「動く絵画展(詩的な物語付)」フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5動く絵画展(詩的な物語付)

2022年2月16日
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鑑賞方法:映画館

冒頭から画面に違和感がある映画だった。舞台のセットのような、作り物の世界。どこか二次元的な印象も受ける。「動く絵画展」とでも言えばいいのだろうか。そこに詩的な物語が附録でついてくる感じ。カラーとモノクロの使い分けもなんかアートっぽさを醸し出していた。
でも、雰囲気や絵面だけでなくて、それぞれの話もなんか面白かった。アートっぽい感じの映画はあまり得意ではないので少し心配していたが全くの杞憂に終わった。
そして意外なほどにキャストが豪華。おぉ、こんな人も出てるのか!なんて軽く驚きながら楽しんだ。小説の短編集が好きなのだが、映画のオムニバスってあまり多くない。そして面白い短編集も多くない気がする。それって出演者が多くなるからなのかもしれない。そういう意味では貴重な映画だった。

kenshuchu