「こんな端折り方 もう2度としないでね」約束のネバーランド ONAKAMAさんの映画レビュー(感想・評価)
こんな端折り方 もう2度としないでね
原作は最初から最後までずっと追っていました。ジャンぷらしからぬダークファンタジーでとても好きな作品です。
実写は、原作の素晴らしいクオリティを削ぎ落としているように感じました。
まず年齢の変更はもう無理くりすぎです。確かに11歳以下の子供を何十人も呼んで、難題な実写化を行うのは、現在の日本ではとても難しいと思います。困ったら、原作の設定を根本から塗り替えるのはいかがなものかと思いました。11歳の感情表現をそのまま15歳に持ってきているので違和感ありまくりでした。
続いて役者陣について。イザベラを演じた北川景子さんはさすがです。優しさと厳しさが共存しており、まさにママという感でした。この人に騙されていても信じたくない、という気持ちにさせてくれる演技で素晴らしかったです。
ノーマンを演じた板垣李光人さんもお上手でした。仮面ライダージオウを見ていたときから、良い演技をされる俳優さんだなと思っていたので、ノーマンをしっかり演じてくれたことに感謝でした。
渡辺直美は渡辺直美でした。
浜辺美波さんはあまりハマってなかったと思います。髪色をエマに寄せてあるので多少なり仕方がないなとは思いましたが、浜辺さんの天真爛漫な少女像をそのまま当てはめたような感じで全体的に微妙でした。事務所も仕事は選んであげてほしいのです。
しかし、レイを演じる城絵史くんの演技の酷さは目を当てられるようなものではなかったです。予告編の時点で棒読みをしていたので、一抹の不安はあったのですが、酷い酷い。声質ばかりは声変わりということもあるので仕方ないのですが、棒読みと覇気のない演技は見るに耐えませんでした。滑舌の悪さも中々で、何を言ってるのかが聞き取りづらい場面が多々ありました。顔立ちも幼く、15歳という設定に追いついていけずに、寧ろ11歳の方が合ってるのでは?と思ってしまってしまうほどです。なぜ監督はOKを出したのか…
ストーリーもかなり粗雑で、この作品の代名詞とも言える心理戦を殆どカットしてあるので、原作を読んでいる身としてはモヤモヤしました。レイがスパイということがバレるシーンも突然だったので、レイが頭脳派と思える部分が皆無に等しいです。
原作にはないエマとイザベラが対峙するシーンは悪くないと思います。監督が感動展開に持っていく人だと思うので、しんみりした音楽を流してるのは余計だったと思いますが。
鬼のCGは中々良かったと思います。背景の自然もまさにファンタジーな感じで、撮影の方々は素晴らしいと思いました。
ちょいちょい褒めれるシーンはあるのですが、全体的に悪い部分が目立ってしまったと思います。最後にダチョウ倶楽部のノリはマジでいらないと思います。監督の自己満足で作品を壊すな。
レイは胎内記憶があって鬼のこと全部わかってるんですよ。なのに感情豊かだったらおかしいと思います
レイは多分わかっていて役作りしています
私はセリフ聞き取れました
滑舌は普通だと思いますよ!
私は監督がすごくうまいなと思いました
ちなみに私は原作知りません