「サンド、サンド言うから、つい伊達みきおに見えてしまい、サンド本人も富澤に・・・」悪人伝 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
サンド、サンド言うから、つい伊達みきおに見えてしまい、サンド本人も富澤に・・・
指を詰める代わりに前歯二本を差し出す韓国のヤクザ。むちゃくちゃ痛々しいシーンでもあったが、指や腕よりはマシだ。2グループの対立構造や違法カジノをシノギとしたりする構図は日本と似ているかもしれません。北野監督はこの映画を観てどんな感想を述べるのかも楽しみの一つ。
警察とヤクザの共闘なんてのは映画ではそれほど珍しくないのかもしれませんが、双方で捜査にいたる経緯がコミカルで面白いし、ヤクザの捜査能力が頭数だけ見ると上回ってる感じです。それというのも、地元警察のメンツとして広域捜査警察(日本の警視庁みたいな)の手柄にしたくないばかりに少人数での捜査にこだわってるところなんて、結局はヤクザのメンツと似たようなものだった。
「人間には2種類ある」とかの台詞があれば面白かったのですが、そんな悪人伝の原題が“The Ganster, The Cop, The Devil”だということにも注目したい。三者三様の追跡劇、特に手に汗握るシーンは狭い路地をもかっ飛ばすカーチェイスシーンだろう。ハリウッドじゃスタジオで作るのだろうけど、多分セットではなく生活感がにじみ出ているところがいい。
映画館では女性が『今日から・・・』に集まり、男性が『悪人伝』を選んでたことに象徴されるように、かなり男性向け作品。血なまぐさい半殺しシーンには目をそむけたくもなるし、もしやマブリーは正義の味方?などと思わせておいて、悪人の本領発揮するところなど、とても応援したくなるものではない。
そんな悪漢も裁判のシーンでは裸になり、刺青をドーンと見せるところでは息を飲んでしまう。国選弁護人に向かって「家族が殺されたら・・・」という言葉には説得力があるのだ。2005年の実話を基にしているので、当然国民参与裁判ではないが、裁判官に対しても鍛え上げた体にはそれほどの説得力があるのだ。さらにオマケとして、チョン・テソク刑事と裏取引をすることによって刑務所に入るドンスにニンマリしてしまうこと間違いなし!
コメントありがとうございます。
兄貴のハリウッド進出作、MCU映画『エターナルズ』!
本来なら今頃公開されてた筈なのに…(>_<)
来年のお楽しみですね。
kossyさんは5000本超え!
とてもとても追い付けません!(>_<)
kossyさん、早速のコメントありがとうございます!昨日、あれだけ大騒ぎして、今日、見に行かない訳には行かない!面白かったです~!韓国ノワールというジャンルがあるんですね!友達相手とのような口のききかたをするな!って言うことなんでしょうか?