劇場公開日 2020年11月13日

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「【”哀しきウサギたちと、女性としての自信がないタヌキ”そして、ウサギ達の生き様とウサギを取り巻く愚かしくも滑稽な男達の生きる姿を描いた作品。” 無駄な人生など一つもない!】」タイトル、拒絶 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【”哀しきウサギたちと、女性としての自信がないタヌキ”そして、ウサギ達の生き様とウサギを取り巻く愚かしくも滑稽な男達の生きる姿を描いた作品。” 無駄な人生など一つもない!】

2021年5月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

ー ファーストシーンのカノウ(伊藤紗莉)の黒いブラジャーを付けて、線路脇に立ち、喋るシーンのインパクトが凄い。そして、観る側は、この物語に一気に引き込まれて行くのである。ー

■感想
・人生の歯車がどこかで狂い、デリヘル嬢として生きるウサギたち。
一番の売れっ子のマヒル(恒松裕里)にも哀しき過去があり、妹(モトローラ世理奈)に時折どこかのビルの屋上でお金を渡し、よしなしごとを二人で語る日々・・。

・彼女達の周囲にいるマネージャーらしき男(般若)や、運転手の良太は、表面上彼女達を見下しながらも、実はキャバ嬢たちと関係を持ったりしている。
そして、それに伴うトラブルも起きる。
ー アツコを演じた佐津川愛美の姿が、キンキン声が耳障りでありながらも生命力を感じ、一番年上と思われる女性(片岡礼子)は、達観したような虚ろな表情で、哀しきウサギたちを見つめる。ー

・そんな彼女たちの面倒を見るカノウ。一度はキャバ嬢にトライをしたが、”仕事”が出来なかった過去を持つ。そして、そのことにコンプレックスを持ちつつ、不毛な日々を過ごす。

<愚かしくも滑稽なクズな男達の”処理”をするキャバ嬢たち。だが、彼女達も日々、必死に生きているのだ。ラスト近くで流れるカノウのモノローグが心に響く。
”それでも、私は、進む、進む。進む。足は止まらない・・。”
無駄な人生など、一つもない事に改めて気づかされる作品である。>

NOBU