「黒い眼帯の戦場女性記者」メリー・コルヴィンの瞳 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5黒い眼帯の戦場女性記者

2019年9月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

公開中の「プライベート・ウォー」を観ずこちらをチョイス。
2012年、アラブの春から始まったシリアの紛争をメインにドキュメンタリーにて女性記者メリーとその仲間を追う。

「眼帯の女性記者?」はてさてと思っていたら、過去観た映画「ハバールの涙」に出てきた女性記者マチルドにそっくりだった。その映画は対ISIS映画であり、その時代にはメリーは既に此の世には居ない訳であり、マチルドは多分メリー・コルヴィンのオマージュであると考えられる。

彼女はサンデータイムスの戦場記者である。片目はスリランカの紛争にて負傷した際のもの。
東ティモール、イラク、チュニジア、リビア、シリア等の紛争地域に赴き、時にはリビア独裁者カダフィ大佐やアラファト議長にインタビューする等男勝りな女性。

しかし、彼女の記者目的は紛争を語る理由もあるが、核にはそこに住む住民ありきな所。あまり兵器など(詳しいが)関心無し。時には国連にも影響を与えるなんて凄いこった。🇺🇳

ドキュメンタリー映像はシリアへの違法入国なんのその。排水溝トンネルをくぐれば「食料どうしてんのよ?」と思わせるドンパチドッカーンの世界。

当時アラブの人達は自由を口にした。
口にしただけで、街は攻撃の標的にされた。
日本では考えられない世界ではあるが、武器が違うだけでこういった束縛される世界も日本は今後あり得るかも?と思ってしまったり。(増税でまた庶民は苦しくなる訳ですから。)

遠い地域の話だと思わず、興味があれば一度はこういう実際映像紛争地域のドキュメンタリーも良いものです。

巫女雷男