「陰鬱な塹壕と明るい田園風景」再会の夏 よしさんの映画レビュー(感想・評価)
陰鬱な塹壕と明るい田園風景
第一次世界大戦後のフランス。ある罪を犯して収監された元招集兵と、彼を尋問する軍判事の物語。
WOWOWでは、ヒューマンミステリーと書かれていましたが、ミステリー要素は殆どない人間ドラマでした。
テーマは・・・多分二つ。
まず、戦争の残虐性に対する批判を、元招集兵とその飼い犬を通して語ります。
そして、もう一つは、元招集兵と妻の再会です。
決して軽くはないテーマのはずですが、軍判事の人柄と暖かい陽射しに包まれる田園風景が程よく中和します。
鑑賞後には「暖かい陽射し」の記憶が残る、そんな映画です。
ミステリーを期待して鑑賞した私には高い評価は付けにくい作品でしたが、とても完成度の作品だと思います。
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