「バッドではいられない時代のバッドボーイズ」バッドボーイズ フォー・ライフ バッハ。さんの映画レビュー(感想・評価)
バッドではいられない時代のバッドボーイズ
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マイケル・ベイはしれっとカメオ出演しているが、やはりこれはマイケル・ベイのバッドボーイズではない。不謹慎で、能天気で、ムダにハッタリとスケール感だけでできているのが「バッドボーイズ」だと思っていたが、当然ながら17年ぶりの新作である以上、マイクとマーカスも年齢や時代と向き合わねばならず、キャラも作り手もそこに挑んで葛藤しているのが伝わってくる。
では、バッドボーイだったマイクが若者たちを認め、仲間としてチームプレイの大切さに目覚める話を「バッドボーイズ」として描く必要があったのか? 正直そこはまだ判断がつかないし、結局「まだまだやるぜ!」的なオチになってしまったことにも戸惑っている(その点は『エンド・オブ・ホワイトハウス』シリーズなんかの方がうまくやっていた)。
最近のニュースによると『リーサル・ウェポン』も新作が企画中だという。80年代、90年代のアクションキャラたちが、果たして老醜をさらす日が来るのか来ないのか。若い世代にはどうでもいいことかも知れないが、時代に葛藤する中年世代には思いがけず感慨深い作品だったと思う。
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