タイトル、拒絶のレビュー・感想・評価
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悪い意味で学生演劇っぽさを感じた
群像劇である割に、それぞれの登場人物の物語があまり交差していないし、掘り下げの不十分な登場人物もいる。というかちゃんと掘り下げられていたのはまひるだけに感じた。
なんとなくいろんなシーンに既視感がある。
なんか大学生のころ学生演劇でこういう感じの観たなーという感じがした。
山田佳奈監督作品は今後も要チェックだ…!
風俗嬢とそのスタッフ達の群像劇…
山田佳奈監督凄いね、面白い映画だったよ。
誰かに共感出来たりとか喜怒哀楽を共有とかは出来なかったけど(これはたまたま私がという話で)、面白い事は確かだった。
どんなにお金かけようとどんなに有名な俳優揃えようとめちゃくちゃ宣伝しようとイケメンだそうと著名な監督が撮ろうと面白くない映画は面白くない。しかしこの映画は素直に面白かった。
私が特に好きだったポイントは、出てる人皆んな演技がめちゃ良かったところ。やはりそこは大事過ぎる…俳優陣の実力も、脚本の内容や言い回しも、力を引き出す監督やスタッフも、どこも欠ける事なく爆発してこういう作品が生み出されるんだね。大事だ。
どの人も皆んな良かったけど、特に良かったのは、勿論伊藤沙莉と、あと片岡礼子が何か良かった、片岡礼子色んな作品にたくさん出てるけど、今回の片岡礼子は何か好きだった◎笑
充実感があって満足できる映画でした。
全てのキャスト皆さんのパワーに圧倒!
伊藤沙莉さん目当ての観賞。
今まで彼女は脇役が多めの印象だけど本作ではメイン。
彼女の演技を堪能出来た感じ。
付け加えると、それに以外の全てのキャストの皆さんの演技がパワー溢れて迫力があった感じ。
皆さんの演技が凄かったです!
デリヘル系風俗店の待機場所のシーンがメイン舞台で展開するストーリー。
伊藤沙莉さんが演じるのは、デリヘル嬢になれず、雑用担当者の裏方役。
デリヘル嬢の皆さんのキャラが皆さん凄く濃い(笑)
そして彼女らの入れ替わりが多いのがリアルっぽい感じ。
この手の業界は良くわからないけど、風俗業界の裏側が見られた感じ。
終わってみれば何も残らなかった感はあるけど役者の皆さんの熱量は高め!
圧倒的された感が凄く良かった。
舞台演劇っぽい迫力が凄かった。
カノウの最初の客は確かにキモかったです( ´∀`)
客に見せない人間模様の舞台裏の物語。
物語の設定と何か刺激的な感じが気になって作品。
性風俗を題材にした作品って、個人的には結構ソソるんですがw、好みな感じもあって楽しみにしてました。
上映館の「新宿シネマカリテ」は平日なのに満員。
人を惹き付ける何かがある作品かと思い、期待して観賞しました。
で、感想は言うと…不思議な作品。
オープニングから外で上半身ブラだけの伊藤沙莉さんが「悪質なポン引き、娼婦が増えています。」と言った看板との対比が面白い。
頭からガツンと咬ましてくる様な迫力があります。
ストーリーもある様で無い様な感じで、デリヘルの待機場所での人間模様を描いてますが、これが結構ドロドロw
赤裸々な人間ドラマをもっと期待してましたが、何処かスカされる様な所もあり、それでいて結構生々しくて、重いし疲れる。
人の心の思いの丈を聞くのって、結構大変と言うか、エネルギーを吸い取られる感じ。
この作品はそんな感じのパワーはあるんですが、強い何かを持っているけど、まとまりが無いと言えばまとまってない。
言いたい事はそれぞれにあるけど、それは大きなメッセージと言うよりも愚痴と言うか、今の現状を吐き出さずにはいられない嘔吐の様なモノと言う感じ。
互いを罵りあう。もしくは互いをさげずみあい、不満を吐露する。
かと思えば、軽くバリアをかけて、適度な距離を取り、心の殻を籠る。
それぞれがそれぞれに心の傷を自身で舐め合う。
群像劇らしいと言えば、そんなんだが何処かアンニュイなんですよね。
そのアンニュイが合うか合わないかが、結構重要で一度すれ違いを感じたら、最後までその違和感が拭えないんですよね。
また、あらすじの紹介で「ある日、モデルのような体型の若い女が入店したことをきっかけに、店内での人間関係やそれぞれの人生背景が崩れはじめる。」と言うのがあるんですが、…分からん。それが誰だったか個人的には全然分かんないんですよね。
そもそも、最初から崩れている様な人間関係に見えるし、誰が引き金になったかが解り難い。全員が主人公の様でいて、全員がモブの様な感じにも映るし。
群像劇のダメな部分が出ちゃっている感じです。
監督の山田佳奈さんは劇団□字ック(ろじック)主催で個人的には本谷有希子さんと同じ様な匂いがします。
演劇と映画は似て非なる物な感じなので、演劇の要素を映画に持っていくと結構しっちゃかめっちゃかになる事もありますが、この作品もそんな感じに映るんですよね。
主人公は一応伊藤沙莉さん演じるカノウですが、他にもクセの強い面々が一杯。
その中でヒロイン的なのが恒松祐里さん演じるマヒルですが、何処に焦点が当たっているかが正直微妙。
群像劇なので焦点と言うのもおかしいのかも知れませんが、そこがとっ散らかってる感じで惜しいんですよね。
カノウをストーリーテラーにして、それぞれのエピソードでデリヘル嬢の面々とこれまたアクの強い店舗スタッフを紹介していればもっとまとまったかな?と思うのですが、如何でしょうか?
偏見ではないんですが、何処か人生の辛酸を舐めている人の話って深くて面白いんですよね。その人そのものがエンターテイメントと言うか。
それを野次馬根性的に見るのはやっぱり刺激的でw、「苦労は買ってでもしろ」と言いますが、出来れば買いたくないけど、でも肥やしになるのは確かで、もっと言うと酒の肴になるw
だから面白そうな面々が多いだけにもっと掘り下げても良かったかなと思うと惜しいです。
カノウなんか面白いんですよね。可愛く見える様でブサイクにも映るしw
デリヘル嬢と初営業の際に客から逃げたのとか凄く面白い感じなるシチュエーションなんですよね。また伊藤沙莉さんのハスキーボイスが良い感じで場末感を醸し出していますw
伊藤沙莉さんは先日観た「ホテルローヤル」でも出演されていて、気になる感じの女優さん。
楽しみな存在です。
マヒルの言動は抜けている様で真理を突いている感じで面白い。
トラブルの元凶になるアツコ役の佐津川愛美さんは「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」の頃と全然違っているのでビックリ。
マヒルの妹役のモトーラ世理奈さんは結構勿体無い使い方。
その分、マヒルが際立って見えるんですよね。
話の中軸をもっとカノウに持っていくか、もしくはマヒルに焦点を当てても面白いのに…と思えるし、残念な部分がやっぱりある。
ラストのビルの屋上から佇むマヒルのセリフや雰囲気は何処か諦めの気持ちや達観した感じでデリヘルに勤める女の子っぽくてリアルで良い。
いろんな気持ちを感情豊かに吐露するのも、何処か冷めた様な感じでいるのも今の女の子の偽らざる気持ちなんでしょうね。
そんな良い物があるのでやっぱり惜しい。
でも、観ないと始まらないし、観た事で感じる事も多々ある。
「自分はウサギではなくタヌキ。」と何処か客観的に物事を見ているカノウにも、性交渉を何処か達観しているマヒルにも、イライラしながら他人にマウントを取って自身を保っているアツコにも、店長にも、皆に味がある。
でも、なんか引っ掛かってもスカされる様な感じの作品。
ちょっと不思議な作品の感じです。
染みる。
デリヘルで働こうとしてどうしてもできなくて逃げだした雑用係の主人公目線で、デリヘル嬢たちと従業員の男たちを描く話。
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主人公は自分は嫌われ者のカチカチ山のタヌキだと思い、デリヘル嬢たちはみんなに好かれてるウサギちゃんだと思ってる。自分のことは卑下してて、周りのことは下に見ない。
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デリヘル嬢たちは周りのことも見下して自分のことも内心では嫌い。それでも彼女たちは主人公のことは好きだと言う。
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男たちは自分も同じ底辺に変わりはないのに、デリヘル嬢のことを自分より下だと見下している。
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この三者それぞれが絡み合って、ラストへと向かっていき、それぞれどんな結末を迎えるのか。劇中ずっとつかなかったライターがついた時、どんなことが起こるのか。大号泣する沙莉ちゃんと共にめちゃくちゃ心に染みるラストでした。
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口が臭い設定のでんでんさん、ほんとに画面から口臭ただよってきてる感じしたな(笑).
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観る価値ないです。今年最低レベル
「映画作ったりTVディレクターやったりする人間は偉くて、風俗産業にかかわっている人間や空き缶集めている人間や無職の人間は卑しい」という考えがこの作品の根底にあるようですが、私は映像関係の仕事が偉大だと思ったことが一度もなく、登場人物たちに言わせているセリフ・やらせている行動のすべてがばかばかしくて見ていられませんでした。技も心もなさげな俳優たちはギャーキャーわめいているだけで、どの人物にも私は感情移入しなかったし、興味も抱けませんでした。特に男優たちの演技がひどすぎました。私は映画に楽しみや感動や学びを求めてお金を払っているだけで、映画の役割はそれ以上でも以下でもありません。プロデューサーも監督も俳優たちも謙虚になってください。
舞台の方も観たかった
それなりに理解できたつもりだけど、何度か観るとまだ気づけてない部分があるんじゃないかなと思う。
ゴミを捨てる側と引き受ける側、作品の中ではそれを男と女で区別してたけど、そこはもっと違う分け方でも観た人それぞれでいいんじゃないかな。
みんな弱くて汚くて、そんな自分や他人を卑下してる。
自分にも他人にも嘘ついて生きてる。
そんな中でも一番嘘で塗りかためてるように見えてた人が、見終わった後に考えてみると実は一番正直だったんじゃないかと思ってみたりもする。
そういう訳でまだ全然まとまらない。
まとまらないままもまたアリなんだろうけど、きっとまた観てしまうな。
すみません
私、中年のおっさんなんだけど、割と平凡な人生を歩んで来ちゃったと思うの。
そんな私だと、この映画のレビューを書くには人生経験が足りないのかな。何も感想が浮かばないんです。
伊藤さんや恒松さん、その他の方も巧い役者さんなんですよね。
だから、普段の表情の合間に見せる違う表情が凄く良いんです。
だけど、その時の感情を読み取ろうとすると、ある程度までは想像できるんだけど、私の人生経験だと深い所までたどり着けないんですよね・・・。
何かよく分かんないんだけど、映画に負けた気がしてきます。
私は私のなかにゴミを受け入れて、ちゃんとバランスとって生きてんだから。
半端ねえな、この映画。女優陣の本気度が高すぎる。"底辺"の人間の鬱屈したエネルギーが沸々とたぎっている。それはデリヘルに身を落とした彼女たちだけじゃなく、伊藤沙莉演じるスタッフ・カノウの「私は、カチカチ山のタヌキです。ウサギじゃなくてタヌキ。」と自嘲する台詞にも表れている。そもそも伊藤目当てでこの映画を観た。「ホテルローヤル」の中の伊藤もその役割を見事に演じ、存在感抜群だったが、メジャー作品よりはこちらのほうが彼女の味が出ると期待したからだ。はたして、その期待以上のパッションはあったし、この役は現状、彼女こそ適役であろうと思えた。
しかし、もっとも目を引いたのは恒松演じるマヒルだった。小さい頃から容姿を武器にした生き方を身に着け、笑顔で男を手玉にし、今も器用に生きている。いや、生きているように、見える。その笑顔は、つくられた笑顔だ。(そう思わせるのだから恒松は演技巧者なのだが)。それは仮面で、自分を守る盾で、金を稼ぐ道具なのだ。自分は「ゴミ箱」だと言い切り、感情をフラットにして仕事に徹し、他の女の子とも阿らない。それはけして彼女の矜持からくる行動ではなく、そうでもしてないと何かの拍子にぶっ壊れてしまうからなんじゃないか?と思えた。彼女は自分を社会不適合者だと自覚していながら、それでも自分は社会のなかでしっかり役割を果たしてきたことを知っている。セックスワーカー(労働者)として。だから、労働にはそれなりの対価を要求するのは当然のことだ。使い捨てられちゃたまらない。そう、点かなくなったライターのようにポイ捨てされたくはない。点かなくなったって、東京を燃やすくらいの熱量はまだ体の中に仕舞っているよといわんばかりに。だから、彼女が屋上で何をするのか、声を殺して見入った。そして、ああ、そうするのか、と見届けたときに、彼女が生身の人間に見えた。
「私の人生に、タイトルなんて必要ないんでしょうか?」とカノウは言う。タイトルなんてなくたっていいよ、別に要らんよ、と僕は思う。だけどそれぞれの人生の主役は自分なのだ、とは言ってあげたい。そう、平日の昼間に1人で映画を観ているような社会不適合者である僕自身に向けても。
もう一度観て理解を深めたい作品
伊藤さん主演てことで以前から観たくて
楽しみにしてました。
大好きな片岡さんも出演されるし。
まず、女優陣が半端ないです、
圧倒されます!魂が劇的にこもってます。
彼女らは、この作品のなかで役として
生きてます。凄く生きてます。
命与えてます。
題材自体がハードかつアンダーグラウンドなので、
場合によっては題材のみが取り上げられて
しまわれがちですが、この作品は
題材こそ風俗ですが、女性のヒューマンドラマ。
見事に描いてます。
きっと十分すぎるほどの取材を繰り返し、
物語を作られたんだろうなと思います。
あとがない、これしかない、どーしようもない
日常を過ごす彼女らの言葉にできない慟哭が
画面からヒシヒシと伝わってきました。
ラストの恒松さんの表情。凄いです。
素晴らしかった。
作品のテーマや監督さんの、作者の伝えたいことの
考察もしたいのですが、
正直、女優陣の演技に圧倒されてしまい、
ラストの独白を十分聞けなかったり、
ストーリーを冷静に咀嚼する余裕がなかったです。
なので、もう一回観ます。
あ、一点。
般若さん、好きなんですがこーいう役所を
キャスティングされるのわかりますが、
そこはかとない、優しさ、見えちゃうんですよねー。
だから、好きなんですが(笑)
うーん、期待していたよりはイマイチだったかなー、、、 やはり舞台な...
うーん、期待していたよりはイマイチだったかなー、、、
やはり舞台なのかなー
伊藤さん、恒松さんはめちゃくちゃ良くてキャストがどうにか支えた印象だった。
全国のデリヘル件数22,000件 デリヘル嬢総数400,000人 ...
全国のデリヘル件数22,000件
デリヘル嬢総数400,000人
女性美容師数よりも多く、クラスに1人か2人はデリヘル嬢って計算。
近くて遠い彼女たちの普通の部分と狂った部分を「台詞」ではなく「映像」で詳らかにして欲しかった。演者さん達の「演技」が素晴らしかっただけに。
とはいえ、演劇ファンにはたまらないんだろうなぁ、この作品。
女性監督だからか、男性達の描写が男臭くて(最近の映画は中性的に描かれることが多い)、次回作はヤクザ映画なんかいいんじゃないかなぁ。
恒松さんの演技に撃たれました
伊藤沙莉さんを目当てにされている方が多いですが私もです 同時期に「ローヤル」「十二単」と本作と3本公開されていて、各々大事な役をしているというのがすごいですね 同じシネコンで3本ともかかっていたら、と思って調べてみましたら2本まででした 「ローヤル」「十二単」と共に話題作に出演しながら、(失礼ながら)本作のような「単館向き」の作品にも出られているのがうれしいですね キネ旬の前号で数ページの特集記事が組まれていたり、バラエティにも出演されたりと、彼女の真の姿がみえてきているようでファンとしては嬉しいです
他の方も書かれているように女性監督が、自らを卑下するような風俗業の「待機場」を描くことでみえてくる女性像や、そこで働くほかに行き場のない男性の描き方が、後味が悪いなりに心に残りました 「風の電話」のモトーラさん、元ボイメンで「デッドエンドの思い出」で爽やかな好青年だった田中俊介さんも、今作はまったくどうしようもないと思われる役を演じてくれました でも最も驚きだったのが「くちびるに歌を」で合唱部の中学生を演じていた恒松祐里さんが、5年後ああいう役をされていたことです いやらしさはないものの、どこか儚くもどす黒さを持っているようなマヒルの役をやりきりました 山手線のホームアナウンスが流れ、どなたか鶯谷の雑居ビルとまで特定されていました 東京のスポーツ紙には数多くこういった派遣型風俗店の広告が掲載されていますが、その一軒一軒でああいったやり取りが行われているのだろうと、とてもリアルでありました
(11月19日 イオンシネマ京都桂川で鑑賞)
マヒルの接客が見たかった
デリヘルの待機所の人間模様を描いているから、ありがちな接客シーンが無い。
すなわち人気ナンバー1のマヒルの接客はお目にかかれなかった。
観ているとデリヘルのお客さん同様に、こじらせ系とかやさぐれ系なんかより、お金が大好きでちょっと感覚が麻痺して、それでニコニコ楽しそうで一番ぶっ飛んでそうなマヒルに惹かれる。そんな無意識からマヒルの接客シーンを待っている自分がいた。
どんな職業でも、段取りが良かったり気持ちよく仕事を姿を見たくなるものだ。
店の子に手を出して扱いやすくする店長、付け込み過ぎだよなー。リアルだけど。
じわじわくる作品
この映画、デートであり?と思ったが、よくわからないタイトルと予告編や作品紹介と内容では、いい意味で裏切られ過激なシーンはほぼなくデリヘルの接客シーンも1シーンのみで、大半が待機場所の一室での群像劇。
私にはカノウとマヒルちゃんのW主演に見えた。
マヒルちゃんが軸で廻る人間関係。
本当にタヌキとウサギだった。
あの狭い事務所の中での人間関係が世の中で起きているであろう男女のドロドロしたものを詰め込んでいて女性なら一度は経験した妬みや軽蔑、優越感、異性には聞かれたくない台詞も…。
強烈なキャラばかりなのに一人一人にそれぞれ共感できる部分あり。
何を考えてるかわからないより人間くさくて意外と本音で話す熱い彼らが良かった。
ラストは救いを求めてしまったが拒絶された。
伊藤沙莉を食う恒松祐里
セックスワーカーの日常や仕事にフォーカスすることで、社会性や非日常的なリアルを描く映画はたくさんあるが、この映画はシンプルなヒューマンドラマだ。その人の性格やその場の状況をあらわす間や空気の伝え方がすごく上手いし、難しい感情表現や会話も長い説明を入れずに簡潔に確実に表現している。とても質の高い映画だと思う。
【映画のタイトル】
ほとんど全ての登場人物が主役なのかもしれない。
会話やところどころの場面から、僕達は、それぞれの人物像に、悲しさや、切なさや、憤りなど様々な感情を読み取ることになる。
理由があるのだ。
生きる必要があるのだ。
如何ともし難いことがあるのだ。
人に知って欲しいわけではないのだ。
でも辛いことは辛いのだ。
人間なのだ。
マヒルの笑いの中に笑いはない。
カノウが自分の人生にタイトルは要らないと言う。
実は、この映画にタイトルは付けられないのではないかと思った。
全ての人が異なるように、ここにいた女や男の辿った道もそれぞれ違って、ひとつのタイトルで括ることは出来ないのだ。
そして、個々を見つめても、様々なことがあって、一つのタイトルで括ることも出来ないのだ。
デリヘルだけで、人を括ることは出来ないのだ。
それは、どんな人に対しても同じなのだ。
※ 思いがけず、終映後にトークイベントがあって、あの撮影で使われたビルの4階のトイレには出るのだと言っていました。ドラマでもよく使われるビルなのだそう。怖いですね😁
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