「恒松さんの演技に撃たれました」タイトル、拒絶 chikuhouさんの映画レビュー(感想・評価)
恒松さんの演技に撃たれました
伊藤沙莉さんを目当てにされている方が多いですが私もです 同時期に「ローヤル」「十二単」と本作と3本公開されていて、各々大事な役をしているというのがすごいですね 同じシネコンで3本ともかかっていたら、と思って調べてみましたら2本まででした 「ローヤル」「十二単」と共に話題作に出演しながら、(失礼ながら)本作のような「単館向き」の作品にも出られているのがうれしいですね キネ旬の前号で数ページの特集記事が組まれていたり、バラエティにも出演されたりと、彼女の真の姿がみえてきているようでファンとしては嬉しいです
他の方も書かれているように女性監督が、自らを卑下するような風俗業の「待機場」を描くことでみえてくる女性像や、そこで働くほかに行き場のない男性の描き方が、後味が悪いなりに心に残りました 「風の電話」のモトーラさん、元ボイメンで「デッドエンドの思い出」で爽やかな好青年だった田中俊介さんも、今作はまったくどうしようもないと思われる役を演じてくれました でも最も驚きだったのが「くちびるに歌を」で合唱部の中学生を演じていた恒松祐里さんが、5年後ああいう役をされていたことです いやらしさはないものの、どこか儚くもどす黒さを持っているようなマヒルの役をやりきりました 山手線のホームアナウンスが流れ、どなたか鶯谷の雑居ビルとまで特定されていました 東京のスポーツ紙には数多くこういった派遣型風俗店の広告が掲載されていますが、その一軒一軒でああいったやり取りが行われているのだろうと、とてもリアルでありました
(11月19日 イオンシネマ京都桂川で鑑賞)
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