「虐殺はあったのかどうか。ストーリーに目が離せない。」ラ・ヨローナ 彷徨う女 M.Joeさんの映画レビュー(感想・評価)
虐殺はあったのかどうか。ストーリーに目が離せない。
グアテマラの大虐殺を執行した将軍家族と殺された側のインディオたち。裁判の結果を不服とするインディオたちが将軍の邸宅を取り囲む。そこで起きる怪奇現象。家の中に潜む不思議な声や水の音。ここに伝説から引き出される「怨念」につながっていく。
邸宅の中と外の状況に終始ハラハラしながらも、ホラー映画のような残虐なシーンは出てこない。が、この政府と原住民の格差、偏見、貧困、差別を背景に、夢や幻想シーン、娘の動向などストーリーに目が離せない。
タイトルのラ・ヨローナは、La Llorona、ラ・ジョロナとも発音される。中南米圏では有名な伝説の話。
Natalia Lafourcadeの歌うLa Lloronaは、意味はよく分からないが、亡き霊を偲ぶ気持ちがとても伝わってくる。
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