「生物としての愛」悪なき殺人 lynx09bさんの映画レビュー(感想・評価)
生物としての愛
ブラックだし、出てくる人物達も大概な方々なんだが、最後には何故かほっこりしてた。
アリスの「哀しき囚われ人」みたいな振る舞いと、自己中の極みの様な「旦那の鼻血をふきふきしながらのトーク」が気持ち悪くて後半まで尾を引いていたけれども、それすらもスッキリしたから、上手い作品なんだなーと感心しきりでした。
「羅生門」スタイルと言ってみれば、少し前の「最後の決闘裁判」が流石の出来だったので、小粒に映るのは仕方がないのだけれども、サイドキャラの一言一言にまで注意の払われた快作だと思います。ちょろっと出てくるお婆さんの「愛」への一言と呪い士の「愛」への一言が特にぐっときましたね。
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