「棲む人々の気怠げな日常」街の上で lynx09bさんの映画レビュー(感想・評価)
棲む人々の気怠げな日常
下北沢。シモキタ、なんて嘯いて東京のサブカル賢者のふりしたお上りさんを横目で見ながら、普通の日々を過ごす人達の交錯する数日間を眺める物語。
絶妙なリアル感が全体を包んでいるので、会話が噛み合わなかったり間が悪かったりと不協和音の連続の様な展開なのですが、絶妙ないとおしさも全体を覆っているので、良い感じのバランスで後半までグダグタと進んで行きます。そのまま突き進む感じも好きなんですが、群像劇の中心線はきっちりトレースしているので、ちゃんと着地点は存在していたので、「街が有りきか人が有りきか」なんて事を考えながら、気持ち良く劇場を後に出来ました。
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