「コワモテ度では敵う人はいない」悪人伝 藤崎修次さんの映画レビュー(感想・評価)
コワモテ度では敵う人はいない
宣伝ポスターが全てを物語っている。
マ・ドンソクの顔芸を楽しむ作品。
英題では「ヤクザ・刑事・悪魔」で、三者が並立するようなイメージだが、彼の存在感が他を圧倒してる。
あの顔がアップになったら、その説得力たるやハンパない。しかも、プロレスラーみたいなあのカラダ。
Vシネの帝王の竹内力や小沢仁志が可愛く見えてしまうほどのド迫力。
内容的には日本のVシネマみたいな流れで少し軽い雰囲気もあるけど、どっしりと重しのように押さえつけてる。
刑事とヤクザが互いの経済的利得でなく、それぞれのメンツのために手を結ぶというのもあまり見ない展開で、なかなか面白かった。
進行に無駄な場面がなく、中だるみすることなく非常に濃密な2時間。
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