タイトル、拒絶のレビュー・感想・評価
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女性目線という斬新さ
伊藤沙莉さんが好き。
彼女みたさに初日初回に駆けつけました。
高校の制服着て映画に出てた頃が懐かしいくらいに衝撃的な冒頭シーン。
近頃、大活躍の沙莉さんに拍手です。
伊藤沙莉さんはじめ恒松祐里さんや佐津川愛美さん、片岡礼子さんなど、女優陣の熱い演技に魅せられた。
山田佳奈監督演出の舞台版をみてないのが悔やまれる。
女性目線からみたデリヘル業界という映画が斬新だと思った。
いつもそういう映画は男性目線に描かれているので、実は女としては嫌な気持ちもなっていた。
山田佳奈監督は女性と男性と両目線から描いていた。
デリヘル店長の般若さんが言うように女性目線と男性目線が違いすぎて噛み合わず、皆んな確かに狂ってる。
ハラスメント店長のラストシーンはすっきりした!
女性たちの想いを男性たちは分かろうとしないし、合わせようともしない。
自分にタイトルのない女性たちが力強く生きるパワフルな映画。
タイトルなんていらない、タイトル拒絶!
山田佳奈監督の視点が新鮮。
今後の作品が楽しみ。
恒松祐里の怪演が印象に残る作品
前半は、なんだか舞台作品のようなだなあ、と思っていたら、まさに舞台の映画化だそうだ。
しかし後半は、台詞はしばしば舞台風であるものの、映画っぽくなっている。
見終わって、結局どちらがこの作品にふさわしいかと言えば、舞台風の作り方だと思う。
その方が、「タイトルなんてありません」という作品のコンセプトにも合っているし、結末らしい結末がないのなら尚更である。
そこを突き詰めて徹底した方が、オリジナリティがあったのではないか?
伊藤沙莉がとりあえず主演という感じだが、主役のない群像劇と言って良い。俳優はみな良かったし、キャラが立つように意図的に誇張しているところも、内容に合っている。
女同士の面倒くさそうな会話劇は面白い。
映画を通して、終始、印象的なのは、恒松祐里の“怪演”であり、台詞であり、肉薄するカメラワークだった。そこが最大の見どころと言えると思う。
女優の熱量、タヌキの生き方
ここまで「苦界」じゃないだろ
舞台で観てみたい
デリヘル店を舞台に働く女性やスタッフたちの人間模様を描いた物語。
働く女性たちの競争・序列、嫉妬、男から向けられる欲望・蔑み、そして彼女たちの背景はそれなりに面白かった。でも伊藤沙莉が主人公と思っていたが、恒松祐里の印象の方が強い。そもそも群像劇的な話だったから仕方ないとは思うが、少しわちゃわちゃした感じになってしまったのでわかりづらかったことも残念。そういう意味では舞台として成り立っていたものを映画にするというのはやはり難しいということなのだろうか。
他にも気になったのは登場人物の心情や場面の状況が若干わかりづらかったところ。なんで泣いているのか、誰と何をしているのか、戸惑うときが何回かあった。
でも、トータルでは嫌いではない。舞台版を観てみたいという気持ちになった。
ちなみに伊藤沙莉がデリヘル嬢をやるとばかり思っていた。予告編で男の前でバスタオルを広げてたし!と思っていたら、違う映画(ホテル・ローヤル)の予告だった。紛らわしい!
これってどこがR指定なの?
ラストシーン消化不良…
終わり方が、私にはスッキリとは理解できず。
ライターが無く放火に至らなかったけど、後片付けの場面では窓ガラス割れてたし…誰か飛び降りてはいないよね?泣き叫んでた女の子はどう片付いたの?
最後、カノウは泣き叫んでたけどその内面が分からなかった。単にヒステリーを起こして感情を放出してるだけではないと思う。
この時のカノウの気持ちを少しでも知るヒントをください。そしたらこんなにも泣く理由に共感出来たかもしれない。泣き叫んでる人の気持ちがわからないって言うのはたとえ映画でもオドオドしちゃうもんなんですね。
カノウは好きだけど、自分のことをを底辺とかくそみたいな人生とか言う考え方には異議あり。
だから私には理解できなかったのかな。
伊藤沙莉がなんか良くなく感じた
全員、胸くそ悪い
_φ(・_・どっかーーん 私も叫びたい
上映館が少ないのに奇跡的に新潟で視聴できるとは、、、、。
デリヘル嬢の待機所での人間模様を描いたお話。女性を中心とした社会、言わずと知れず嫉妬、嫉みの世界。孤立気味で他者を寄せ付けない風俗嬢達とそのスタッフですが側から見るに濃密な人間関係を織りなす。拒絶するがその反面関係を渇望している様に思いました。
デリヘル嬢にもなれなかったスタッフの伊藤沙莉が不器用に嬢達と人間関係を結ぼうとする姿は自分を見ている様でお恥ずかしい感覚に陥る。No.1嬢の恒松祐里は人との関係をお金で判断している反面、金を無心する妹の関係を続けるアンバランスさを示します。
人生上手くいきません。世界が燃えてしまえばと思う時もあります。恒松祐里は最後
どっかーーーーん 空に叫び お腹すいた、、、と。
お腹すいたって生きていこうってことなんでしょうね。
伊藤沙莉最高です。今大注目してます。ひょっとして可愛い?えっ、えっ微妙か?
どーなのっていうところが大好きです。声優でも大活躍!
イメージは映像研の浅草氏!本当に最高!
もっと主役 準主役級で使って欲しい!!
真面目な作品ですが、暗すぎかも
キャストに引き込まれる壮絶な日々、ロックに響き渡る女性の叫びを何と呼ぶ
ロックに響き渡る、デリヘルに生きる女性の叫び。可笑しいほどハードボイルドで、オチまで手の込んだ秀逸な作品。山田佳奈、恐ろしや。
伊藤沙莉演じるカノウは、デリヘルの体験入店でギブアップし世話役に回る。そこでそれぞれが出荷を待つように過ごすデリヘル嬢の会話。上部だけしか見えぬ、ウサギを演じたい女性たち。しかし、内心にはそれぞれに引っ掛かったことがあり、カノウを通じて彼女たちの影を映し出す。ニュースから流れる、愛情のない子供の不毛な議論。店長には罵られ、男に消費される日々。フラストレーションを解消できない不器用な人たちが交錯するときに浮かび上がる、男から見た"女性"の姿。それは明らかに見下したものであり、そこへのアンチテーゼとささやかな答え。ラストを消化したとき、驚きと余韻が来る。
それにしても、キャストが皆上手いことは特筆して書くべきことだろう。元は舞台であったことも含意しても、あの熱量をそれぞれぶつけてくる衝動は大きい。そして何より、エロスを直接的に描かずともR15+のエンターテインメントとして通用させる監督の力に脱帽である。
闇逃げ恥
タイトル、かちかち山
デリヘル嬢たちの日常。伊藤沙莉演ずる世話係カノウが中心となり、人気ナンバー1のデリヘル嬢で笑いが絶えないマヒル(恒松祐里)、そしてクールなアツコ(佐津川愛美)、さらに店長の山下、送迎のリョウタ、世話係のハギオが繰り広げる準備室の裏舞台。
しょうがないからデリヘルやってる。カノウだって最初はやろうとしたのに、初めての客から逃げ出してきて世話係。普通なら即刻クビだろうけど、その点は温情的な職場なのか・・・オーナーがでんでんだからそんな気もする。しかし、山下が商品に手を出したり、些細なことで喧嘩が始まる・・・これも日常。こうした部屋では他の女の子の過去を聞かないのも常なのだろうか、見ているようで誰も見てないテレビの音が邪魔でしかない雰囲気だ。
元は舞台劇らしく、ほとんどがこの待機部屋の様子。閉塞感漂う中でも彼女たちのけだるい雰囲気には個々の内に秘めたる思いが今にも爆発しそうな予感がする。すべては金のため、将来は身の回りの世話をしてくれる用務員を雇いたいと主張するマヒル。誰とでも寝るが、常に笑い顔を絶やさないのが個性的でもある。これも嫉妬から身を守るという本能的なものとしか思えなかった。
社会の底辺にいるということをみな自覚しているみたいで、厭世観をも持ちながら、破壊主義的なくすぶりさえ持っている。もっとも驚きだったのは男の一人が男娼をカミングアウトしたところだろうか。残念だったのは、もっとワケワリ感、貧困感を取り入れてもらいたかったこと。テレビドラマの「フルーツ宅配便」に負けてる気がする。
#97 ゴミを捨てる男とゴミ入れの女
が沢山出てくる映画。
どっちも互いの性をバカにしてるくせに互いが無いと生きていけない痛い人達を描いている。
どんなに辛くても笑ってるマヒルちゃんが1番痛い。
それを冷めた目でみる妹は、姉が身体を売って稼いだお金をせびるというこれまた最低な女。
この映画観てると世の中はクズばっかりで成り立ってなるような気持ちになってくる。
それはそうなんだろうけど、何か出口が欲しいよね。
タヌキとウサギと仲間たち
鶯谷のデリヘルの事務所を舞台に、そこで働くデリヘル嬢達と店長以下従業員達の話。
体験入店で客を前に逃げ出して、雑用係で働く女。
明るく誰も否定しない、けれど複雑な過去と家族を持つNo.1の女。
ヒステリックでトラブルメーカーの女。
若い従業員にハマる女。
他の面々と絡まず、いつも何かを黙々と書いてる女。
まともに仕事をせず従業員に手を出す店長。
店の女の子に惚れられたことを認めたくない男。
店とは関係ないところで男娼の様なことをしている男。
等々、決して日の目を浴びるとは言えないところで働く人達の、心の暗部と拠り所と。
コミカルな描写や人物もちょいちょい挟みつつ、登場人物達程の状況とは行かないながらも、どこか心当たりのある、鬱屈感とや閉塞感と鬱憤をみせる、答えのない個人共感物語で、とても面白かった。
拾わず投げっぱなしの案件も多いけど、もとがモヤモヤ系の群像劇だから、観客に委ねますも容認できる感じ。
ATG作品かと思った(笑)
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