「センスお化け」フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 Aoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0センスお化け

2022年2月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

知的

幸せ

結論から言えば、今までウェス・アンダーソンの映画が好きで追っていた人なら充分楽しめる作品だろうし、いけ好かないと思っていたなら今作は特にそう思われるだろうし、初めて観てみようと思ってる人なら、悪いこと言わないから「グランド・ブダペスト・ホテル」か「ムーンライズ・キングダム」あたりを先に観といた方がいい気がする。

私は好きで追っていた方だけど、今作はなかなか疲れた。まぁ、いい意味だけど。
とにかくセンスお化けなのはよくわかったよ。貴方がすごいのはよくわかった。雑誌風オムニバスという遊び心に反して内容がまぁまぁ重めの話ばっかりなのにあくまでさらっとコメディタッチなとこも素敵よ もー!
あとレアセドゥとティモシーシャラメの宛て書き上手いし!モノクロと静止画の映え半端ないし!ベテラン俳優陣の役柄もなかなかだし!カオスを総合して結果なんかいい話だなーってなるとこもウェスさんすげぇよね。

あと今回は黄色推しだったね。
ウェスさんは結構黄色使う印象だけど好きなのだろうか…

なんというか、感動とか面白いとかとまた別次元にあるウェス・アンダーソン作品という一つのジャンルの価値を再確認できた。
アート作品って言う人もいるけど、エンターテイメントもきちんと盛り込まれたアート作品だと思う。
そこのバランス感覚が好き。

Ao