「ピエロの顔が森山未來に見えてしょうがなく、最後まで森山が犯人だと勘違いしそうに・・・」仮面病棟 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ピエロの顔が森山未來に見えてしょうがなく、最後まで森山が犯人だと勘違いしそうに・・・
病院内をあちこち逃げ回るのだから、安っぽい『ダイハード』な展開になるかと想像していましたが、かなり違ってました。とにかく最初から怪しい。コンビニ強盗事件発生で、よく病院まで逃げてこられたもんだ。などとも突っ込もうとしたけど、種を明かせば「なるほど」と膝を打つしかなかった。
この病院には謎がある!医師が書いた小説なんだから、医療的なツッコミは許されない。元精神病院だとかで、鉄格子があるのもわかるけど、手術室もガッチリ南京錠が掛けられているのもおかしい。そもそも速水の恋人が交通事故で救急搬送を断られたという病院だけど、こんな老人病院に搬送されたところで助かる可能性も少ないと思われるほどの個人小病院なのだ。
話が進むにつれて、ピエロには何かあると思わざるを得ない展開。しかし、緊迫感はない。やがて、資料室の秘密が見つかったり、隠し部屋や隠しエレベータが見つかる過程で、怪しいと思えてくる仕組み。ここからが違法な臓器移植だとか組織ぐるみの犯罪が暴かれていくのだ。
残念なことに監禁された状況下の被害者の緊張感が足りなさすぎだったのではないだろうか。もっとオーバーアクションだとか、引きつるまでの表情を描いていたら良かったのに、途中からピエロが人を殺すつもりがないことだけ伝わってきたのが残念。臓器移植といったテーマは凄くよいだけに残念な作品だったでしょうか・・・。院長である高嶋政伸にしてもすぐ金を与える様子がおかしかった。
おおっ、あれ、新手のネタバレじゃありませんでしたか?フォローして、注意を引いてから、ネタバレのレビューを見せるって手法。アカウントごと削除されたみたいですね。僕なんか、映画観る直前に見ちまいましたから。