「ルージュを差した復讐者と清白を纏った医師」仮面病棟 野々原 ポコタさんの映画レビュー(感想・評価)
ルージュを差した復讐者と清白を纏った医師
ヒトの価値は平等ではないのかも知れない…
でもヒトひとり分のいのちの重さを
平等に扱うべきなのが
医療の現場ではないのか?
医師の務めではないのか?
患者の容態による優先度はあっても
格付けして、いのちを軽んじ
あまつさえ、搾取するなどあってはならない…
医師は患者のいのちの手綱を握る立場であり
ヒトの道をたがわぬ誓いをした
聖職者のような存在かもしれない。
が、神の代行者ではない。医師も人間なのだ。
善悪のはざまで倫理観に揺らぐ、
同じ人間なのだ。
ヒトが医師であるには
崇高な志を持ち続けなければ
務まらない職種だと思うのです。
【善とは、続くこと 悪とは、終わらせること】
それに関わることが出来る幾つかの職種のひとつ、
それがお医者さん。
大切な役割を担う、担わない
信頼を引き受ける、受けない 関係なく
わたしたちも、
他人に自分の価値や評価を任せる訳にはいかない。
自身の信念に、おこないに、自分の価値に、
胸を張れるヒトにわたしはなりたいぜ…
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涙こらえて立ちつくす 人の背中をそっと押してやる
どんな時だって優しい顔 そういう人になりたいぜ
「めんどくせぇな」って頭掻いて 人のために汗をかいている
そんで「何でもねぇよ」って笑う そういう人になりたいぜ
自分らしさを見失わず 人の事もちゃんと思いやる
人前で泣き言は言わないぜ そういう人になりたいぜ
当たり前に心から笑えて 当たり前に日々を駆け抜けて
当たり前に疲れて眠る そう言う人になりたいぜ
君の気が狂っても待っている奴がいるぜ
君の家が無くなっても帰る場所はあるぜ
君を守るため世界を終わらせてもいいぜ
自分の事より人の心配 そう言う人になりたいぜ
amazarashi / そういう人になりたいぜ より抜粋
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真相に行き着くまでの展開、最後の着地。余韻…
それらが高い水準で万人の趣向に沿う
作品に仕上がっていると、わたしは思いました!
伏線も主張しすぎず好ましく思いました!!
今回わたしが注目していたのは主演の坂口健太郎さん!
今まであまり意識していなかったのですが
舞台演劇で生の演技を観る機会に恵まれたこともあり
俄然ファンになってしまいました♪
今回の役は冷静かつ熱い信念を持ち合わしていながら
哀愁をも漂わしていていた印象を受けました。