんど全ての登場人物が主役なのかもしれない。
会話やところどころの場面から、僕達は、それぞれの人物像に、悲しさや、切なさや、憤りなど様々な感情を読み取ることになる。
理由があるのだ。
生きる必要があるのだ。
如何ともし難いことがあるのだ。
人に知って欲しいわけではないのだ。
でも辛いことは辛いのだ。
人間なのだ。
マヒルの笑いの中に笑いはない。
カノウが自分の人生にタイトルは要らないと言う。
実は、この映画にタイトルは付けられないのではないかと思った。
全ての人が異なるように、ここにいた女や男の辿った道もそれぞれ違って、ひとつのタイトルで括ることは出来ないのだ。
そして、個々を見つめても、様々なことがあって、一つのタイトルで括ることも出来ないのだ。
デリヘルだけで、人を括ることは出来ないのだ。
それは、どんな人に対しても同じなのだ。
※ 思いがけず、終映後にトークイベントがあって、あの撮影で使われたビルの4階のトイレには出るのだと言っていました。ドラマでもよく使われるビルなのだそう。怖いですね😁
恒松祐里の怪演が印象に残る作品
前半は、なんだか舞台作品のようなだなあ、と思っていたら、まさに舞台の映画化だそうだ。
しかし後半は、台詞はしばしば舞台風であるものの、映画っぽくなっている。
見終わって、結局どちらがこの作品にふさわしいかと言えば、舞台風の作り方だと思う。
その方が、「タイトルなんてありません」という作品のコンセプトにも合っているし、結末らしい結末がないのなら尚更である。
そこを突き詰めて徹底した方が、オリジナリティがあったのではないか?
伊藤沙莉がとりあえず主演という感じだが、主役のない群像劇と言って良い。俳優はみな良かったし、キャラが立つように意図的に誇張しているところも、内容に合っている。
女同士の面倒くさそうな会話劇は面白い。
映画を通して、終始、印象的なのは、恒松祐里の“怪演”であり、台詞であり、肉薄するカメラワークだった。そこが最大の見どころと言えると思う。
女優の熱量、タヌキの生き方
演劇的な高い熱量を感じる。
舞台劇ベースのものは多いが映画としては当たり外れがある。
舞台用の設定や人の動きの軛から逃れられないのだろう。
この映画はその制約が状況に合ってるし、不必要なほどの熱量を詰め込む事に成功している。オープニングから”なんだこれは”感とともに引き付けられる。
意味不明のタイトルも納得した。
タヌキの伊藤沙莉万歳。
ここまで「苦界」じゃないだろ
登場人物が皆揃いも揃って絶望の淵におり、周囲も自分のことも軽蔑し切っている。なんだか女性監督によるステレオタイプな価値観が反映されているのかなぁと豪華なキャストだけに幾分不満。仕事を選べる現代、あえてこの世界に飛び込む事情や考え方にもう少しバリエーションがあっても良いのでは。多分原作をかなり端折っているのだろう。
舞台で観てみたい
デリヘル店を舞台に働く女性やスタッフたちの人間模様を描いた物語。
働く女性たちの競争・序列、嫉妬、男から向けられる欲望・蔑み、そして彼女たちの背景はそれなりに面白かった。でも伊藤沙莉が主人公と思っていたが、恒松祐里の印象の方が強い。そもそも群像劇的な話だったから仕方ないとは思うが、少しわちゃわちゃした感じになってしまったのでわかりづらかったことも残念。そういう意味では舞台として成り立っていたものを映画にするというのはやはり難しいということなのだろうか。
他にも気になったのは登場人物の心情や場面の状況が若干わかりづらかったところ。なんで泣いているのか、誰と何をしているのか、戸惑うときが何回かあった。
でも、トータルでは嫌いではない。舞台版を観てみたいという気持ちになった。
ちなみに伊藤沙莉がデリヘル嬢をやるとばかり思っていた。予告編で男の前でバスタオルを広げてたし!と思っていたら、違う映画(ホテル・ローヤル)の予告だった。紛らわしい!
これってどこがR指定なの?
これは質の悪いデリヘルの舞台裏の人間模様を描いてるのだが全編店長が罵声あげて女性陣がギャーギャー騒いで主役の伊藤がグチってるだけの筋の無い作品 R指定と言うことなのでそっち方面も期待したが特に露出やプレイシーンは皆無で退屈!
ラストシーン消化不良…
終わり方が、私にはスッキリとは理解できず。
ライターが無く放火に至らなかったけど、後片付けの場面では窓ガラス割れてたし…誰か飛び降りてはいないよね?泣き叫んでた女の子はどう片付いたの?
最後、カノウは泣き叫んでたけどその内面が分からなかった。単にヒステリーを起こして感情を放出してるだけではないと思う。
この時のカノウの気持ちを少しでも知るヒントをください。そしたらこんなにも泣く理由に共感出来たかもしれない。泣き叫んでる人の気持ちがわからないって言うのはたとえ映画でもオドオドしちゃうもんなんですね。
カノウは好きだけど、自分のことをを底辺とかくそみたいな人生とか言う考え方には異議あり。
だから私には理解できなかったのかな。
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