「"リングネーム"」ザ・ピーナッツバター・ファルコン 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
"リングネーム"
そうだ!マーク・トゥエイン"ハックルベリー・フィンの冒険"を現代に。
アメリカ南部の自然や景色に流れるカントリー/ブルースと雰囲気が良く、近代的な要素は薄れアナログな旅が始まる。
言い方は悪いが、ダウン症や障害を持った主人公を感動的に煽った演技や悲観的な描写で描く作品は数知れど、ザックのキャラクターは序盤の脱出シーンから常に勇ましく、未来を明るい方向に目指した行動に好感が持て、一人の男として逞しい。
ラストも現実的な現状を描かずに、夢の楽園へ、ここからが三人のスタート的な清々しい素敵な終わり方。
周りのキャスト陣も魅力溢れるキャラクターだらけで、一人一人に共感が持てる役者ばかり、特にブルース・ダーンとジョン・ホークスが渋い。
マシュー・マコノヒーの「MUD」を始めて観た時の感覚と似た雰囲気があるようで?感動的イメージからスルーしようと勝手に決めていたが、観て良かった。
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