「【優しさに囲まれた綺麗事だが…】」ザ・ピーナッツバター・ファルコン abuさんの映画レビュー(感想・評価)
【優しさに囲まれた綺麗事だが…】
「こんなの映画だから」
そう片づけてしまうのは簡単だ。
実際にダウン症の当事者を起用し、共演俳優やスタッフからも確かな“優しさ”が伝わってくる。
ただ、ダウン症の世界が現実には、こんなに単純で穏やかなものではないだろうという思いも拭えない。
それでも本作は、まるで『トム・ソーヤ』を見ているかのような、青年期のひと夏を描いている。
逃避行でありながらロードムービーでもあり、スリリングな要素もあって、映画としてのボリュームは十分だ。
人に積極的に勧められる作品ではないし、
「この映画が好きだ」と大きな声で言えるタイプの映画でもないかもしれない。
それでも、この映画に出会えたこと自体は、とても嬉しく思う。
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