「ナナフシは枝にしかなれない」超擬態人間 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
ナナフシは枝にしかなれない
目覚めると森の中のベッドの上で、ナナフシを見せる息子を恫喝する男と、飯事感のある婚約カップルとその女の父親が、不穏な事態に陥っていく話。
序盤からとにかく幻視、幻視、幻視で、誰が主人公で何が現実とみれば良いのかが判然とせず。
そんな状態で進行していくから、ホラーとしてもドラマとしても不気味さや不穏さは感じるものの全然怖さを感じられない。
明らかに現実の3+1人組もいたけれど、こっちは脇役感バリバリだしね。
中盤にさしかかるとある程度は明かされて、少しはみえてくるけれど、結局最後まで何がしたかったのか判らない描写や、回収されない設定もあるし、擬態じゃなくてケイオスマジックじゃない?
折角のスプラッターも画面が暗い上にブレちゃってよく見えないし、勿体ないまでもう一歩の雰囲気映画という感じかな。
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