魔界探偵ゴーゴリII 魔女の呪いと妖怪ヴィーの召喚のレビュー・感想・評価
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見えないお友達を増やし続けるゴーゴリ
前回、無事に?魔界探偵ゴーゴリとなったゴーゴリはイマジナリーフレンドと口論をしたり女を求めて裸で川に入ったり、引き続き変態的な行為に勤しむのだった。
妄想の産物でしかなかったハーレム展開が現実味を帯びていき、気が付けば三角関係に。イマジナリー三角関係。そして修羅場。ゴーゴリも驚きの修羅場。おいゴーゴリ、人妻と幽霊はどちらもいばらの道だぞ。悪いことは言わん、ヤメテおけ。
しかしこの男は何故モテるのだ?コサックの村でロシア人はモテるらしいが、ゴーゴリは残念ながらウクライナ人だしな。もしかして顔が青白いからか?。ゴーゴリ以外にもやたらと青白い人が出てくるよね。多分、青白い人たちは闇の世界に関わりのある人だよね。闇の世界の人はモテるのかな。
しかし三角関係なぞにいつまでもかまけている場合でもないぞ。事件は次々に起こる。
次々に起こるが、それも無視してヴィー召喚。なぜだ!?
今はヴィー関係ねーだろ!これ以上イマジナリーフレンドを増やすな。後戻りできないほどのヤバい人になっちまうぞ。ただでさえ疑われてんのに。てか、どー考えてもゴーゴリが怪しいヤツだよ。ヤバいよ。
クライマックス、ヘタレゴーゴリは儀式の最中も大人しくしていられない。無駄に床板をギーコギコ。ゴーゴリ頑張れ!頑張ってじっとしていろ!
このままだとロシア映画史上最もヘタレなキャラクターに認定されちまうぞ。頑張れ!昇天するな!
と、まぁ、少々茶化したレビューになったけれど、かなり面白かった。
黒騎手のエピソードと、絡むのか絡まないのかわからない直接関係ないエピソードが畳み掛けるように展開するスリリングさは最高だったね。
相変わらずテレビドラマ的ではあるけれど、星5つでもいいくらい満足したし、予告編を観てもさっぱりわからない続編がすごく楽しみになった。
前作で星をサービスしたので今回は厳しめに星4つにする。
ゴーゴリに戦う未来はあるのか?
電気ショック療法は平賀源内だけではない
魔女を倒すエクソシストと共闘するシーン、足場板を踏み外して結界が破れたり閉じたりを繰り返す処はドリフコントを彷彿させるドタバタコメディ風。登場キャラが変人だらけで仰々しいホラーというよりコミカルさが目立った。
飲んだくれ医師と木こり(と娘)が加勢。
臨床医師を辞めたボンガート医師の成長物語
1週間前に観た前作の内容を思い出せないほど記憶力がない・・・困ったものだ。冒頭では醜いケロイド状の顔の羊飼いヒョードルを純愛で慕う少女ダリンカのエピソード。そのダリンカの姉も恋人がいるのに父親は金持ちと政略結婚させようとしていた。サンクトペテルブルクの小さな村の貧困さを物語っている。
1809年のゴーゴリの出生の秘密についても語られていて、6人の子供がいたのに最も病弱なゴーゴリしか生き残っていない悲しいエピソード。黒騎士の男が誰なのかという謎も、コーマ・ブルトという男の登場によって核心に迫ろうとするのだが、彼は神学者であり、悪魔を追い続けていたという。謎は3作目に持ち越しか?
一方、ゴーゴリは人妻のリザと愛し合っていたのだが、横恋慕する水の妖精オクサーナもまた事件を解決に導こうとするも、ゴーゴリの特殊能力を生んだというだけだったのか。池に沈めて彼の能力を高めていた。
終盤はヴィーの召喚がメインとなるのではあるが、なぜか全然解決に向かいそうにない。しかも全体的にグロさは減り、ファンタジーが中心。オクサーナの顔が怖いということだけが印象に残った。
Giftとは?
ロシア製トリロジー・ダークファンタジー映画の第2作目となる本作。前回の「魔界探偵ゴーゴリ 暗黒の騎士と生け贄の美女たち(2017)」では、調査官のグローが、黒騎士との一騎打ちの途中で戦っていた家ごと火の海に消えてしまっていたためか、この第2作目では本編では登場せずにエンドロール前に後ろ姿だけ出てくるだけで本人かどうかは、確認できてない。(3作目の予告編が本編の最後に出てきています)そしてこの映画が、”妖怪ヴィーの召喚”という題名や実在の小説家であるニコライ・ゴーゴリを主人公にしている点からもわかるように彼が書いたホラー短編小説「ミルゴロド(1835)」の第1巻に記されている小説「Viy 」をオマージュしていると思われ、また同名の映画を彷彿とさせるラストのシーンが登場する。日本では、「妖婆 死棺の呪い(1967公開1985)」という題名で公開されている。その映画のラストにも現れるロシアの伝説的怪物"Viy " その姿を見ただけで一瞬にして人は命が奪われるとされる得体のしれないもの。
ゴーゴリのことをいつも気にかけているアクサナの言葉が、ゴーゴリの出生に秘密があることをほのめかし、しかもゴーゴリの両親が鼻の周りに包帯を巻いている変態的男と何か契約を結んだように連想させる。
Your gift is innate.
It accompanies you as fate.
You were not simply born, you were chosen.
The answer is in your past-your childhood.
1967年の映画に出てくる神学生の名前が、ホマ。またそれに呼応するかのようにこの映画の最後に床に結界を張るエクソシストである同じ名前の人。その呪文........ラテン語の
Sumito dolis ongis metromini vins
冒険活劇としては、第2作目の本作のほうがCGIを含めて美術的に向上しているのではないかと思える部分もあるし、特にゴーゴリが大きな池に飛び込むシーンは、精神的に病んでいるととても異様な代物であるけれど、それとは逆にシナリオ自体は進み具合が遅く感じるが、それなりにサクッと観ることができた。ラストは多少ショボく見える"Viy "であるけれども、それも御愛嬌というところか?
余談として、1967年の映画に関しては、当たり前のことなのだけれどもCGiなんてものは、存在してはいなかった時代だが、怪奇映画としては、歴史に残るといってもよいと思うぐらい気持ちの悪い映画(ある意味誉め言葉です)で、決して他人には薦めようとはしないものとなっている。
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