「トンカツ定食の定です」街の上で サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
トンカツ定食の定です
今泉力哉監督ということでかなり前から気になっていた作品。こちらもまた、本来の公開日から約1年間延期となってしまいようやく公開。
本当は公開日に見に行こうと思っていたが、友人に見に行こうと誘われたため見送りに。ただ、今はその友人に大感謝。なんと舞台挨拶が行われることになったのだ。予約開始日になった瞬間にアクセスし、真ん中の席を獲得。興奮が抑えられないまま劇場へ。うわー!楽しみぃぃ!!(舞台挨拶の感想は最後に乗せます)
めっちゃ面白いじゃないの。
正直、舐めていました。もっと寂しい感じで、重い話だと思っていました。全然そんなことない。意外や意外、超笑えるですよ。恋愛よりもコメディ強め。最高やん
下北沢の古着屋で働き基本的に一人で行動することが多い荒川青(若葉竜也)。そんなある日、彼の元に自主映画に出演して欲しいという依頼がきたことから、そこからちょっと変わった日常が始まる。
味わい深いんですよ、この映画。
予告からも伝わる今泉力哉監督独特の雰囲気がたまらなく良くて、マジで居心地最高でずっと見ていられる。「愛がなんだ」「アイネクライネナハトムジーク」の双方の良さを綺麗に取り入れ、監督ファンでも初めての人でも楽しめる素晴らしい映画に仕上がっている。
そんなほんわかとしたお淑やかな雰囲気とは裏腹に、会話の内容はかなりコメディ寄り。そのギャップがまた面白くて、食い違いだったり当たり前のこと言ったり言い合いになったりが笑えて笑えて仕方ない。
若葉竜也も1番好きだという警察官のシーンはマジで笑える笑笑 いや、あんたホントに警察官ですか?ただ話したいだけじゃないの笑笑
そんな感じで主演の若葉竜也と女性4人ももちろんいいのだけど、脇役も光っていて面白い。警察官役の左近洋一郎は存在だけで笑えるし、成田凌も友情出演なので一瞬かと思ったが意外とガッツリ出ていて、割と重要人物。
青によるとある出来事から話が一気に面白くなり、後半の1時間はあっという間過ぎた。この映画の最高到達点とも言える5人のハチャメチャな会話はたまらない。「あんたは黙ってて」「彼氏じゃない...彼氏です」これ笑わない人いないでしょ笑笑 後半は勢いが凄いので、癖になる。こりゃ何度見ても面白い映画だ。
ただ、前半は伏線のためかあまり面白くない。
結構眠たくなるし薄い。後半が面白かっただけに、前半の間延びした感じが「ん?なんでなんだろう」と思ってしまう。BARの会話は微妙だし、笑えるところも少ない。
もうちょっと深みがあっても良かったのかも。
余韻はいいんだけど、共感出来たり感動したりするものが無かったので思ってたんと違ったという印象。愛がなんだのような映画を想像するとダメかも。
いやでも、最高でした。
もっと劇場を増やしてもっと多くの人に見て欲しい。
何度も見たくなるし、何度見ても面白い。後味が素晴らしいよく出来た映画です。是非見てください!
〜舞台挨拶〜
人生初めての舞台挨拶。
テンション上がりまくりでずっとニヤニヤしてました(気持ち悪)。今泉力哉監督、めっちゃ猫背ですね笑 若葉竜也、話めっちゃ面白いですね。中田青渚、超可愛いですね。
Q&Aのコーナーで私の質問に答えてくれた。
ネタバレになるので質問の内容と回答を書くのは避けますが、今泉力哉監督は楽器を全く触れないけど、CDを出したことがあるらしいです笑
今泉力哉監督は無口で暗いイメージを勝手に抱いていたんですけど、結構なんでも話してくれてすごく笑ってて面白くてより好きになりました。映画好きなんだというのとこだわりが強いっていうのが伝わってきました。
貴重な体験をした後、パンフレットを購入して監督のサインをゲット。大切にします!!!
というか、表紙の時点でオシャレすぎ!写真集っぽくてこちらもまた雰囲気がたまらなく良かったです。
御三方本当にありがとうございました!
いい一日となりました。忘れられない一日になりました。ホントにホントに最高でした!!