「テレビ業界の現実を知る事は出来たがいかんせん遅すぎた制作過程!」さよならテレビ ナベウーロンティーさんの映画レビュー(感想・評価)
テレビ業界の現実を知る事は出来たがいかんせん遅すぎた制作過程!
東海テレビのドキュメントは評判が良く私も気になって今日鑑賞した。まず、採点は
4点。いかんせん、制作過程が2016年からは遅すぎる。昨年、映画公開していたらもっと違っていただろう。この点ではマイナス。一番の心配は東海テレビのPRドキュメントになっていないか心配だったが、これはまったく杞憂でさすがドキュメントに力を入れている東海テレビだけの事はある。放送業界の現状の厳しさ、制作過程を追った内容は評価したい。キャスター、派遣記者、契約記者の視点で追ったのは分かりやすいし、このドキュメントはテレビ業界だけでなく、働き方改革、派遣問題など今の日本の問題にもつながる内容で考えさせられた。映画館で観るチャンスがある方はぜひ鑑賞を薦めたい。特に、若い方でメディア関係に就職を考えている人はお薦めします。しかし、このドキュメントにも出てくる澤村記者の報道関係の問題意識は凄い。戦前の報道事情も理解しているし、共謀罪の危険性も分かっているし、報道問題のシンポジウム、勉強会にも参加している姿を見てこういう放送記者が
まだテレビ局にいる姿が観られただけでもまだテレビ業界は希望があると感じた。惜しむらくは制作過程が遅すぎた事と、昨年問題になったあいちトリエンナターレ問題を東海テレビがどう追いかけ考えたか検証すれば満点だったが合格点はあげたいドキュメント。
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