「レア・セドゥの黄金比のボディに見とれていると」フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 bionさんの映画レビュー(感想・評価)
レア・セドゥの黄金比のボディに見とれていると
うーん、たまらない。うっとりするくらい芸術的な映像に目を取られていると、人を喰ったような奇想天外なストーリーで楽しませてくれる。テイストは『グランド・ブダペスト・ホテル』なんだけど、カラーとモノクロの効果的に切り替え、左右画面分割での映像表現など、『グランド・ブダペスト・ホテル』にはなかったメソッドが使われている。それに加えて、アニメーションパートがお伽話感を醸し出して、目の前で記者達の語りを聞いているような気分になる。
劇中でレア・セドゥが絵のモデルをしているんだけど、ミロのヴィーナスばりの黄金比のボディを惜しげもなく見せてくれる。これが大きなフリなんだよね。事前情報なしで鑑賞したから、思いがけないオチ(物語途中の)にビックリした。脚本の巧さは、天才的。
フランシス・マクドーマンドとシャラメ王子のコンビもよかった。セリフも半分くらいしか聞き取れないんだけど、リズムとか韻の踏み方とか心地がよい。
マニアの人なら気がつくような背景とか、小道具とかが散りばめられていると思うが、自分は映像とセリフを追っかけるのが精一杯。細かいところが分からなくても、めちゃくちゃ楽しい。アートと娯楽を両立させてしまうなんてウェス・アンダーソン監督は、何度も言うけど天才だよね。
momo8さんへ
レア・セドゥの美しいボディが思いの外、長い時間スクリーンに映し出されましたよね。憧憬と官能の入り混じった恍惚の気分にたっぷり浸ることができました。
おはようございます。
今や、若き大御所になったウェス・アンダーソン監督。
観れば、誰でも彼の作品と分かるシンメトリックワールドを満喫しました。
名俳優さん達、多数出演されていますが、きっと出演出来て嬉しいのだろうなあ、と思いました。では。