街の上でのレビュー・感想・評価
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いや、おもしろかった!
世界を救うスーパーヒーローもド派手なアクションもなく、一人の人間の日常を淡々と撮るだけで、これ程面白い作品が撮れるとは知りませんでした。
ある一人の主人公を追った映画というよりは、全く知らない人の日常をただ垣間見ているような感じで、本当に身近にあるような世界観がとても良かった。
また、魚喃キリコさんの「南瓜とマヨネーズ」なども劇中に出てきて、好きな人には楽しめるのではないか。
久しぶりに、映画観た後「あー、楽しかった。」と思いましたよ。ありがとうございました。
手元に残しておきたい作品
どんな話かと聞かれたら説明しにくいのに、観終わったらウキウキしてくる映画
登場人物全てが魅力的
一つ一つの場面が映画らしくないくらいゆったりしていて、実際にあるやり取りを観ているよう。まるでコントだと思えるシーンが多い
私は下北沢に思い入れが無いので、もう一歩下北沢である意味を感じたかった
明日だけ頑張ろう
成長しないし、変わりもしない。
「花束みたいな恋をした」の主人公2人が、成長し変わっていくのに、この映画の主人公荒川青(若葉竜也さん)は最後まで成長しないし、変わりもしない。下北沢という街もそれを受け流しているように見える。
「明日だけ頑張ろうかなと思えるお守りみたいな映画」
若葉竜也さんが初日舞台挨拶の最後に言った言葉だ。
まさにこの言葉どおりの映画だと感じた。
変わらないことを受容してくれる。
自分の人生を変えるような”重い”映画ではなく、娯楽として楽しめ、でも明日1日分の勇気をくれる映画。
コロナ禍ではあるけれど劇場で観てほしいし、コロナ禍であるからこそ多くの人に観てほしい映画です。
自然体より自然
結論から言うと、とても良かった。
観たいと思っていた、期待していた、今泉作品の日常を切り取った物語が観ることができた。
特に、青とイハが家で話し合うシーンは、
誰もが好きなシーンでにんまりしながら観たと思う。
あの自然な会話、他愛もない話だったり、甘噛みであったり、カーペットがシワになったり、もちろんその会話の間や空気感、そんな日常が詰まったシーンが愛くるしかった。
その後の、期待していた展開以上のカオスもたまらなかった。
やはり今泉作品は、
特別なことが起こらない日常の中での、既視感のある日常ないし、小さなイベントを描くのが上手い。
今回も、その上手さの旨さを感じることができ、大満足でした。
もっとでかい映画館でやってもいいと思うんだ
下北沢が再開発とのことで、今での下北沢の街を残そうと撮影されたこの映画
私は下北沢には行ったことが無いので全くわからないが下北沢loverにとってはきっと感動する映像なんだと思う。
オムニバスとまではいかないんだけど、袖すり合うレベルですれ違った相手とふとしたタイミングでまた再開したりすることあるじゃないですかぁ
そんな小さな縁が繋がっていく映画でした。
恋愛映画というよりヒューマンドラマかな?
愛がなんだで脚光を浴びた今泉監督が実は本当に撮りたかったのはこんな作品でしたって感じの映画
私はユーロスペースで観たけどもっと大きな映画館でもやってほしい。
幸せな優しい気持ちになる映画
大好きな若葉竜也さん主演の本作を誰よりも早くみたくて2年前に下北沢映画祭のチケットを買いました。
そしたら台風がやって来て泣く泣く払い戻した私。
それから緊急事態宣言やらで縁が遠くなっちゃって、諦めきれずに先週千葉でやっと鑑賞。
とてもとてもステキな映画でした!
見逃さなくてよかった。
下北沢の古着屋で働く荒川青くん。
若葉さんの佇まいが下北沢に溶け込んで、青くんの不器用さとか人の良さとか真っ直ぐさとかが伝わっきた。
彼の日常が愛おしかった。
街の上で生きる人びとが織りなす恋愛群像劇に笑ったりびっくりしたり不思議だったり感情を刺激されました。
劇中に若葉竜也さんが弾き語るチーズケーキの唄♪が珍味。
エンドロールで作詞作曲が今泉力哉監督と知り、スゲーー!!と感動。多才な方だな。
今泉監督との思い出といえば…
映画みて階段上がったテアトル新宿の入り口でたまたま会った。なんとチラシをご自身で配っていた。チラシもらってサインもらえたー!
愛を描かせてたら天下一品の今泉力哉監督。
また愛の名作を世に送り出してくれた!
4人の女性たちも1人ひとりが個性的に描かれていて、あるある〜とないない〜のオンパレード。
友情出演の成田凌さんの存在が作品をピリリ!と味わい深くするスパイスになっていて良き。
青くんと下北沢に暮らした気分になったし、幸せな気持ちになって映画館を出ました。
若葉竜也さんとの思い出はまた別の作品で書きます。
観た次の日から劇場拡大でTOHOシネマズでも上映してる。
あと一回みたいな。
ごっつぁんです
若葉竜也の荒川青。
とてもきれいなモテモテのよくわからんわがまま女だけど、彼女はいる。ライブハウスで知らない女からタバコくださいっていわれる。お巡りさんから個人的なことを相談される。本屋の女に親しく話しかけられて、センシティブなことを言ってしまう(その女の深情けもちょっと怖い)。学生映画のめっちゃ気の強い女性監督に出演依頼され、それは告白だと言われ、ガチガチ。出演カットされた映画の打ち上げに行って、お持ち帰りされる。元彼のストーカーからの防波堤役をやらされる。
あぁ、あなたには女難の相が出ていますなぁ。厄除け大師に行きなはれ。
こうゆう男。優柔不断で、マジムカつく。自業自得。なんて、昔なら言われたでしょう。
お巡りさんの複雑なお話は二回聞かせていただきました。三親等ね。でも全然血縁ないじゃん。いけいけ!
あのおじいさん、砂の器や八甲田山、八墓村に出ていた俳優さんらしい。てっきり一般のエキストラのおじさんだと思っていました。失礼いたしました。
あのレコードと古いオルガンがおいてある店に既視感あり。
あっ、思い出しました❗
映画 アイム・クレイジー。
曽我部恵一の店だ。
カフェバー&レコードストア「CITY COUNTRY CITY」
挿入歌も優しくて、よかった。
珉亭(中華)は松重豊が若い頃バイトしていた店で、同時になななんと!甲本ヒロトもバイトしていたことで有名。青の視線を感じて振り向く女の子。えっ👀あの子が? 大変贅沢なキャストでした。
ごっつぁんです。
狭いバーでヤケになっていたおデブさんの役を持って行った元相撲取り。
イハの2番目の彼の十両力士とは関係ないと思うけど、青がエッチの体位を想像する微妙な間と口に出すタイミングよかった。この二人のシーンが一番長くて楽しめました。イハよかったです。この娘、最初から青にすりよって行って、日本酒二合。青をお持ち帰り。なかなかですなぁ~ 関西弁がちょっと自堕落っぽくて、エッチでした。軽くウソつきだった。中田青渚。すごく印象に残りました。
ごっつぁんで~す。
若葉竜也は素晴らしい
体調が悪く後半が意識朦朧だったけれど、前半は傑作の予感ありありの映画でした。今泉作品はこういうのでいいんだ、という。ホンサンスでもなくロメールでもなく、それよりもう少しエンタメに寄ったドラマ。
冨永監督の『南瓜とマヨネーズ』と『愛がなんだ』の延長線上にあるスケッチ風コメディ。「下北沢ストーリー」だな。『あのこは貴族』が2021年の「東京(松濤・銀座)ストーリー」なのといいカップリングな気もした。
しかし圧倒的に若葉竜也だな、と。彼の芝居、彼の受ける芝居の魅力で映画が何割か増しでよくなっていたと思う。
さざ波の様に進む
下北沢という街の雰囲気を醸し出しつつ、そこで暮らす若者たちの群像劇です。
さざ波の様に進む物語です。
感情を剥き出しにする若者ではなく世情に流されつつ生きてる若者たちのちょっぴりほんわかするラブストーリーです。
雰囲気が好き
前半は退屈だったけど所々クスッと笑えて、後半からは、コミカルな所があってかなり笑えた。日常の他愛もない話だけどなんだか愛おしくて面白い。真面目だけど面白い雰囲気を感じる。こんな主人公と出会える人生だったらな‥クセになる。若葉竜也の声が好き。
ずっと寝てられたら楽だけど、それじゃ楽しくないんだよ
下北沢にある古着屋の店員の話
学生の頃に何度か行ったことの有る下北沢ですが、私としてはブランド化されすぎて逆にダサい印象でした。
お洒落でこの町に居るだけでステータスみたいなイメージ。
当時の私はどちらかと言うと上野~秋葉原が居心地いい場所でしたので、真逆の相性だったかも知れません。実際自分の方がダサかったし…。
そんなこんなで下北沢にはあまりいい印象がなかった訳ですが、今回この映画を見て行きたくなりましたね。
やっと下北沢の魅力がわかってきたのかも知れません。本編では街中があまり映りませんが、それでも魅力的だった。
古着屋、狭いバー、古本屋、いやーお洒落っすわ。
本編はシンプルに言っちゃえば恋愛映画なのだけれど、普通の恋愛映画じゃない。
ゆったりと時間の流れる日常を写した映画だ。
そのゆったり感、急ごうにも急げない感が主演の若葉竜也にベストマッチしてましたね。
恋人には愛想つかされて、古着屋では変なカップルが来て、古本屋で気まずくなって、学生の映画撮影に参加して・・・
恋人の喪失感から踏み出そうにも未練が邪魔するし、ただただ引きずって日々を過ごす時間が見ていて心地いい。
女優陣も素晴らしかったです。
古川琴音、萩原みのり、中田青渚そして穂志もえか、素晴らしい演技でしたね。
古本屋の冬子はミステリアスで
監督の町子は映画と恋人でこじれてて
イハはちょっとなれなれしくて
雪はサバサバしてて
う~ん、各キャラの例えが一言では表せないな、いるいるこんな女性、どなたも魅力的でかわいいです。
主人公の周りにこんな子たちが現れるのですからそりゃドギマギしますよ誰だって。
まあ一番かわいかったのは主人公の青でしたがね。
劇中は色んな所で笑わせにきてましたよ、もはやコメディ映画かと思わせるほどに。
警察官との会話
古着屋のカップル
イハとの恋バナ
修羅場
成田凌
何度も思わずにやけてしまったし、笑いが漏れてしまった。
好きなシーン
マヒトゥのライブからのもらいタバコ
何かが始まる予感!?
カフェで店長と会話
後悔と笑い
バーのマスターがびくびくしながら出すウーロン茶
探り探りな対応
だめだ、好きなシーン多くて書き出したらほぼ全部のシーンになりそうなので止めます。
好きだ!この映画。
それからこの映画何回「えっ?」って言うんだよ!って突っ込みたくなるほど「えっ?」って言います。
この「えっ?」って空気感が素晴らしい。
聞き返す、驚く、悲しくなる、何通りもの使い方と場面、まさに「えっ?」の映画でした。
5人は居合わせからのこの映画唯一の疾走感もいい味出してましたね、逃げたー! 走ったー!
次のシーンはいきなり場面変わっちゃうし、あの後ほ展開に想像の余地があるのはいいですね。
結果的にケーキを食う訳ですけれど、いい落としどころでした。
なんやかんや言っても肩ひじ張らない関係が一番ですね。
懐が広い訳でも包容力がある訳でも頼りになる訳でもないけれど、青の隣は居心地がいいんだろうな。
たまにホットケーキの歌が聞けたらきっと幸せですよ。
今泉監督の作品は「愛がなんだ」以降しか見てないけれど、今一番恋愛映画が上手に撮れる監督だと思います。
今後も見てほっこりしたりモヤモヤしたり楽しい映画体験をさせて頂きたいですね。
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劇中セリフより
「なんか丁度いいって言うか…」
熱す過ぎても冷た過ぎても長くは風呂に入れないもんですよね。
ぬるいと長く入ってられるけど刺激がないっていうジレンマ・・・
案外、丁度いいって一番難しい。
普通な感じが心地よい。
スリルとかアクションとか感動とかはないけど、普通な生き方が一番心地いいのかなって思える映画。下北沢の古着屋とか古本屋とかカフェとかの雰囲気が魅力的だった。若葉君の演技もナチュラルで良き。
笑わせる気はないジャック・レモン
※星取りは苦手。何か書きたくさせてる時点で★5つ
街に溶け込むように暮らしている荒川青。
雰囲気のいい店構えの古着屋の店員。
レジでいつも本を読んでいる。
行きつけのbar、古本屋、カフェ
どれも「いい味」の店
折々でのやり取りがまるでコント
こちらはくすぐられて笑ってしまう
一人一人、みんな真面目に生きてるけど
いちいち可笑しいやり取りになる
一見、無口なクール青年とも言えるのにグズグズ未練がましいし、
カメラの前ではガチガチに緊張しちゃうし…
憎めない小市民なのだ。
出ていったスターを追いかけて
「え?いいの?」て言っちゃう小市民感覚も秀逸。
ホントなら非現実的な「芸能人」との恋愛も映画っぽく溶け込んでた。
成田凌なら、ひとまず付き合っちゃうよね的な!
若葉竜也が「アパートを…」の
ジャック・レモンみたいだと思った。
ジャック・レモンが笑わせる気満々なのに対して、あるがままが可笑しいジャック・レモン的な…
ありきたりな感想だけど、
下北沢に行きたくなった
アイネクライネナハトムジーク@下北沢ver.
同じ街で暮らす、名も無き(?)若者たちの群像劇。
何気ない生活を固定カメラでコツコツと、余白たっぷりに積み重ね、気づけば最高純度の映像世界を形成。
一見冗長なようだが、伏線を思わせる台詞や表情(全く何でもないのが憎い…笑)が垣間見られ、作品を引き締めている。
日常の描写でありながら、クスッと笑える絶妙な物語性を随所に感じる。点と点が繋がる終盤は波状攻撃。しかしどの人物もこの瞬間に真っ直ぐ向き合い、必死に受け入れよう呑み込もうとする姿が可笑しくも愛しい。
ゆったりとした作品世界を支える、俳優陣の力量は言うに及ばない。最近注目している萩原みのりさんのショートカットがかっこいい。撮影時期が『佐々木、イン、マイマイン』より前だったのかな。
行きつけ店のマスターと話す安心感や、初対面の異性と赤裸々な恋バナを自宅で展開する不思議な緊張感などは、着飾らない人物描写に長ける今泉監督だからこその表現。何か起きそうで起きない、監督の作風を全感覚で堪能できる一作。
p.s.若葉くんそのままでいいのに、なんでそんなに堅くなるの!!…笑
十両って確かに知らない人多いかも。
不器用な青年の地味で退屈な展開だと思ってましたが、終盤にきてスクランブル交差点的な5人の会話からラストへの展開好きだなあ。訳ありのおまわりさんもいい仕事してたね。
しかし相撲の序列知らない日本人男性って実際どれくらいいるんだろう。
空気感がいい。
若者の恋愛の何気ない日常を描いた作品です。
主人公の優しさ 真面目さ 女性と恥ずかしそうに話すところ。街の空気の様なものを感じて。人との繋がりとか男女の会話も楽しそう。映画を撮るシーンや鉢合わせしちゃう所とか。コミカルに笑えるところが随所にあって楽しめた。なんか ふふっ。笑みがでる
チーズケーキの歌が意外といい。
街の上で
一年も待った分楽しみにした分この映画へのすきが大きくなって、何度も観るほどなんでこんなに好きか考えて、考えて書けるのは、台詞がすきです。放たれる言葉がすきです。
セリフに放ってないとこにも見えてくる、芝居から見える、
そういうとこもすきです。
そこには肯定してくれる安心があって
(そうか、それでも良いんだ、なんだ、)ってうれしい安心で崩れ落ちそうに、(何がダメだったのかに気づき)苦しげにもうれしい気持ちに、何度もなりました。
町子、小生意気な学生映画の監督、何回見ても小生意気すぎで、意識高くてさすがで、ユキの最初の別れ話のときの顔、最後の好きっていった時のあの好きで溢れた可愛さの顔、全く違って見えてさすがでした
中田青渚と若葉竜也のシーンが特に好きです、今作は今泉作品の中の若葉竜也、今まででいちばんだなっていうほど最高に最高です。そして中田さんがとにかく素晴らしかったです。
成田くんやことねちゃんは出てるけど、素人っぽい人が多くて、レベルは...
成田くんやことねちゃんは出てるけど、素人っぽい人が多くて、レベルは高くない。でも、下北沢愛に溢れていて、脚本と台詞、微妙な間がよくて、演劇的というか、映画的というか、日常の偶然の中で繰り広げられ、そこで噴出する非日常性や真実など、とてもよかった。チーズケーキの歌は今泉さんのものなのか。
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