「若手俳優陣が光る日常エンターテイメント!」街の上で バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)
若手俳優陣が光る日常エンターテイメント!
観たかった作品です。
良い!良いのです!好きです!
邦画ベスト5圏内がまたまた来ました。素晴らしかった。
まず、演者さん達に拍手喝采です。
若葉さん、主演の重責をしっかりやり切ってます。
いやー、若葉さんいーですねー。
青クン、居そう。いや、居るな。今、下北沢に。
そんな空気感作ってますし、人物像がくっきり見えました。
さーらーに、若葉さんと絡む四人の女優さん達がイイ!
皆良いっす。これまた、いそう。いや、居るな、下北沢に。うむ、吉祥寺にも?いるかも?
演出の力はもちろんですが、その演技、セリフ、セット、なにもかもがリアリティと創作の狭間な感じで良いのです。とっても。
リアルが過ぎるとドキュメントっぽくなっちゃうし、創作すぎると、「うそーん!」な印象に。
その「過ぎる」がないのです。全編。
男女の恋愛模様、関係は主に会話劇で描かれるのですが、リアルなんですよ。二人が作る空気。
サツバツ
ドキドキ
トキメキ
カンチガイ
ドッキン
イライラ
ムカムカ
イイカモ
タラタラ
あるわー、あるあるだわーな感じがたまらんのです。
いろーんな人間関係の空気感を見せてくれます。
きっと製作陣、演者さん達が描く世界、演じる人物をビシーっとおさえているからなんでしょうね。
居る居るー!に思う方々が動けば、それはリアルな創作物語になりますよね。
それと、脇を固める演者さん達もイチイチ良いのです。ほんと、全員で下北沢を演じてる気がしちゃいました。
うーむ、合言葉は、
「共感者はいるかもしれないコダワリ」かな?
監督は下北沢が好きだからこう描いているのか?
斜め上(または下)から見てちょいと小馬鹿にしているのか?(笑)そのあたりも、かなりくすぐられる作りになっているなーって思いました。監督に聞いてみたいですね。
全てパラレルで進んでいるように見えて、狭い青クンの世界(下北沢の住人のメタ表現なのかな?)だからこそ、迎えるラストの極上のエンターテイメント的盛り上がり。今まで沢山のドラマでみた鉢合わせシーンのベストを観た気がします。
あと、伏線回収見事。気持ちいいです。
あぁ、面白かった!必見、傑作です。
追記:成田凌さん、恐るべしです。出演作にハズレなし。