気候戦士 クライメート・ウォーリアーズのレビュー・感想・評価
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再生可能エネルギー100%転換技術は今や揃った
石油・石炭燃料にすがり、原発を持ち続け、経済成長を継続的し続ける日本は、もはや大変な後進国であることを教えられた衝撃的な映画。映画美学校で観た今日の試写、我が身の無知、無頓着を、頭から水を掛けられたようなおもいだ。
日常化した温暖化効果ガスによる環境破壊、その結果としての気候変動に対し多くの言動は逼迫しているが、今日のドキュメントはもはや言葉による運動ではない。産業革命以降1世紀あまり、様々なテクノロジーにより近代生活を謳歌してきたのだが、我々は、従来とは全く異なる技術によって、その困難を克服しようとしている。地球上様々な所で活躍する気候戦士たちの活躍をこのドキュメントはリポートする。
太陽熱、風力発電、その技術力は現実化されたが、今後もっとも重視すべきはバイマス発電、この技術のポイントは代替エネルギーの生産だけではない、地球上に蔓延するCO2の減少にある。つまり、技術によって得たるエネルギー、その源たる炭酸ガスを如何に土に戻すかにある。もはや再生可能エネルギー100%転換技術は揃っている。「第4の革命」とはバイマスによる土と食糧の確保にある。
映画では喜劇的な前時代の政治家トランプがパリ協定に触れ、石炭石油復活策を進める姿は痛々しく、早くから脱炭素を訴えているシュワルツェネッガーはたくましい。相変わらず、沢山の原子力発電所を抱えほくそ笑む、江戸時代の悪代官のような我が国の推進者たち、ドイツそして世界中の戦士たちの活躍に早々に目を向けなければならない。
持続可能であること
果たして地球は、人間活動によって温暖化してるのだろうか。
地球は、太陽活動の低下や相次ぐ火山の大噴火で、17世紀半ばから19世紀まで寒冷化したと言われている。
そして、今の温暖化は、地球の大きな気候変動のなかで温暖化してるのであって、人間活動が原因ではないのではないかというのが、化石燃料を出来るだけ多く使いたい人たちの根拠となっているところだ。
しかし、地球では多くの緑が伐採にあい二酸化炭素を吸収する容量は著しく減少し、有害な物質が空気中にあふれ、化石燃料を背景にした戦争や紛争は絶えることはない。
仮に、地球の温暖化の科学的根拠に曖昧なところがあるとしても、人間活動の持続可能性が脅かされていることは確実だ。
それに、代替エネルギー、再生可能エネルギーは存在しているのだから、それに移行する方が人間活動の持続可能性は高まるのではないか。
温暖化と言うと、化石燃料を使いたい産業界は、温暖化してないとか、寒冷化してた時代と比べるのはおかしいと主張しようとする。
だから、僕達は、もっと持続可能性を個々が真剣に考えるところに来ているのではないかと思う。
トランプだけが悪いのではない。
日本も同じだ。
石炭火力を考える前に、東北では地熱発電が有望だ。
だが、国立公園法があるからと、原発派や化石燃料派はこれを「出来ない」理由に利用しようとする。
そうしたところから献金のある政治家も、代替エネルギーには及び腰になる。
同じだ。
個人的には、人間活動によって地球の温暖化は進んでると思う。
しかし、僕は、僕達の世界が持続可能であるために、循環型と思われる代替エネルギーや再生可能エネルギーを利用するべきと思う。
「温暖化したら大変なことになる」は、何か「悪いことしたら、神様のバチが当たる」みたいで、ちょっと時代遅れに感じてしまう。
持続可能であるために、僕達はどうあるべきかと問う方が、皆で、どうあるべきかと考える機会を共有することが出来るのではないか。
そして、前進するのではないか。
そう思う。
次世代への見送りは許されない時代に
有り得なかった原子力の安全神話が崩壊した現代、それでも採掘・抽出の尽くす限りを押し進める為の雇用創出を図る米国政府の政策は、健全な地球環境の喪失に直結した愚行である。いつの時代も、地道な草の根活動こそ原動力の根源であり、健全で善良な、地球に対する誠意と責任を伴う活動に加担する行動に、躊躇が許されない瀬戸際の世代なのだ。
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