劇場版 そして、生きるのレビュー・感想・評価
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3.11を新たな視点で見直そうとするWOWOW初単独配給作品
3.11の被災地で出会ったボランティアの若者たちが、それを機会にお互いが自分らしい生き方を模索し合い、苦闘の果てにあるべき姿を見つけていく。基本的なフォーマットはヒューマン・ラブロマンスだが、何かを失い、そこから立ち上がろうとする彼らを通して描くのは、同じ喪失感からの脱却。岡田惠和の脚本は、被災地の現状をリアルに伝えたり、原発問題に特化するでもなく、このテーマをラブロマンス(=エンタメ)に落とし込むことで、新しいアプローチを試みている。WOWOWが「連続ドラマW」枠で6話完結という形で放送した作品を、劇場版に再編集し、さらに、初の単独配給に踏み切った理由は、そこにあったのではないか。主人公たちが語り合うボランティアに参加した本当の理由、仕事として関わる人助けとボランティアの根本的な違い、等々、脚本家の息子が実地で体験したという事実が物語に盛り込まれている点も注目だ。主演の有村架純、坂口健太郎を囲む共演陣の充実ぶりも含めて、公開規模は少ないが、今週末公開作の中でもオススメの1作だ。
納得できますか⁉️
wowowTV版で観て良かった、と思いつつ、
有村架純が演ずる生田瞳子のこれでもかこれでもか、という不幸てんこ盛りで、その都度びっくり‼️
瞳子は、清水の子を身ごもりながら告げず、結局駄目になり、清水のこと好きなのを知っているユリが取ってしまい同棲してしまう。
妊娠を告げなかった事、納得できない、
育ての父も無事産まれるよう気遣ってくれていたし。
ユリ、ちゃんと同僚の時に聞いているのに
、さらに飽きて出て行く自由人と言えば聞こえがいいが身勝手にしか映らない。
瞳子、なぜか一緒になった岡山天音扮する久保の娘を産んで直ぐぐらいかに、久保が詐欺で捕まり刑務所に。
どんなツテかは描かれていないが、NPO法人みたいな共同生活の場所で娘共々暮らしている。ここ安心安全だな。たくさんのお母さんがいて相互に子供を見て皆で育てている感じ。そこで久保を待つ。
偶然現れた坂口健太郎の清水と再会してしばし案内役として行動を共にする。
バス停で別れるが、観ている人皆、
『一緒について行きなさい❣️』
と思った筈。瞳子もグラついた筈。
でも、行かなかった。😢
なぜか?娘がいるから。
久保との間にできた娘がいるから、
二人でお父ちゃんを待とう❗️と
また新たに心に誓い手を繋いで野道を帰る。
やはり、母として生きるにしても、清水と一緒になってもいいじゃないか⁉️と納得できない。
久保は、離婚していい、と言っている、
だけど、久保が出て来るまでは別れられないかなぁ。
女として生きるなら、清水のところへ。
母として生きるから、行かなかったんだろうなぁ。
しかし、モヤモヤグジュグジュする私の心は、
どうにかして清水と一緒になれないか?
と考えたが、この不幸てんこ盛りのお話、
それでは駄目なのだ。主人公の思いのままになってはいけないことに気づいた。
不幸てんこ盛りの話で一貫したかったのだ。
有村架純さんには辛抱して終わって貰うことに。
この大体のこと納得いかない。
ドラマ版の視聴の感想ですみません
Netflixで六話視聴。
劇場版のみの視聴者が興味を持つかどうかわからないが知りたいと思う人がいたら見ていただきたい。
これを二時間にまとめたら駄目だと思う。
削る場所なんかないと思う。
削ったら軽い話になりそうだし、映画版見た人で割とそう言ってる人も見受けられる。
根本的にこういう話は好きじゃない。
話の展開も古くさくて昭和か!っていうリアリティのなさ。
有村架純の演じる女の子が、こんなのいるか?っていうレベルの自己犠牲女で、
せめて最初の子が元気に生まれてたら、この子は実は!みたいな流れもあっただろうに、と途中はイライラが止まらない。
私の個人的な嗜好で言うと
ボランティアというのが全く身近ではない。
出来ればそういう方々に助けて頂かなくてもよい人生でありたいし、それは多分みんながそうだろう。
自衛隊の救助も頭が下がるし立派な方々だと思うけれどお世話になる事なく人生を終えられたらと願うばかりである。
JICA は、アフリカの人達と交流する事が多々あったりするとそういう関係で結婚したカップルに出会う事がある。
彼らはその後も上手く行く時もあれば行かない事もある。
それはただの国際結婚とは違うし国内のカップルのとも同じ条件には見えない。
この六話で、前半の三話はもう (言い方悪いけど)クソドラマの部類。
親を亡くした子の苦悩や
彼らがボランティアに走る感じ
苦労の発表会みたいな事も
若いよなあというか、ああもうそういうのいいわ、って思ってしまう。
その(言ってみれば) 偽善とも捉えられがちの感情が
後半に一気に回収されていく。
一つ残らず。
ひとつひとつ 丁寧な描写で回収されていく。
実の親ではない母が、父が
不幸にも親を亡くした子を「絶対に幸せにするから」と言って本当に我が子以上に愛情を注ぎ、彼も彼女もちゃんと幸せに育つ。そして
その子たちが成長し、やはり心の底では拭いきれない傷を隠し持ってて、運命の相手とお互いが信じたにも関わらず傷はさらに増えていく。
当初思う 「なんで言わない?」という視聴者である我々の言葉を代弁する彼女は、
言ってみれば恋敵なんだけれど、彼女はまったく嘘偽りなく正直で率直でダイレクトで、悪意はどこにもない。
ましてや うじうじした男と対照的に生きる瞳子に対し友情の気持ちは変わらないように見える。
ラスト、パソコンの中で微笑む瞳子を見つめる彼の目。
そういった細かい間を削ってしまうと
坂口健太郎のこの作品での素晴らしい演技が意味のないものになる。
詐欺罪で刑務所に収監されている夫を待ちながら、一人で強く娘を育てる彼女はもはや 母である以外の何者でもない。
母である事が全ての強さの根源だから
彼がやって来ても彼女は凛と立っていられるし、彼にそういう姿を見せていたいのだという気持ちが痛い程わかる。
そう言った意味で
二時間程度の劇場版にしてしまう意味を見出せない。
と思ってしまった。
運命に翻弄されながらも生きる2人に涙、ドラマを縮めたのが透けるのが残念
WOWOWの連続ドラマとしてやっていたのを知っていたので、これが映画になると聞いて嬉しかった。単なる純愛を描くわけではなく、リアリティを持ち合わせているからこその良さが出ていた。
岡田惠和の脚本だけに、人間の繋がりを暖かく描いているのだが、何せ重い。東日本大震災のボランティアがきっかけに繋がったふたりを軸に、数多くの試練を越えて生きていく姿が描かれるわけだが、割とバサバサ試練が来る。ドラマを縮めたとは言え、なんだか寂しい。救いがあまりないと言うか。生きる力をくれるようなメッセージを受け取れる一方、映画作品としては楽しく観れなかったように思う。
雰囲気の柔らかな作風と、それぞれ難しい役どころが希望への誓いを目指すような作品。若干合わなかったかも。
泣ける所は泣けます!でもちょっと、、な所も。
両親を幼くして亡くした過去を持ってる
2人の話です。
幸いにも2人とも育ての親に恵まれて育ち
震災のボランティアで出会います。
お互いに両想いで結ばれます。
それから物語がはじまるかと思いきや
割かしすぐに離れてしまい、それからの2人を
描くのですが、、
なんで2人はちゃんと連絡して話しないのかなー!?
が気になってしまい、感情移入が、、、
有村架純の気持ちも分かるけど
坂口健太郎に選択肢を、、、
でも2人を育ててくれた両親の気持ちは
感情移入しまくりで所々で泣けました。
後、萩原聖人よかったです。
坂口健太郎に逃げちゃダメだろー
こっちに逃げちゃダメだろ!
と言った時、凄い納得しました。
主演の2人がキレイに生き過ぎてる様にみえたのが
ちょっとな部分かな。
最後のバス停のシーンは、僕は好きです。
ハッピーエンドじゃないけど
2人は両想いで、、それぞれしっかり生きていける。
良い話だが…
良い話だが、あり得ないこと満載。
あの場面で、気仙沼で再会するか?
久保くんと清隆カップルが、あそこで出くわすか?
映画だからと言われるとそこまでだが、強引な感じが強い。
有村架純さん、可愛かった。
命のバトン
気仙沼でのボランティア活動や3.11後の人の生き方。大学生たちの心の支えは何だったのだろう。女優志望だった瞳子、ボランティアに生きがいを見出した清隆。男女の関係も自然な流れで、事件が起きてまた生き方の考えが変わる。爆破テロに巻き込まれたとき、怪我よりも少年に「偽善者!」と言われたことの方が辛かったに違いない。ボランティアは無力なのか・・・と。
瞳子の両親は幼い頃に交通事故で亡くなった。清隆も両親を亡くして叔母夫婦に育てられたという共通点があり、実の親以上に家族らしさを見せてくれていた。一方、気仙沼での理髪店経営の坂本(萩原聖人)もとても良かった。自分で散髪する人が多くなり、理髪業そのものも客足が遠のいてる事実。職業観も見せてくれていた。
8年の流れの間に、瞳子の新恋人・久保(岡山天音)、清隆の新恋人・ハン・ユリ(知英)とパートナーも変わり、職業も変わっていく様子。唯一がむしゃらに仕事をしていた久保は詐欺罪で逮捕されるという事件も。
生きることと働くこと、それに運命が加わり、共感できたりできなかったり。様々な感情もわきおこるけど、ドロドロと動くわけでもなく、最後はすがすがしい気持ちで彼らの生きざまを見届けることができた。まだ若いんだし、これからも色々あるよ、きっと・・・
色んな意味で辛い
清隆の仕事、そんなに「今」重要か??と思うんですよね…。「今大切な時期だから」と妊娠すら告げない瞳子だけど、いやなんでそんな背負う?特段「彼じゃなきゃいけない」って仕事でもなさそうだけど…。
瞳子の超超独りよがりと、出自こそ大変でも今はなんだかんだ恵まれている清隆……全く同情も感情移入もできない二人。
岡山天音の役なんて完全に当て馬。ドラマではまだましだったけど、劇場版は当て馬感が増していて、こっちが辛いわ。
ドラマの総集編に見えるけど、なんなら震災関係なくなっていてより酷い。劇場版のあらすじでも「珠玉のラブストーリー」となっていたから、別物というかスピンオフというか、違うものとして扱ったほうが良かったように思う。
映画になるとちょっと大変かな
WOWOWというのは時々質の良いドラマやアニメをつくります。このドラマはエキストラの友人から撮影の様子を教えてもらったりして余計楽しめました。ドラマの頃は加入しておらず、最近劇場版を観たのですが、やはりこの様々な人生模様を凝縮したがための説明不足はあった。でも、あらかたは面白く、最後に住田に住む場面が雰囲気よく復興地区の人々の気持ちもよく表れていたと思う。人生なにがあるか判らないがだからこそ面白い。
有村架純ちゃん久しぶりに好感持てる役
オリジナルドラマは見ていません。オリジナルドラマが、どのくらいの長編だったのか分かりませんが、約2時間へ短縮すると、説明不足な点も多々…。それを承知したうえでの鑑賞なので、こういうシーンがあったんだろうなぁ…なんて汲み取りながら鑑賞しました。
3.11の地震が関係していますが、ストーリーは、至って普通のラブストーリー。ただ、有村架純ちゃん、不幸のオンパレードって感じですね。若干、自分で、不幸になる道を選んでいる気配もありますが…。
ラストは、あれで良かったんでしょうか…。やっぱり、ラブストーリーは、ハッピーエンドで終わってほしいもの。私は、既に、離婚しているのでは…と思ったんですが、そうはいきませんでしたね。まあ、誰でも、忘れられない恋はあるものです。きっと、二人とも、死ぬまで、覚えているんでしょうね…。いえ、覚えててほしいものです。
それぞれの人生に幸あれ
有村架純×月川監督の舞台挨拶付き鑑賞。舞台挨拶時に目の前を通った有村架純のオーラと笑顔に瞬殺されました。
テレビドラマは未鑑賞ですが監督の話では300分のドラマを135分に凝縮した内容とのこと。震災後の人間模様を上手く描いている作品で二転三転する展開に最後まで釘付けになった。キャストもピッタリな印象で有村ワールドを存分に堪能した。それぞれの人生に幸あれ。
2019-241
3回泣いた (TДT) 叶わぬ恋には敵わない
恋愛ものは苦手ですが、有村架純さん登壇と知り、即チケット購入。
架純さんは、3回目のご挨拶で、若干お疲れ気味でしたが、感涙しながら電話してきた太鳳ちゃんのエピソードが微笑ましかったです。
太鳳ちゃんの感涙インスタ
https://www.instagram.com/p/B3V9-XcFN9N
肝心の映画の内容ですが、自分は3回泣かされました。
各感涙ポイントと全体の感想の4つに分けて書きます。
1. 真二のプロポーズにウルッ
父の深刻な病状が明らかになった後、瞳子を守りたいからと、回りくどくされたプロポーズ。
高校時代にも撃沈してるし、理髪店に通い詰めてもなびかないので、断られるのを覚悟しながらのプロポーズ。
あまり、モテてこなかった自分にはあるあるの状況。
切り出す際に振り絞った勇気を思い出して、ウルウルしちゃいました。
2. 和孝の死に際の回想に感涙
癌に倒れた和孝が、死に際に思い出したのは、娘として育てた姪の瞳子。
肉親を失い、幼い姪を抱え呆然とする和孝に「笑顔」と微笑む瞳子。
両親を失った幼子を守らねばと、決意を新たにした和孝の覚悟が伺える。
独身を通したらしい和孝。
ともすると、幼子を抱えていたことが結婚できなかった原因かも。
でも同時に、瞳子を育て上げることが、生きる支えになったのだろう。
3. ラストの「今でも大好き」
清隆をバス停に送った瞳子が告げる「今でも大好き」。
叶わなぬ恋に傷ついた男なら、同じセリフ告げたい相手は必ずいる
自分は相手に疎まれているだろうから、こんな場面はありえないし、あっても意地を張っちゃうかもしれないけど、本心では「今でも大好き」と叫びたい人はいる。
ただ、目の前の現実を大切にしがちな女性にも、同じ思いがあるのかどうかは分からない。
男の自分は、叶わなかった恋の感情を引き釣り出され、エンドロールの間中、涙が止まりませんでした。
4. それでも、瞳子は忖度間違い
人の人生の是非を論じられる身分じゃないけど、それでも瞳子が妊娠を清隆に告げなかったのは、忖度間違いな気がする。
海外に飛び出そうとする恋人を邪魔したくない気持ちは分かる。
それでも、自分の子供の運命に関わる権利はあるはず。
結果、流産なったとしても、自分の子の母になろうとした人に、寄り添っていたかったのでは。
この忖度こそがストーリーの主軸になっているが、必ずしも共感できないので、ラストの台詞を言わせるために、脚本家が意図的に課した過酷な運命のようにも感じてしまう。
ただ理由はどうあれ、現実でも愛し合う二人が結ばれないことはある。
脚本家の神の手の仕業であっても、叶わぬ恋を経験していると「今でも大好き」の強さには敵わない。
ここまで波瀾万丈なストーリーとは思わず、ぴっくりしました。
WOWOWのドラマは見ていません。
スタッフ・キャストに惹かれたのと、「3.11」が絡んだ話ということで鑑賞しました。
震災のシーンが出てくるのは覚悟してました。
けれど…
ドライブ中にトラックが突っ込んできて両親を失うのに始まって
・体調不良でオーディション当日に意識を失い
・オーディションは結局参加できず、さらに妊娠と分かり
・彼には知らせず一人で育てると決意したものの
・彼とは分かれる形となってしまい
・なのに流産してしまうし
・父親(おじ)の病気 余命1年と分かり
・親友から元カレと暮らしていると手紙が届き
・まだまだ続きますが省略っ
…
なんですか、この苦難苦行のてんこもり…
フランダースの犬のネロ
母をたずねてのマルコ
ペリーヌ物語のペリーヌ
家なき子のレミ
往年の「カルピス名作劇場」の主人公たちが頭をよぎってしまいました。
(※ 家なき子はカルピス劇場ではないかも…)
ヒロイン役の有村佳純さん
弱そうに見えて、実はとてもたくましい女性を熱演・好演してます。
上手な女優さんとあらためて認識。
最後に
「田舎の道っていいよね」
こんなセリフだったかと思うのですが
田舎の道。赤信号。車の中でキスする場面。
信号はとっくに青。
他の車がまったく通らない交差点で、じっくりキスした後のセリフ。
クラクションとは全く無縁の交差点のひとコマ。
今回のお気に入りです。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
たくさんのシーンが心に残る
この8月に東京芸術劇場で芝居「お気に召すまま」を観た。坂口健太郎と満島ひかりが主演のシェイクスピアのラブコメディである。そこそこ笑えて面白い芝居だったと記憶している。
実物の坂口健太郎は背が高く肩幅が広くて腕も太い、いわゆる偉丈夫である。膂力溢れるその肉体から静かに放つエネルギーは、分厚い存在感となって舞台を支配していた。これほど肉体の印象と人物の印象が乖離している俳優も珍しい。
そういう意味では本作品の、寛容で温厚だが生のエネルギーに満ちている主人公清隆を演じるのに最適の配役だったに違いない。リアリティのある、とてもいい演技をしていた。相手役であるもうひとりの主人公瞳子を演じた有村架純は「フォルトゥナの瞳」のときに比べて目に力があった。坂口健太郎に負けない、素晴らしい演技だった。
子供が幼いうちに死んだ両親は子育ての苦しみを味わわない代わりに、子育ての喜びを味わうこともない。子供を引き取った人は子育ての苦しみと喜びの両方を引き継ぐ。いい人間に育ってくれたらそれだけで喜びになるだろうが、反社会的な人間になってしまったら、苦しみは何倍にもなる。自分の子育ては間違いだったのか。本作品では、育てた人と育てられた人の双方の視点が語られる。
運命の女神は屡々残酷になる。登場人物たちの殆どが善人で、他人の立場に配慮し人の気持ちを思いやって、清く正しく美しく生きてきた。なのに悲惨な目に遭う。それはときに人災であり、ときに自然災害だ。
しかし誰も、運命を呪うことも他人のせいにすることもなく、自暴自棄にもならない。ただ日常生活を淡々と、人との出逢いやふれあいを大切にしながら生きていく。別れもまた、出逢いと同じくらい大切な宝物だ。人は別れた人の思い出を大事に心の奥に仕舞い込む。
島崎藤村の詩を思い出した。「惜別の歌」として広く知られているのでご存知の方もいるだろう。
わかれといへば むかしより
このひとのよの つねなるを
ながるるみづを ながむれば
ゆめはづかしき なみだかな
人との出逢いに限らず、事故との出遭い、災害との出遭いは、運命と言うよりも偶然と縁起の為せる現象で、人知の及ばぬところである。恨んでも仕方のないことだ。人はいいことも悪いことも、楽しいことも苦しいことも、すべてを受け入れてただひたすら生きていく。
本作品は人間をやさしく見守り、人生を力強く肯定する。人は泣き、人は笑う。出逢いがあれば必ず別れがある。そうやって人生が過ぎていく。観終わったあとも沢山のシーンが心に残っていて、瞳子の涙と笑顔がいくつもいくつも脳裏に浮かぶ。素晴らしい作品だと思う。
闇があるから光がある
小林多喜二の名言
闇があるから光がある。そして闇から出てきた人こそ、本当に光のありがたさがわかるんだ。
世の中は、幸福ばかりで満ちているものではない。不幸であるから幸福がある。
ヒロインは不幸続き
幼少の頃両親が交通事故で自殺
未婚の母を決意するも死産
友人に彼氏を奪われる
育ての親が癌で他界
夫が詐欺で逮捕
ヒロインの元彼も不幸な過去を背負っている
生きる意味を探してもがいている
ダイナーで気づいてはいたが知英の日本語の上達ぶりがすごい
日本人役や在日朝鮮人役でも充分いける
むしろ韓国人留学生の設定のため日本語が上手すぎて逆に不自然
「弱い男!」とヒロインの夫を罵る時だけ韓国語寄りの日本語
韓国じゃなくて日本を中心に俳優業をすることに言葉の問題で無謀だと当初は思っていたが彼女はたいしたもんだ
任侠学園では悪役だった光石研がヒロインの育ての親役を好演
盛岡気仙沼住田でロケ
岩手では北上だけで盛岡上映無し
宮城は石巻だけで仙台無し
近畿は京都のみで四国は香川だけで知らない町
東京山手線内は渋谷のみ
もっと多くの人に劇場で見てもらう努力は初めから放棄したのか
これも予定通りだろうけど上映期間も短い
WOWOWの連ドラ総集編とは思えないほど良作だけに残念
共感できない部分はわりとあった
その一つにいくら好きだからといって迷惑をかけたくないとはいえなぜ彼氏に黙って産む決意をしたのか
でもそれはそれほど重要なことではないともしばらくして思えてきた
僕は女じゃないから共感をそれほど大事にしていない
世の中自分とは違う人がいたっていい
共感できないけどそういう人もいるんだなと思えたらいい
夫や友だちや職場の仲間なら共感もある程度大事だが世の中の全ての人と共感できるわけないじゃないか!
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