「変わらない想いと変わりゆく街並み」街の上で ゆきさんの映画レビュー(感想・評価)
変わらない想いと変わりゆく街並み
今泉力哉監督が下北沢映画祭から依頼を受け製作された本作。
なぜかいつも行くシネコンでかかっていたので、前のめりで着席♪
若い頃ずっっっと住んでいた下北。
今は大規模開発によりかなり姿を変えましたが、それでもサブカルの街、下北沢の魅力が溢れていました!
何度もの断捨離から生き残り、今も手元にある"南瓜とマヨネーズ"が出てきた時はひゃお♡となりました。魚喃キリコ先生、今の子は知らないかな??
下北といえばの珉亭!!ヒッコリーもビビビもCCCもトリウッドもにしんばもTHREEも数えきれない程行った!
劇団白鳥座の前で自転車の2人乗りでお巡りさんに止められた事もありました。
南口でもよく止められましたw
恋バナは聞いた事ないですが、チャリお巡りさん、多かったです。あの頃。
すみません。時効だから許して。
自分と馴染みの街や場所がスクリーンで見られると嬉しいですよね♪
長くなりましたが、ストーリーは。。
古着屋で働く青(若葉竜也君)が恋人の雪(穂志もえかちゃん)に浮気された上に振られて落ち込んでいる。
そんな中、店にやって来た学生の高橋町子(萩原みのりちゃん)に自主制作映画への出演を依頼される所から、青の日常が少し変わっていき、様々な人々と交わっていく様子と街の風景を描いた作品です。
青をはじめ、登場人物のちょっとしたモヤモヤやおかしみ、切なさなど、全員に共感出来る所があり皆んな愛おしい。
CCCでの会話。
「文化ってすごいよな。マンガとか小説とか映画って残るけど、街はどんどん変わってしまうなぁ」と少し悲観して外の工事現場を眺める店長。
「街もすごくないっすか?変わってもあった事は事実だから」と青が答える。
私は駅前開発前の下北にいたし、その頃の街に愛着があったので、店長の気持ちも良くわかり、しかし、青が言っている事もその通りで、寂しがってばかりいなくてもいいなと思えました。
そしてビックリのマヒトゥ!!
「エンドロールに名前がなかった」と歌う次の歌詞に涙出るやんか!深過ぎてヤバめ!!まるで私達ですね。
スクリーンの向こう側でした。
極めつけはあの5人勢揃い!!
あり得ないけど、あってほしいw
超笑っちゃった。雪がキレてイハに突っかかり、チャリパクして逃げるなんてサイコーなんだがww
ラストも雪に未練たらたらの青が
「いいの追わなくて?!間宮武だよ!!」ってww いい奴かww
とても良く練られた脚本がお見事!
今泉監督の底力を見せつけられました。
大きな事件など起こらなくても、こんなにも目が離せず、ずっと観ていたくなる秀逸な作品でした。
登場人物も全員同じような愛情を込めて、丁寧に作り上げられていたので人物像が浮かび上がっていました。
みんな愛せて高評価でした。
キャスティングもばっちり!
イハ(中田青渚ちゃん)も可愛かったし、田辺さん(古川琴音ちゃん)はもう本当にビビビにいるよねw
間宮(成田凌君)登場もビックリ笑えた。うん。映画にメジャーもマイナーも無いよね!
同感だぜ!
下北にゆかりのある方は深〜く刺さる事間違いないし、街に縁がなくても、ストーリーがとても面白いので是非観てほしいです。
午前中に観たすずめで心が弱っていたので、本作でかなり癒されました。
良かった。大好きです。
シールももらえたヨ♡
ゆきさん、コメントありがとうございます。
5人勢揃いのシーンはサイコーでしたね。
私も青の言動が終始面白くて、下北沢も素敵に撮っていて大好きな作品です。
> 今泉監督の小技を浴び続ける映画でした
めっちゃ幸せなことですよね。
今泉監督の脚本って、大好きです。
他の方のレビューで、最後の「五人がわちゃわちゃするシーン」がお蔵入りの危険性があったと聞きました。驚きです。そうならなくてよかったです。
いつも共感・コメントありがとうございます。この映画は映画館で観ましたが、終盤が別物に振り切ってて、劇場で笑い転げた記憶があります。
萩原みのりさんが超怖かったです。
この映画で若葉竜也さんのファンになりました。
長文失礼しました。m(_ _)m