劇場公開日 2020年1月2日

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「これはテレビ業界人の「自虐ネタ」のジャンルですね!」さよならテレビ 小久保達さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0これはテレビ業界人の「自虐ネタ」のジャンルですね!

2020年1月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

難しい

漫才や漫談の定番ネタに「自虐ネタ」が有ります。それは「上から目線」や「自慢ネタ」のように嫌われたり、批判されることがありません。なので「放送番組」にとっては安全ネタでもあります。

観ている時から「これはTV局の自虐ネタだな!」と感じていました。ここのレビューではでは多くの人が触れている「能力が無くて解雇?(契約延長無し?)される」若い記者ですが、報道記者としての能力と適正の無さが溢れ出ている若者を採用したいこと自体が、このドキュメンタリーのための仕込みと思えてしまって、観ているのが辛くなりました。

その若者本人も「自分はドキュメンタリーの仕込み素材として雇われた」ということに、解雇通告を受けた頃から気づいたのではないでしょうか。

「さよならテレビ」というタイトルにはこれからも下記の複数の意味が込められていくのではないでしょうか。
①テレビは報道機関としての存在意義はなくなった。
②テレビはビジネスモデルとしては終わった。
③心ある人はテレビを見限って業界から去っていく
④視聴者の多くがテレビから「さよなら」するだろう
⑤テレビに期待する人はいなくなるだろう。

小久保達