映画大好きポンポさんのレビュー・感想・評価
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プロが見ると残念な映画
原作を見ていただけに、演出と脚本にガッカリ。
声優の演技指導もイマイチ。
各々のキャラが浮いていてコミュニケーションになってなかった。
どのキャラにも感情移入しきれない、フォーカスのブレた映画。
業界人がクリエイターの至高とは、を作るのが土台無理がある。
そもそもアカデミー賞を取るくらいの経験のある人でなければ説得力などでないだろう。
それを超える才能は監督になかったんだなぁという感想。
そのプレッシャーからか、無駄な技巧に走ったトランジションまみれの映像は、玄人の自己満足が痛々しくて本当に苦痛で、90分なのに4時間以上ある映画より長く感じた上映時間だった。
原作が良いから知らない人が見たら感動するだろうけど、ある程度業界を知ってたらトリハダものの映画なのではなかろうか…
なにより、敏腕プロデューサーがそんな尺伸びる脚本書く??
90分が至高の人でしょ?矛盾がヤバい。
ジーンくんの人格改悪も本当にガッカリ。
漫画と映画という媒体の相違
原作のファンです。楽しみにしていたし映画としては面白かったが、原作の映画化としてはまるでテーマが変わってしまっていた印象。「創作者のための映画」ではなく「消費者のための映画」になっていた。映像やキャスト演技は一部を除いて大凡良かったが、テーマが変わってしまっているので原作ファンとしては残念でした。原作者本人も別物と言っているので、仕方ない事だと思いますが。
「人生Best1かも」
今年40本目。
評判が凄い良かったので行きたかった作品。
「映画ってこう作るんだ」
「自分には映画しかない」
「全てを切り捨て映画を作る」
響きました。人生Best1かも。
映画をそんなに見ない、創造力もない人へ
レビュー通り
全ての映画を愛するひとへ
映画製作の"要"は、どんな工程かはいろいろ考えられる。
だが、映画を観客に観せるに当たって、その映画を面白くしなくてはならない。
その為に"編集"と言う工程がある。
この作品では映画を"プロデュース"し、映画を"撮り"、撮り終えた後の"最大の戦い"を描いていた作品だった。
"映画界歴一年の若者"が、見習いからあっという間にプロデューサーの"ポンポさん"から監督に抜擢され、監督だけならまだしも編集も担当すると言う、映画界にとっては24時間耐久レースのような任を任されるのである。
思ってみれば、あの上田慎一郎監督もこのような作業をしたとなると、初監督・初長編と言うのは素晴らしい挑戦だと改めて感じるのだ。
だからこそ、この作品には観る価値があると思うのです。
オタクに向けた感動ポルノ
引っ越しのバイトを1日で逃げ出したオタクが、布団のなかで考えたサクセスストーリー的な内容で、登場人物全て良い人、ご都合主義全開の展開、「バイトから逃げたけど、僕は悪くない」と呟きが聞こえそうだが、いやお前が悪いから
ともかく、引っ越しのバイトは体力に余程自信がない限り避けた方が無難である。
ただ、同じ日に観た「閃光のハサウェイ」と言う凡作アニメより数段面白いのは確かである。
いつも思うが、アニメでシリアスな演技をしたり、激しい戦闘を描いても、しょせん絵なんだから意味がない。
観客を話に引き込む事とリアルな描写はイコールでなく、それはそれ、これはこれである。
嘘をつくのが下手な言い訳が、リアル描写になって何年たつだろう。
その点「ポンポさん」は、アニメ調全開のリアル描写ゼロの映画だが、話に引き込まれたし、アニメーションを見る楽しさに溢れた作品だった。
昔似た様な妄想したなと、苦笑い半分、照れ笑い半分の微妙な表情で映画館をあとにするのも、たまには良いだろう。
今もしてると言う人は、そのうちポンポさんが後ろ席に座っているかもしれない。
わたしも映画大好きせつこさん。
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天才映画プロデューサーポンポさんの元で働くジーンが、ある新作映画の監督を任され映画を作る話。
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映画オタクとしてはもうこんな映画大好きなんてタイトルつけられたら見に行くしかないんですけど、今作どっちかと言うと映画ファンよりそんなに映画に興味無い、人生を変えるような映画に出会ったことない人に見て欲しい。
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映画の魅力をジーンがベラベラ喋ってくれるので、めちゃくちゃわかりやすい映画の指南書という感じ。例えば、カット割りの工夫とか映画は色んな人が一緒になって作ってるんだよっていうのがも説明されてたり。
私は、ジーンと映画内の主人公アリアが重なっているのを視覚的に表現してるシーンが好きだった。映画って監督の超個人的な話なのに観客1人1人がこれは自分の話だ!ってなるものなのよね。そこが良いの。
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ただ、この映画内映画が全く面白くなさそうなのが問題(笑)実写ならこういう話沢山あるし、それがさらに有名俳優がやってれば見たくもなるかもしれないけど、この話をアニメでやられても別に興味ない。
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あとは、ちょっと銀行のシーンもわざわざあの場を世界に配信しなくても最初からネットに公開するだけで良いと思うし、編集の時に女優にそばにいられるの絶対邪魔だろとか思っちゃった(笑).
全ての人に刺さる
ジーン君は日本人?
危なかった…
コロナの影響で映画館に行く習慣が完全に途切れてしまいスクリーンで映画を見なくなっていた。
そんな中、重くなってしまった腰を上げ辿り着いたがポンポさん。
キャラクターデザインが足立慎吾さんということでマークしていたがあと少し腰を上げるのが遅れていたら見逃していたと思う。危なかった…
感想はパワフルファンタジー映画制作映画!!!
とにかくパワフル!!!!とんでもない密度の作画にぶっ飛んだ演出!!そこで流れる素晴らしい音楽!!!!
これはアニメでしか見れないファンタジー!!!!
なのにキャラ達がぶつかる問題は妙にリアルで感情移入しまくり
バランスタイプでパワータイプそんな映画だと思いました。
あぁ…スクリーンでみる映画ってこんな幸せなんだなと再認識させてくれたポンポさん
とてもエネルギーを貰いました。
確りと映画の製作を描いているスマッシュヒットな作品です。
以前から気になっていたのと、観た人の評価が高い事もあり、タイミングが合わなかったんですがやっと鑑賞しました。
で、感想はと言うと、うん。結構面白い。
大傑作!とまでは行かなくても、映画の製作工程を丹念に描かれていて、アニメーションの特性を活かしながら確りと「見せる」事を意識されています。
原作ありきの作品なので、ビジュアルはコメディチックですが、内容は結構シリアス。
ビジュアルで少し損をしている様にも感じますが、観るとそのギャップさにやられる感じが良いですね♪
年齢不詳で敏腕映画プロデューサーのポンポさんが主役かと思いきや、確りと縁の下の力持ち的に扮しているのが良い。また主にB級映画をプロデュースしていると言うのも素敵♪
ポンポさんのアシスタントで「目の輝きがない」ジーンが一応主役で、監督に抜擢され、様々な人達の力を借り、作品を作り上げていき、その間にアクシデントもありでテンポも良い。
ただ、確りと描かれている割に「ん?」と思うところもあったりします。
ポンポさんの下でアシスタントとして働きながら、映画監督を目指しているジーンが予告編の編集を任されてから、新作映画の監督に大抜擢されるまでの行程がちょっと早過ぎ。
プロデューサーのアシスタントなのでAPではありますが、監督になる行程は助監督から始まるかと思うんですが、それもすっ飛ばしていきなり監督ってどうなんでしょうか?
実績もない者がプロデューサーの肝いりで監督に抜擢はかなり周囲との軋轢を生むと思うんですよね。また周りの手助けがあったにしても、撮影がサクサクと進むのを見ると「映画好きと言うだけでなんでも対応出来るようにも感じるし、映画関係者は殆どが映画大好きな人たちじゃね?」と思うのは野暮なんですかねw
また、監督に抜擢された途端に帽子を被り出すのも、急に色気が着いた感じでなんか鼻につきますw
それと同じようなのがヒロインに抜擢されたナタリーにもなんだかな〜な感じがする。
女優を目指して日夜奮闘しているとは言え、上京してからアルバイトが週7日で演技レッスンは2週間に1回。と言うのは少な過ぎて「ホントに女優になる気あるの?」と言いたくなるw
生活の為にアルバイトに明け暮れると言うのはダメではないが、「演技レッスンはほぼ毎日でレッスン日を稼ぐ為に寝る間を惜しんでアルバイトと両立している」と嘘でも言って欲しかったかな。
ポンポさんの当て書きでヒロインに選ばれたにしても、その理由があまりにも不明瞭。
またミスティアの付き人として演技の勉強をさせるにしても、付き人としての責務を果たしていない感じでちょっと足手まといな感じもチラホラw
後半の活躍がちょっとフェードアウト気味なのも気になるw
ジーンが編集作業に苦戦し、追加撮影を言い出してからが怒涛の展開になって面白いんですが、全体的に映画業界の闇とかアクの強さとかが少ないし、みんな良い人ばかり。
なので、この辺りがどうにも学生演劇的なノリに感じるんですよね。
もう少し、ワガママでアクが強くても、個性的で映画の才能に溢れたキャラがいたら良かったかなと思います。
ホンワカした絵柄に口当たりはまろやかでも、セリフの一つ一つは名言や金言が多く、色々と突き刺さるだけに惜しい。
俳優をキャスティングしているのもそんなに気にならないが、本職の声優とのちょっと演技の温度感的な差は感じるかな。
映画を観る中で色々と知らない事や知っていたとしても気づかない事もあるので、この作品で映画を観る楽しさを倍増出来ると思うだけにちょっと惜しいのが惜しいんですが、個人的には割と「当たり」な作品かと。
映画が好きで、映画製作に興味のある方なら、是非如何でしょうか?
意外と真面目な映画だったw
この映画に「も」決定的に足りないものがある!
6月のアニメ映画と言えば毎年密かに楽しみにしているものがある。
ゴールデンウィークと夏休みの谷間。
行楽シーズンとは全くの無縁のどんよりとした梅雨曇のさなか。
いつしかこの時期の個性的な作品が密かな楽しみとなっている。
大型タイトルを避けるように粒ぞろいな秀作が集まるのもこの時期。
「ポンポさんにおまかせ!」そんなキャッチーなセリフとインパクトのあるキャラで予告編を見ただけで期待が膨らむ。
まさに雲の隙間から一筋の光のようにひときわ異彩を放つ作品である。
ムビチケと特典を手に入れ小雨降る中映画館へと急ぐ。
見終わった感想としてはとてもいい。
いい映画を見たな、見てよかったと思える作品だった。
興行的にも満足の評価が得られたのではないかと思う。
以下戯言。
ポンポさんから映画のうんちくを聞けたのはよかった。キャラとしては最高。こんな貫禄のある女の子が男顔負けに映画を語るのはアニメ特有の表現である。
しかし見終わった後ふと疑問に感じることがあった。
主人公は誰。
ポンポさんが映画を作るのではなかった。あくまでも「プロデューサー」。
物語を動かしたのは監督となったジーン。そして銀行屋のアラン。
この二人の活躍でハッピーエンドを迎えている。
監督として様々な困難を乗り越え、作品に情熱を注ぐジーン。
冴えない青年として頼りない一面がありながら、日々の努力は怠らない。好きなものには徹底的に取り組むタイプ。
このキャラ作りはとてもいいと思う。しかし、彼の才能を目覚めさせるきっかけが乏しい。
そのトリガーとなるのが主人公であるポンポさんの役割ではないのか。
そして彼に触発されて後半の美味しいところを全部持っていったアラン。
彼もまた勉強はできるが仕事ができないという欠点を持つ。会社に失望し仕事を辞めようかとすら考えていた彼がいきなり大仕事をやってのけるのも、本来はポンポさんがきっかけとなるべきだろう。
編集メイン。
銀行屋メイン。
ポンポさんはあくまで脇役
こんな絵面で、肝心の主役が誰なのかわからない。
どうしても角川が作るとオタクのコンプレックスみたいなものが前面に出過ぎてしまう。冴えない青年、仕事に悩む青年、うちの視聴者層はこんなタイプのオタクが多いだろうから、そういった人間が活躍する話にすればウケるに違いない。そう思ってはいないだろうか。
王道でいいのに。
冴えないオタクキャラが輝いて世に認められる、それはそれでいいし努力が報われるのは悪い気分はしない。しかしあくまでも脇役キャラが前に出すぎてしまうと物語のメッセージが変わってしまう。
あくまでもポンポさんが主人公で、ジーンが行き詰まってしまうところを喝を入れるとか、銀行を回って資金を集めるとか、ポンポさんに触発されて周りの人が変わっていく様がこの物語には必要なのではないのか。
せっかくこれだけカリスマ性のある輝いているキャラクターなのに、どこか霞んでしまったのがとても残念。
彼女はきっかけを与える重要人物でないと。
幼い女の子が世の中を動かす超ミラクルを起こす、というのが私の求めていたもの。
もちろん初監督に抜擢したジーンがいきなりアカデミー賞というのはミラクルである。しかしそこには彼のたゆまない努力の賜物であってポンポさんは存在しなくても変わらなかったように映る。
このシーンがなくても成立するんで……
むしろ映画が失敗してもみんなが頑張ったからよかった、みたいな展開でもよかったのでは。
この作品には決定的に足りないものがあるんです!
これはメタフィクションなのか。
とてもいい作品だと思ったが、これではジーンとアランのBL物語になってしまう。
とても恵まれたキャラクターから残念な脚本という、少し悔しい思いが残る作品だった。
映画は90分!
90分のチカラ
普段あまりアニメ映画は観ないけど、今まで見た中では断トツでおもしろかった。
リズミカルでシンプルなストーリー展開で最初から最後まで1秒たりとも無駄なシーンがなかった
そうか、これが90分のチカラか。
前々から個人的にも短い作品を好んでいたのは、少なからずポンポさんのセンスが自分にも宿っていたということで笑
72時間のフィルムを切って切って、それでも溢れてさらに切って極限まで削ぎ落とした90分。
人においても72年間の生涯のうち、その人として本当に輝いてる時間は18ヶ月しかないのかもしれない。
レビューを長く書けば書くほどこの作品を汚してしまうような感覚にさえ陥る為、最後に一言。
もれなく映画館で観てほしい。
以上。
全279件中、121~140件目を表示