「あざとさがきになる」街の上で ねこさんの映画レビュー(感想・評価)
あざとさがきになる
監督が思う、いいねの塊みたいな映画に感じた。
こんな女の子、おじさんいいよね、この店も音楽もいいよねって気持ち。
わかるすごくいいって思う。私だって下北沢みたいな街は大好きだし、登場人物はみんな素敵な雰囲気があった。
でもだからか、こういう風に撮って、こんな服着せて、こんな事言わせたら味が出る、みたいなあざとさが目立って感じた。
目には心地よさがたくさん残るのだけど、心がすかすかする。
下北沢のモラトリアムな僕たち感が終始あり、憂鬱なことがあってもなんだかんだお洒落っぽくまとまっているし余裕を感じさせる。
また、登場人物たちと年代は近めだと思うが、人物たちの会話がすごくつまらない。
イハとの恋愛長話シーンも退屈でたまらなかった。電車でたまたま耳に入ってくる男女の会話を聞かされているような感じといったら失礼か。オチも特別な面白みもなく、自分たちだけ盛り上がっているような会話だ。
最後に、マヒトゥザピーポーを知れたのは良かった。バーで流れている音や、最後のうたも、音楽は文句なしに大好きだった。
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