「予想してたのと違いました。」さよならテレビ masaさんさんの映画レビュー(感想・評価)
予想してたのと違いました。
さよならテレビ
なかなかインパクトのあるタイトル
ドキュメンタリーに定評のある
東海テレビさんの番組
ポレポレまで見に行く気になれませんでしたが
ユーロスペースで始まったので
見てきました。
結露からいうと
よく出来た作品だったと思います。
出だしの偉そうなおっさんが
怒り!おっいいねーって感じで始まり
それぞれキャラの立った弱い立場の
スタッフにフォーカスを当てていき
今のTV番組を支えている
底辺のメンバー達の話しに持っていく
とくに
渡辺くんなんかは
このドキュメンタリーの為に
あえて能力低めを雇ったのかな?
って思えるような人物。
そして作品のところどころで
刺される
なにが現実でなにがドキュメンタリーなのかと
色々考えさせられる感じと
最後のネタバラシまで
それはそれで面白かったです。
ですが…
今のメディアが権力の抑止力になってないこと
ニュース番組を制作しているスタッフは
ジャーナリストではなくただの高級取りの
会社員であること
しかもその大半は外部の契約社員で
回ってること
そしてテレビはまだ視聴率というどうでもいい
数字に踊らされている。
その視聴率を支えてるのは高齢者
スポンサー様の為にどうでもいいコーナーが
あること
みたいなことは
普通に生活してればわかるというか
誰でも知ってるというか?
そんなの今更見せられてもなーって感じで
オイラが見たかったのは
あの
何が撮りてぇんだよ!と吠えていた方々と
この映画の監督があのあと
会議を続けたであろう最初の2カ月だか
3カ月の部分が見たかったなぁーと
映画ではテロップ1枚と
会議の末決まったであろう
ペライチの資料で終わってたけど
本当に映しちゃいけないところはどこなのよ?
共謀罪をテロなどなんちゃら法に
テロップを変えるところでは
上層部でどんな話し合いがあったのさ?
まあ映せないかー
と考えると
これくらいの作品しか作れません
というこの映画の
クオリティーていうか
テレビの今を撮るといいながら
見せれるもんはこんなもんですって
ことが
さよならテレビって事なのかな?
うーむ
難しいですねー