「爆破、弓、ナイフ、終。」ランボー ラスト・ブラッド ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
爆破、弓、ナイフ、終。
ラジー賞候補にあがったように、決して内容の出来云々を語る作品ではない。
ラスト・ブラッドのタイトルにあるように、このシリーズを観届けることに
意味があるので、もちろん中高老と第一作からの往年のファンには堪らない
興奮が。これぞランボー!さらに凄惨にやってくれたね!という感じだった。
前作で終わったはずのランボーの戦争がまた復活、友人の孫娘を奪った組織
に対する復讐なんだけど、そもそも初めから貴方が同行してあげれば済んだ
話でしょーが!と思わせるほど稚拙な前半~あっけなく喪失に襲われる中盤
を経て、よっ!待ってました、地下トンネルですね!と、観客は早く仕掛け
が見たくて堪らない。最近のランボーには「やりすぎ」が通じないみたいで
後半の一人軍隊が人体を猛破壊する描写は半端ない。こんな乱暴だと知って
いたら、あのバカな兄弟もノコノコと戦いを挑まなかったろうに哀れである。
スタローンも70代、うら若きロン毛と血まみれの全身筋肉が踊り狂う光景が
これでもかと流されるサービスカットに涙が出てくるのは、老いた我が身に
ロッキーと今作で、一気にスターダムに伸し上った彼が血気盛んな姿を見せ、
まだやれるぞ!あきらめるな!とけしかけてくれている気がしてくるからだ。
いやいや、まだ終わらせないで。死ぬまで戦ってほしい映画俳優スタローン。
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