「中南米の怪異譚を借りて描くポリティカル・ゴースト・ストーリー※「貞子」より怖い1シーン有り」ラ・ヨローナ 彷徨う女 もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
中南米の怪異譚を借りて描くポリティカル・ゴースト・ストーリー※「貞子」より怖い1シーン有り
クリックして本文を読む
①ダブルベッドの上段から髪の毛が下りてくるシーンはホント怖い。②怪異譚だから説明されないシーンがあって当たり前。ただ、アルマとその子供たちが殺される直前の場面を追体験して最後に将軍を絞め殺して恨みを晴らすのが何故夫人なのかと言えば、冒頭で『私の目、耳、手、体になって…』と唱えていたのは夫人だったから。③直接的には「グアテマラ内戦」での虐殺が背景となっているが、この映画の本当に怖いところは人類の歴史の中で無数のアルマとその子供たちがいたこと、何人ものエンリケがいたこと、そして現代も同じことが繰り返されていることに思いを馳せられることだ。
コメントする