街の上でのレビュー・感想・評価
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素敵な間の映画、おすすめです!(私もすすめられて観たのですが)
微妙な間というか空気感、好きですね〜!この作品をレコメンドいただきました皆さん、ありがとうございます。おっしゃる通りハマりました!
週末恒例の映画タイム。ちょうどテレビで「僕のあざとい元カノ from あざとくて何が悪いの?」を観た流れでこの作品をアマプラで鑑賞!元カノを忘れられない男、なんだかドラマの続きのような勘違い混じりで楽しく観られました。この映画も先週観たのと同じく今泉力哉監督の脚本が活きた作品でした。
『くれなずめ』で多分初めて知って『市子』で、かきむしられるような心情を痛いほど表現した若葉竜也さん、あまりテレビで見かけないのでノーマークでしたがいい役者さんですね。大衆演劇出身のチビ玉三兄弟だったこと初めて知りました。
脚本が素晴らしいんでしょうね。最初に書いた通り絶妙なセリフの間が他では観られないほど見事でした。特に城定イハ(中田青渚さん)と荒川青(若葉竜也さん)との深夜の世間話、、あまりにも自然すぎてアドリブというか撮影の合間の雑談シーンを使っちゃったんじゃないかと思えるくらいでした。
不思議ちゃんの古川琴音さんの働く古本屋の元店長が「部活を辞めちゃうらしい桐島君」のごとく姿は表さず何故亡くなってしまったのか?興味深々です。またバーでのマスターとのやり取り、カフェの店長との会話、そして笑えるおせっかいなお巡りさんもいい調味料になってました。
「長いの?下北沢に住んで」のどうでもいい質問も(即座にイハに指摘されてましたが)なかなかいい感じのセリフでした。私ごとですがうちの天使は家に送る時「遠いの?」って聞いてくるので「そうだね」って答えるとまだ遊べると思うのかすごく嬉しそうです。(全く関係ありませんが)
早朝の2人の女性と3人の男たちのドタバタ会話も今はなき(?)アンジャッシュの勘違いネタみたいで絶妙に可笑しくて笑ってしまいました。
出てくるお店たちも実在してるんですよね?東京に住んだことのない私は下北沢に知見がないため、この映画のより深いところの良さを感じきれてないこと、少し悔しく思いました。地元で撮った映画はよりディテールまで楽しめるでしょうからね。名古屋でいえば『大須』あたりでしょうか?間違ってたらごめんなさい。田舎者の私は『吉祥寺』『井の頭公園』などなどの響きに憧れを持ちながら『俺たちの旅』を観てた頃が懐かしく思い出されます。
それにしてもあまりメジャーにならなかった(と思っているのは私だけ?)のが不思議なくらい私にはどハマりな映画でした。今泉力哉監督作品、大好きですし、教えてくれた皆さん、本当にありがとうございました。楽しませていただきました!
見えないものを映し出した傑作
荒川青はとても魅力的。不憫な目にあうことが多く、誰からも好かれやすく、人柄あたりがいい、愛すべき人間というかんじ。でも、彼女に手を挙げる(先にやったのは彼女だが)という意外性もある。読めないかんじを入れ込んでいるところは、今泉監督ぽい。
中でも一番好きなシーンは、青とイハの家のシーン。あれは19分間くらいの長回しらしいからすごい。初対面の二人が恋バナを赤裸々に語っているが、台詞とは思えない自然さにびっくりする。自分もその空間にいるんじゃないかと錯覚するほどに、そわそわやワクワクが伝わってきて好き。
映画冒頭のシーンが大きな伏線回収になっていて、他にも細かな伏線回収がちらほらあるところも楽しい。たとえば、ミュージシャンが歌う「♪~エンドロールに名前がなかった。」とあるが、青が聴いていたときは、彼女と別れたすぐあとで。彼女の人生のエンドロールに自分の名前はなかった。の意味合いで捉えられる。
でも最後まで見ると、自分が出るはずだった映画のエンドロールに名前がなかった。という意味なんだなと思った。エンドロールに名前がなかったとしても、
生きていてなにか大きな名前を刻むことがなかったとしても、荒川青という人物をちゃんと見てくれていた人たちはいる。それだけでいい。と優しく諭されているような...
街は変わりゆくけど、確かにそこに存在していた。見えないものを映し出した優しい映画。
どのシーンも会話にユーモアさがたくさんあって、くすっと笑える。不憫さ、気まずさ、居たたまれなささえ愛おしくなる。「街の上で」の世界観にいつまでも浸っていたくなる。若葉さんが、お気に入りのキーホルダーを見つけたような。お守り。のような、といっていたけどまさにぴったりな表現!終わり方まで完璧!!おすすめの映画、好きな映画、挙げる作品です。
星はいつも三つです。
今泉力哉監督『街の上で』2021年公開作品の再上映。
下北沢を舞台にした若い男女の恋愛騒ぎ。主要部はフランス古典演劇の「三一致の法則」のよう。古着屋や古本屋、狭くるしい飲み屋が並ぶ下北沢での一夜の騒動が展開するが、当然、おさまりかえったところなどはなく雑多な空気がとてもよい。
広い画角のままカットを割らずに俳優の台詞や振る舞いの飛遊を楽しませてくれるが、勝負どころではバンッバンッといさぎよくカットを割っていく。スタンダードサイズの「濃さ」が実感されました。
今泉監督、お見事。
後日談部分、「こんな付け足しはいらないのになあ……」と思う作品も多いなか、とても洒落ている。
古川琴音が萩原みのりにくってかかるところの迫力もいいし、中田青渚が若葉竜也に「出演シーンはカットされていませんでした」となぜ嘘をついたかなどを想像をめぐらせる楽しみもありました。
結論としては、若葉竜也は本好きのとてもいい奴なのであります。
紙タバコ吸いたくなった。
主役の方の会話が全部自然で、とても心地よかったです。
街のお店も綺麗すぎずリアルだし、
もう本当に言うことがありません。
彼女が芸能人と浮気して、別れて戻ってきたら
どうするん?自分だったら。。
変わらない想いと変わりゆく街並み
今泉力哉監督が下北沢映画祭から依頼を受け製作された本作。
なぜかいつも行くシネコンでかかっていたので、前のめりで着席♪
若い頃ずっっっと住んでいた下北。
今は大規模開発によりかなり姿を変えましたが、それでもサブカルの街、下北沢の魅力が溢れていました!
何度もの断捨離から生き残り、今も手元にある"南瓜とマヨネーズ"が出てきた時はひゃお♡となりました。魚喃キリコ先生、今の子は知らないかな??
下北といえばの珉亭!!ヒッコリーもビビビもCCCもトリウッドもにしんばもTHREEも数えきれない程行った!
劇団白鳥座の前で自転車の2人乗りでお巡りさんに止められた事もありました。
南口でもよく止められましたw
恋バナは聞いた事ないですが、チャリお巡りさん、多かったです。あの頃。
すみません。時効だから許して。
自分と馴染みの街や場所がスクリーンで見られると嬉しいですよね♪
長くなりましたが、ストーリーは。。
古着屋で働く青(若葉竜也君)が恋人の雪(穂志もえかちゃん)に浮気された上に振られて落ち込んでいる。
そんな中、店にやって来た学生の高橋町子(萩原みのりちゃん)に自主制作映画への出演を依頼される所から、青の日常が少し変わっていき、様々な人々と交わっていく様子と街の風景を描いた作品です。
青をはじめ、登場人物のちょっとしたモヤモヤやおかしみ、切なさなど、全員に共感出来る所があり皆んな愛おしい。
CCCでの会話。
「文化ってすごいよな。マンガとか小説とか映画って残るけど、街はどんどん変わってしまうなぁ」と少し悲観して外の工事現場を眺める店長。
「街もすごくないっすか?変わってもあった事は事実だから」と青が答える。
私は駅前開発前の下北にいたし、その頃の街に愛着があったので、店長の気持ちも良くわかり、しかし、青が言っている事もその通りで、寂しがってばかりいなくてもいいなと思えました。
そしてビックリのマヒトゥ!!
「エンドロールに名前がなかった」と歌う次の歌詞に涙出るやんか!深過ぎてヤバめ!!まるで私達ですね。
スクリーンの向こう側でした。
極めつけはあの5人勢揃い!!
あり得ないけど、あってほしいw
超笑っちゃった。雪がキレてイハに突っかかり、チャリパクして逃げるなんてサイコーなんだがww
ラストも雪に未練たらたらの青が
「いいの追わなくて?!間宮武だよ!!」ってww いい奴かww
とても良く練られた脚本がお見事!
今泉監督の底力を見せつけられました。
大きな事件など起こらなくても、こんなにも目が離せず、ずっと観ていたくなる秀逸な作品でした。
登場人物も全員同じような愛情を込めて、丁寧に作り上げられていたので人物像が浮かび上がっていました。
みんな愛せて高評価でした。
キャスティングもばっちり!
イハ(中田青渚ちゃん)も可愛かったし、田辺さん(古川琴音ちゃん)はもう本当にビビビにいるよねw
間宮(成田凌君)登場もビックリ笑えた。うん。映画にメジャーもマイナーも無いよね!
同感だぜ!
下北にゆかりのある方は深〜く刺さる事間違いないし、街に縁がなくても、ストーリーがとても面白いので是非観てほしいです。
午前中に観たすずめで心が弱っていたので、本作でかなり癒されました。
良かった。大好きです。
シールももらえたヨ♡
映画館が今あってよかったと思える作品
映画館があってよかった。
退屈な、誰かの日常の一部分をのぞきみているような、
小さな画面ではものすごく陳腐に思えてくるようなひとつひとつを、
取りこぼさずに見られることが、映画館の醍醐味だなぁと思う。
ずっと見たかったのにウダウダしているうちに上映が終わってしまって、
でもレンタルやVODで見るのはなんとなく違うなと思っていた、街の上で。
リバイバル上映で、降りたこともない遠方の駅の小さなイオンシネマで、
この映画だけに向き合えてよかった。
下北沢を舞台に、主人公の退屈そうで刺激のある毎日を、気だるげに時に下世話なわくわくと一緒に過ごした2時間。
あー下北沢ってこういう人いるよね、みんなリアルでそのまま出てきたようなイメージ。
作られた感じのないセリフが延々と続いて、終わって欲しいような、ずっと見ていたいような不思議な気持ちになる。
誰かの人生はどこかできっとつながっていて、きっと今日みたわたしにもなにか影響していくのだろう。
街の上で、を見たわたしと見ていないわたしでは全く違うものなんだな、と感じる。
そして、そんな自分が、珍しく少し好きになれそうな。
それぞれの登場人物の生き方は、個々で見ると意味がないように思えても、
誰かにとってはピンポイントで意味があって、だけど全くセッションせずにすれ違うだけの人もいて。
それがおもしろくて、群像劇というものの懐の広さにびっくりする。
素直になれない人や、素直すぎる人、女々しい人。
誰かの過去や、後悔や、希望、少しの未来。
いやあなた役者じゃなくて本当にその役の人生生きてきてるよね?と言いたくなるような人たちばかり。
ひとりで見たけど、誰かにこの気持ちを伝えたくてたまらなくて、
でもやっぱり文字にすると100%が伝えきれなくてもどかしい。
それが少しくやしくて、でも自分の中にはたしかに見たぞという気持ちがあって、
それが誇らしくて。
恋愛っていいな。
誰かが誰かをすきで、
でもみんながみんな両思いにはなれなくて、
どこかであぶれる人は絶対にいて、
だけど、それでも恋愛って、いいな。
人との会話っていいな。
自分の話を聞いてもらうことって、
知ってもらうことって大事なんだな。
自分にも、誰かをすきになることで、何かができるのかもしれない、
この映画を見たことで、きっと何かが生まれていて、
それがいつか何かになるのかもしれない。
そんな風に思えた作品。
映画ってやっぱりいいですね。
これからもできるだけ映画館で見よう。
こういう作品が細々とでもある限り、
わたしはずっと映画のファンで、
映画館で見ることにこだわっていくんだろうなと思う。
絶妙
とりあえず、全部良かったです!
下北沢で暮らす男性が彼女に振られてから未練タラタラのままいると、色んな女性との出会いの中で展開が広がっていく。
どこでも何気ない雰囲気がめちゃくちゃ大好きでした。
絶妙などこでもありそうな雰囲気でそれとなく女性の思わせぶりな態度に心踊らされていました。
イハが個人的に好きでした。
主人公をどこか励ましながらも想いを寄せている様な雰囲気に少しヤキモキする様な気持ちで、
一緒になればいいのにと願ってしまった。
この何とも言えない作品が良かったです!
謎は深まるばかり
大筋では 男性を振り回すモテヒロインと、どんな女性とでも絶妙な気まずさを取れるモテ主人公との恋愛 の感想なのですが、もう一度オープニングシーンを観たらそこにリアルエンディングが! みたいに わざと考察出来る様に謎をちりばめて何度でも繰り返し観る映画だと感じました。
否が応でも 名前の明かされない女性(ラーメン風俗嬢・メンソール女性) と
名前や会話にしか登場しない女性たち(寺田さん スズキサエコ お巡りさんの姉・舞台女優姪)
を脳内で繋げよう としてしまいます。
パート2やスピンオフ 舞台版 を期待して良いのかも謎
逆にダウト
朝子の うまくいくといいね
バーで五叉路を待つ(元関取)は イハの2番目の彼氏(現役関取)ではない
イハの1番目の彼氏は叔父のお巡りさん
下北沢の世界観を味わえた
ちょうど今京都で所謂サブカル大学生をしていて、東のサブカル街下北沢に憧れがあり見てみました。
主人公の荒川はいかにもな古着屋の店主で、彼の言動に少しじれったさを感じつつもどこか親近感を感じるキャラクターだったかなと思います。そんな彼の周りを偶然か必然か、世界は狭いなあとついつい呟いてしまうような出会いが取り巻き、出てくる登場人物それぞれの個性豊かなキャラクターにまた楽しませてもらいました。しかし私にはユキさんの一体何がそんなにいいのか終始さっぱりわかりませんでした。私が女だからでしょうか?友達という関係性がベストなのかもしれませんが、いはちゃんとのラブストーリーの方が恋愛的な面では楽しめた気がします。とはいえそうしてしまうとこの映画のストーリーの軸とは離れてしまうのかもしれませんね。映画監督の女の人にも少しむっとなる場面がありましたが、彼女はただ映画監督という立場に真摯に向き合っているだけなんだろうなという気がしました。私も一度でいいので主人公みたいに、映画の役者としてゲスト出演してみたいものです。
それとストーリーとは関係ありませんが、いはちゃんが関西弁なところに少し親近感が湧きました。私は地元が大阪でそのまま京都の大学に行きましたが、もし上京していたらあんな感じに過ごしていたのかなあなどと想像を膨らますのもまた一興でした。
特に難しい事を考えず、楽しく見ることが出来た作品でした。
不器用な大人たちがちょっとずつ傷つけあいながらも人との繋がりを持っていく作品
特段山場があるという感じではなく、割とシュールな場面があり面白くて最後まで見終わっていた。
サブカルの街・下北沢の体現なのか。関東の見識がないため、あるあるという共感は出来なかったが、こんなイメージなのかなという印象は受けた。
全員が全員ちょっと他人に気を使っているけどちょっとずつ他人を傷つけているのがもどかしい。
火種になる女たちと重い男たち、全員が何かちょっとずつおかしい。
この人が喋ると安心みたいな真人間タイプがいないので誰が喋っても若干ソワソワする。
恋愛群像劇と評されているが、広義では恋愛か、、という感じだが、いわゆる恋愛とは異なるよなという気がした。「他に好きな人が出来たから浮気した上で別れたい女とそれでも別れたくない男」、「好きな人に2番と言われてもなお好きでいる女と1番の女に振られたら2番のお前と付き合うと平然と言える男」、「結婚した男しか愛せない女」、「失ってから気付いて身勝手に元鞘に戻る女」、これを恋愛という安直な言葉で括ってしまっていいのか。
個人的に一番恋愛を感じたのはイハと荒川青が話している時に、イハが「私たちって付き合ったらあかんな」みたいな付き合うという言葉をちらつかせるあたりが一番恋愛っぽさを感じた。
とは言え、イハもイハで”荒川青が同じのでと頼んだ時に自分が頼んだものと同じものを頼んだり”、”ホームに行こうといいつつ本当にホーム(家)に連れていく”あたり、意図が伝わらない系女子になっていてもはや往年のアンジャッシュかという感じだった。
初めて会った男を家に連れ込んだ割に何をしたかったのかという所となんで平然とそいつを泊めれるのかという、掴みどころのないキャラと言えばそれまでなのかな。
最後イハが古着屋に来たシーンで登場シーンカットされたかどうか聞かれた時に、カットされていなかったと彼女が返した所が疑問だったが、上映されたその日に古着屋で本を読んでいる荒川青を見たことで彼女の中では作品が完成したのだとするとますます掴みどころがないな。
見終わって感じたことは結局誰も何も成長してないよなっていう。
登場人物が何か成長したことによって満足感がある人にとっては何の作品だったんだろうという感じかもしれませんが、芸が細かい部分が多いので考察系なんかを見て改めてみると面白いかもしれません。
何気ないのに、深い
ラスト30分の面白さは言葉ではとても、筆舌に尽くせないです。
2021年。監督・脚本・編集・今泉力哉
前半は主役の青(若葉竜也)が、ただただ雑談を繰り広げる。
それは下北沢のスナックでだったり、カフェだったり、古書店だったり、
仕事場の古着屋だったりで
マスターや客や店員さんと、ダラダラ話してて、
それが妙にドキッとするフレーズがあるが、長くて本題になかなか入らない。
・・・ん!「この映画大丈夫かい?」と、心配になった。
冒頭は印象的!!
浮気された荒川青(アオ)が同棲中の川瀬雪(ユキ・・穂志もえか)に、
「オレは別れたくない」と哀願している。
ユキは「あなたとはムリ、好きな人ができた。別れるから・・・」
浮気した女の方が強気で、「わたしに浮気させるアオが悪い」・・そんな論調だ。
それでもアオはユキが好きで忘れられない。
恋愛映画の名手・今泉力哉監督は「愛がなんだ」で、振り向いてもくれない酷い男(成田凌)に尽くす女(岸井ゆきの)の、究極の片思いを描き絶賛された。
この「街の上で」ではまたまた新鮮な切り口の恋愛を描いた。
女が男を選ぶ基準、地位とか経済力ではない基準。
(そこはネタバレするので控えます。)
愛を求めて何人かと交際は、ごく当たり前のことで、
今どきの若者は元カノや元カレが数人いるのは普通のことだとか。
それが不潔感なんか微塵もなく当たり前。
そうなんだよ。
初めっから、似合う相手なんか簡単に見つかるワケはない。
友情出演の成田凌が、重要なパーソンで、映画をプッシュしています。
若葉竜也も、一般人(ごく平凡な普通の青年)を絶妙に演じています。
初主演との事ですが、「AWAKE」の棋士も「くれなずめ」も「生きちゃった」も、
みんなとても心に残る若手です。
雪(ユキ)役の穂志もえかも群像劇の中で、光を放つ独特の透明感でした。
下北沢の街が主役で、お店も実在するし、街並みもしっかりオールロケーション。
最初の方と最後に出てくる警官のオジサン=左近洋一郎(ルノアール兄弟=漫画家)は、
超絶面白かった。
話の軸になる「自主制作映画」の設定も生きている。
言っときますけど、大絶賛してますけれど、映画の好みは人それぞれ、
面白くないと思う人も多いと思います。
ただ私には合いました、大好きです。
空気感と絶妙なアンサンブル。
今泉力哉、凄い。
さすがお笑いを志した過去が生きてる。
アオとイハの恋バナは、若者の恋愛の相手との距離感を写し出す。
「愛を描いた映画の一本」としてロングセラーになる予感がします。
過去鑑賞
これぞ下北(?)
関西住みの僕からしたら下北ってこんな感じなのかと。
いわゆるサブカルチャー、アンダーグラウンドの要素が周囲に散りばめられていて凄く見応えがあって、下北への気持ちもより募りました!
主人公の猫背がまたいい味を放ってましたね。
シーンの中で最後、イハが青を見つめた理由が何か大きいものがあるかなと思いました。
実は恋してた?そうじゃないかもしれないですが。
とにかく深夜に視聴して深夜テンションで書いていますが、今泉監督をより好きになっちゃった大学生男でした笑 また見ます。
穂志もえかさん
私、穂志もえかさん好き。
JUJUさんの『東京』のMVで一目惚れしちゃった。
って言うわりには、出演作をあんまり観られてないし、今作も今頃観ているのですが。
それでですね、穂志さんの演じた雪、可愛いんだけど可愛くないんですよね。
今泉監督の映画って、登場人物達が憎めない人って感じで、今作は特にそんな感じがするの。
だけど、前半の雪は憎めない人って感じではなくて、あんまり魅力的に見えなかったんです。
それでも後半になると、雪も不器用さが出てきて、青と釣り合う位に憎めない人になるんですよね。やっぱり可愛いの。
穂志さんが、パンフレットのインタビューで、
「今泉監督の映画の中には、不器用な人たちで溢れていてほしい」
って語ってて、雪もちゃんと不器用で魅力的だったから、ますます穂志さんを好きになっちゃった。
それから、この映画を二本立て上映の映画館で観たんだけど、お客さんの雰囲気が私には心地好かった。
映画がとても面白かったのあるけど、笑い声の中で良い時間を過ごせました。
矛盾する成田凌の溶け込み感と存在感
カフェで作業してる時
隣の席の恋愛話を盗み聞きして
あれやこれやと想像してる脳内を映し出している感覚
そういう他人の話って
自分とは違う世界線にいるから新鮮で面白い
本作もそんな感じ。
そこに居合わせられないもどかしさも含めて。
人間の数ほど恋愛観は様々。
じょうじょうさんも言ってたけど
恋愛感情がないほど何でも話せる、そんな友達みたいな関係の延長上で発展する恋がいい、ってのに共感しかなかった
鉢合わせのシーン最高
「街の上で」に恋してしまった。
「愛がなんだ」も観終わったあと、頭がぼーっと、心は、ふわふわ〜やったかな、とりあえず観終わった後に小説をすぐに買いに行ったことは記憶している。今回は小説がない映画だ。最初から最後まで、目を見開き、心をひらき、頭スッキリ、スポンジタイプ。目も満足、耳も満足、頭も心も満足。そして、しっかり目にやきつき、耳に残り、頭と心にも残り足を動かす、手を動かす、指を、ありとあらゆる部位を動かす際に気持ちの整理がまだつかない脳は、心は、映画「街の上で」を所望しているように感じる。恋だ この作品に恋してしまった。「愛がなんだ」に引き続き「街の上で」にも恋してしまった。恋以外に例える言葉が浮かばない。映画への恋は、そうそうに覚めることないので、もしやもしもし愛かもしれない。またわたしは、間違いなく「街の上で」に触れに行くこと、間違いない。
今泉力哉
エンディング本当好き。
好きなシーンはすごく好きだけど、嫌いなシーンも多くあった。「愛がなんだ」を見た時もそう思った。
好きとか嫌いとか、いわゆる恋愛のシーンは本当に良くて、あー、好きだなーって感じた。でもそうじゃない、形而上学的テーマって言うと少し大袈裟かもしれないけど、監督の思考が反映されているであろうシーンやセリフは、本当に薄っぺらく感じてしまって、これ要らないのになーって思った。
例えば、イハの家での、なんでいきなり苗字で読んだの?のところとか、ラストシーンのケーキ食べるところとかは、本当に好き。
街は変わって行くけど、、、とか、存在を否定してるじゃん、、、とか、そーゆうシーンは本当に嫌いだった。あと、衣装が私服と似てるとか、おじいちゃんが聞き間違えるとか、コメディシーンのクオリティがめちゃくちゃ低くて、別にこーゆうのやんなくて良いのにって思った。
かわいいヒロインってゆうところで言うと、本当に良かった。4者4様のキャラクターがあって、みんなそれぞれ魅力的なところがあって、それでいてすごくリアリティがあって、かわいかった。
「佐々木、イン、マイマイン」を見てから萩原みのりが好きだったんだけど、今回1番惚れたのはイハだった。中田青渚って初めて見たけど、めちゃくちゃ好き。
改めて思ったけど、この女優だったら絶対好きなんてあり得ないんだなと思う。キャラクターって、ビジュアルや、セリフや、表情に表れるけど、良くも悪くも映画の中で完結して、その女優本人には関与しない。好きな女優、俳優ってのと、好きなキャラってのは全く別なんだと思う。だからやっぱり、こんなにイハを好きになれたのは、監督のおかげなんだと感じた。
今泉力哉は、今後も、とにかくかわいいヒロインだけは期待できるなって思った。
「街の上で」は、その画が記憶に残ることはたぶんないだろうけど、でも、城定イハって言う、関西弁がかわいくて、すごく優しくて、めちゃくちゃ素敵な、大好きだった人は、永遠に僕の中に残り続けるだろうと思う。
イハ(中田青渚)に全て持ってかれた(笑)
冒頭から、古着屋、古本屋、ライブハウス、ロン毛の男と、自主映画の出演、
田舎者からしたら、馴染めないオンパレード
すごく評価の高かった、花束みたいな恋をした的な映画かと思ってしまった
彼女役も、本屋で出会う子も、映画監督も、好みじゃなかったけど、
でも、主人公の男含めて、自然な感じで嫌みが無い。
知り合いにいるわけじゃないけど、こういう人いるよなぁとわかる
撮影クルーの関西弁の女の子(中田青渚)出てきたら全て持ってかれた(笑)
可愛すぎた(笑)
後半だけで映画十分だったな(笑)
軽妙なセリフ回しで人々の日常を描いた作品。掛け合いのリズムが心地よく感じられる作品です。
今泉力哉監督だし観ておかねば と思いながら
見逃しになりそうで、ようやく観てきました。
群像劇らしいという程度の予備知識で鑑賞です。
セリフの言い回しや
会話のテンポ
それらがとても心地よく感じました。
今までの今泉監督作品とはまた少し違う感じもします。
色々なトライをされているのでしょうか。
そんな事を考えて観てました。
下北沢で古着屋を営む主人公 が
彼女から別れを切り出される
そんな穏やかではない場面から始まりますが
最後は元の鞘に収まったようなので (たぶん)
ハッピーエンド にも見えますが
過程の会話そのものを楽しむのが正解かも
そんな気がする作品でした。
派手な演出、過激人物の登場などは無かったですが
楽しめる作品でした。
観て良かった。
この監督、次の作品も楽しみです。
◇
群像劇だけあって
この作品には沢山の人物が登場しますが
私の一番気になったキャラクターは
「パトロールの警察官」 です。
主人公 (面識無し) に対し
職務質問したかと思えば
「ボスターを見上げてどうしたの?」 に始まり
「義理の姪が舞台をやっていて」
「ボク、姪のことが好きになって…」 はぁ
「結婚したいけどできませんよねぇ」 ???
…
初対面の他人に言うことですか。それ。
そして終盤でも再び
自転車盗んで逃げる主人公の元カノに
「義理の姪が舞台をやっていて」 はぁ
「ボク、姪のことが好きになって…」 …???
(以下、主人公の時と同様 おーい)
…
下北沢という街
こんな警察官が沢山いるのかぁぁ と
謝った情報を発信してしまったかもしれない
そんな素敵なキャラクターでした。
※帰宅して公式サイトを見たのですが
このおまわりさんの事は登場人物紹介に
全く出ていませんでした。。。
重要キャラと思うのですが …
◇ あれこれ
前半
少し冗長ぎみかも そんな感じがしました。
後半はテンポが上がるのですが
何かの意図があったものやら …不明です
主人公
読書シーンの撮影
緊張しまくり感がすごかったです。
本を読むシーンをああまで稚拙に見せる演技というのもすごい
成田凌
朝ドラ俳優は誰だろう
と思ったら…この方でした。
あちら(おちょやん)ではヒロインがいるのに浮気する夫
こちらではヒロインの浮気相手でした。
(あれ 成田凌と杉咲花って「弥生、三月」でも共演だったか)
冷蔵庫のケーキ
1/4を食べた誕生日のケーキ
いつから冷蔵庫にいれてあったのでしょうね…
お腹を壊さなかったか心配。
◇最後に
義理の姪
自主映画にも出演しているキャラの誰かなのでは? と
気になって気になって…
※ 血のつながらない姪とならば
結婚は可能なのではないのでしょうか (自信なし)
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
全33件中、1~20件目を表示