「風雲ランボー城」ランボー ラスト・ブラッド ますぞーさんの映画レビュー(感想・評価)
風雲ランボー城
封切り日レイトショーで観賞
感想としては
歳を経たスタローンがランボーによって蘇る様
やり過ぎなくらい隠さないゴア表現
やっぱランボーシリーズになっておりました
シリーズは一通り観ております
一番好きなのは社会派作品だった初作「ファースト・ブラッド」
でその後のシリーズはアクションシーン主体に変わっていき
戦場で生き残ってしまい行き場を無くした戦闘マシンの
悲哀という側面が薄れていった印象でした
さて今作はどうだったか
アリゾナの牧場で縁組した「家族」のマリアとその孫ガブリエラと
「日々を生きる」元グリーンベレーのジョン・ランボー
ガブリエラを我が娘のように守る事を生きがいにしていたが
ある日ガブリエラは蒸発した父の居所を悪友ジゼルの
手引きでメキシコに見つけランボーらが止めるのも聞かず
メキシコへ向かい人身売買の組織に捕らえられてしまいます
その父親はクズで会ってすぐ罵詈雑言を浴びて
ガブリエラはショックを受けるのですが
どうも会いたいという切望感ある描写が特に無かったため
あたかも「事を荒立てるために会いに行った」
ご都合感がありました
ランボーはその話を聞き手引きをしたジゼルを問い詰め
人身売買の大元のマルティネス兄弟と対峙しますが
多勢に無勢であっという間に叩きのめされ重症を負い
同じく血縁者をこの兄弟に殺され情報を集めている
カルメンに助け出されますが治療してる間に
ガブリエラはクスリ漬けにされて危険な状態
復活したランボーはすぐさま売春宿に乗り込んで
片っ端からぶっ殺してガブリエラを助け出し
家に連れ帰ろうとしますが途中で息絶えてしまいます
かけがえのない家族を失ったランボーは
これまでのシリーズと同じく怒りの塊となり
まず弟の家に乗り込んで見張りもろとも惨殺し
兄を仕掛け満載の「風雲ランボー城」となった牧場に
誘い込み部下もろとも全員ぶっ殺します
まあそのぶっ殺しっぷりがすごいです
心臓えぐり出してやる!と啖呵を切って
本当にやる人を初めて見ました
でもこのありのままやり尽くす感じが
ランボーっぽいところではあります
戦いの果てに再び孤独となったランボー
戦友も家族も皆死んでいった
思えばランボーだけが常に生き残り
死んでいった者達のぶん怒りの復讐を
果たしてきたジョン・ランボーの人生
このシリーズでスタローンが常に表してきた事って
声にならない苦しみや怒りを映画の中で余すことなく爆発させ
その訴えを持つ人々の心を打ってきたのかなと思うところ
老いたランボーは見たくない気持ちが強かった
ですがスタローンがこのシリーズの総括を
動けるうちにしっかりやりたかったのかなと思いました
その年齢とは思えないアクションを
見せてくれたと思います
息の長いシリーズで未見の人や若い人に
にどれほどアピール
出来るかはわかりませんが
ファンなら最後のモノローグは
グッとくるものがあるはずと思いました