「ヤクザと刑事が連続殺人鬼を追いつめる変則バディもの。最後まで二転三転するストーリー」悪人伝 五所光太郎(アニメハック編集部)さんの映画レビュー(感想・評価)
ヤクザと刑事が連続殺人鬼を追いつめる変則バディもの。最後まで二転三転するストーリー
マ・ドンソク演じるヤクザのボスが連続殺人鬼に襲われ九死に一生をえて、若い熱血刑事と適度な緊張感をたもちながら共闘していく変則バディものとして楽しく見ました。サンドバッグを叩く登場シーンからマ・ドンソクの魅力全開で、「犯罪都市」でもそうでしたが、悪を演じていてもにじみでる愛嬌さ、そこはかとなく漂うインテリジェンスが作品を分厚くしているように感じます。
ほかの人物たちも“悪人”らしい良い面構えばかりで、それぞれ見せ場あり。ベタを怖れない(そこがいい!)骨太のストーリーは最後まで二転三転して、韓国版「アウトレイジ」ぐらいのリアリティ感で見ると、最後までハラハラドキドキしながら楽しむことができると思います。
終盤、ヤクザ陣営と刑事たちが飲み会をしてちょっと心を通わせる(その直後に、怒濤の追跡劇がはじまる)ところが特に心に残りました。
コメントする